1円も損したくないドケチサラリーマンの投資ブログ

初めての投資では銀行で投資信託を購入し、びっくりするほど大損。FIREなんて大きな目標はない。もう1円も損したくないのだ。

【2022年6月】1株投資で隠れ優待ゲットできた銘柄はこれだ!

 

はじめに

2022年2月~3月にかけて、1株投資で株主優待をゲットすべく、ネット上の情報などをもとに、いくつかの銘柄を1株ずつ購入した。

ちなみに、1株投資と隠れ優待の概要については下記の記事を参照されたい。

stingyinvestor.hatenablog.com

 

早いものであれから4か月。

2022年3月末の権利確定日を経て、実際に隠れ優待をゲットできたのはどの銘柄だったのか。果たしてその内容は!?

実際に投資をして、2022年6月に受け取った封書の中身をすべて公開していく!

 

 

 

隠れ優待をゲットできた銘柄

三菱商事

【取得株価】
¥4,052/1株(2022/2/9)

【配当】
¥64/1株(2022/6/23)※税引後

【隠れ優待】
東洋文庫ミュージアムの招待券

【金額価値】
一般:900円×2名分=1,800円

 

まずは三菱商事から。東洋文庫ミュージアムの招待券が入っていた。

私としては秋に企画されている「歴史の中の乗り物展」に興味があるので、ぜひ訪れてみようと思う。

toyo-bunko.or.jp

 

 

三菱重工

【取得株価】
¥3,298/1株(2022/2/9)

【配当】
¥45/1株(2022/6/28)※税引後

【隠れ優待】
三菱みなとみらい技術館の招待券
静嘉堂文庫美術館の招待券

【金額価値】
(三菱みなとみらい技術館)一般:500円×3名分(招待券での最大入場人数)=1,500円
静嘉堂文庫美術館)一般:1,500円×2名分=3,000円

 

続いて三菱重工

ウクライナ侵攻開始直前の株価はこんなに安かったのか・・・としみじみ。

本題に戻ろう。隠れ優待として、三菱みなとみらい技術館と静嘉堂文庫美術館の招待券が入っていた。三菱みなとみらい技術館のWEBサイトを見てみるととても面白そう。子供から大人まで幅広い世代で楽しめるのではないだろうか。

静嘉堂文庫美術館は2022年10月に、東京丸の内に移転する。書類によるとこの美術館には常設展はなく、各展示会の開催期間をチェックして訪れる必要がありそうだ。次回展示会は「響きあう名宝 ―曜変・琳派のかがやき―」。国宝7点も含まれており、見ごたえがありそうだ。新規移転オープンということで、設備にも期待できそう。

静嘉堂文庫美術館の一般入場料金が高いので、今回の優待をフルに使うだけで、なんと1株分の投資金額を回収できてしまう。恐ろしいコスパだ・・・

www.mhi.com

www.seikado.or.jp

 

 

凸版印刷

【取得株価】
¥2,220/1株(2022/2/9)

【配当】
¥20/1株(2022/6/28)※税引後

【隠れ優待】
印刷博物館の入館無料券

【金額価値】
一般:400円×5名分(招待券での最大入場人数)=2,000円

 

凸版印刷からは印刷博物館の入館無料券を頂くことができた。

この券は1枚で最大5名まで入場可能。太っ腹である。

www.printing-museum.org

 

 

丸紅

【取得株価】
¥1,454/1株(2022/3/23)

【配当】
¥31/1株(2022/6/2)※税引後

【隠れ優待】
丸紅ギャラリーの無料招待券

【金額価値】
一般:500円×2名分=1,000円

 

最後に丸紅。今回ご紹介する中では一番良かった。

普段私のドケチな投資活動を冷ややかな目(笑)で見ている妻が珍しく「おー!いいねー!」と喜んでくれた

理由は、ボッティチェリの「美しきシモネッタ」が無料で鑑賞できるから。

2021年11月に開館した丸紅ギャラリーには多数の美術品が所蔵されているが、その中でも目玉と言えるこの絵画。2022年秋には開館記念展として「美しきシモネッタ」展が開催される予定。美術館巡りが好きな妻にはヒットしたようだ。

無料招待券の中央に印刷されている絵がボッティチェリの「美しきシモネッタ」です。どこかで見たことある気がしませんか?

 

丸紅は、創業(1858年)から現在まで続く繊維に関わるビジネスを通じて収集・保全してきた江戸期を中心とする古い時代の染織品(きもの、帯、袱紗など)や染織図案、1960~70年代にアートビジネスに携わる中で入手した西欧絵画、そして、染織図案の接点などから画家本人や画商を通じて収集された近代日本絵画を「丸紅コレクション」として所蔵しています。

www.marubeni.com

 

 

 

隠れ優待をゲットできなかった銘柄

フジ・ メディア・ ホールディングス

【取得株価】
¥1,361/1株(2022/2/9)

【配当】
¥16/1株(2022/6/27)※税引後

 

フジテレビ球体展望室の無料見学パスポートを狙ったのだが、残念ながら金銭的価値のある優待は入っていなかった。

 

 

日本テレビホールディングス

【取得株価】
¥1,282/1株(2022/2/9)

【配当】
¥22/1株(2022/6/28)※税引後

 

過去には、美術館ペア入場券やTIPNESS無料体験チケットを提供していた時期もあったようだが、残念ながら現在は提供されていないようだ。

 

 

 

まとめ

結果として、6社のうち4社から隠れ優待を頂くことができた。これはなかなかの好成績と言えるのではないかと自己満足している。

 

全体を振り返ってみると、隠れ優待の内容は自社の博物館や美術館の無料入場券であり、これは広報的な要素も多分に含まれていると思う。とはいえ、普通に入場しようとすれば有料の施設であるし、自らの見識を広げる上でも非常に有意義ではないだろうか。

 

博物館や美術館の良いところは幅広い世代で楽しめること。どのチケットも最低2名は無料で入場できることから、夫婦・恋人・友人・両親など、誰を誘っても喜ばれると思う。

新型コロナウィルスの感染状況が落ち着いてきた今、隠れ優待で博物館・美術館チケットをゲットして、ちょっと優雅な休日を過ごしてみてはいかがだろうか。

 

最後にあらためて記載しておくが、隠れ優待は企業のIRに記載のない、非公式の特典である。

従って、いつ廃止されてもおかしくないし、この記事は今回ご紹介した優待が今後も入手できることを保証するものではない。これらの点をご理解いただき、投資は自己責任で行っていただきたく、どうぞよろしくお願いします。

 

 

ENEOSホールディングス、MUFGの株主総会に出席

 

2022年6月は2社の株主総会に出席

2019年に株式投資を開始した際の一つの目的が、株主総会に出席することだった。

しかし、2020年はちょうど新型コロナウィルス対策が始まった時期でもあって出席できず、2021年になって、ようやくビックカメラ株主総会に出席できたのが最初の機会。

stingyinvestor.hatenablog.com

 

今年は新型コロナウィルスの感染状況も落ち着いてきたことから、総会シーズンである6月に、ENEOSホールディングス、MUFGの2社について出席した。

 

なぜ、株主総会に出席するのか

100株保有の私。1個の議決権を持って出席したところで、株主総会の結果に全く影響を及ぼさないことは重々承知している。では、なぜ株主総会に出席するのか。

今回私が株主総会に出席する理由は主に以下の3点だ。


経営側や他の株主が高い関心を持っている事柄を知る

2年前だったら新型コロナウィルス対策の話が中心だったかもしれない。

では、2022年現在、何が世の中の重要なテーマになっているのか。今回、業種の異なる2社の株主総会に出席してみて、共通性のある項目は主に以下3点だった。

  • 為替相場(円安)が業績に与える影響
  • ロシアによるウクライナ侵攻による影響
  • (株主側から)もっと株価上げろ、配当上げろ

円安や地政学リスクは昨今の状況を反映した内容だったと思う。3つ目の話は、株主としてはこのために投資をしているのだから重要。

また、私は個人的にあまり好きではないのだが、SDGsについても当たり前のキーワードとして語られるようになったと感じる。

 

異業種の議論に触れることで、頭をリフレッシュ

私はIT業界で20年以上勤めており、日々交わされる議論というのは大体決まった事柄だ。同じ会社に20年も勤務していれば目新しいトピックスはほぼなくなる。

 

さて、今回出席した株主総会において、例えばENEOSホールディングスの業績報告の最初のスライドは「ドバイ原油価格の推移」だった。このような指標は、IT業界ではまず見られない。株主総会に出席してみなければ、自分から見ることが無いような指標である。

 

普段関わることのない事柄について、上場企業の社長の説明を聞くことは貴重な機会と考えている。違った業界の議論に触れることで、凝り固まった頭のリフレッシュにもつながると思う。

 

資料の作りこみや議事進行テクニックは参考になる

業績報告で利用されるパワポの資料の作りこみ。

各企業のコーポレートカラーを取り入れた上で、キーワードを簡潔に並べ、効果的に写真を取り入れる。どのオートシェイプを選ぶのか、どのアニメーションを使うのか、フォントは?

 

株主総会というオフィシャルな場にふさわしい資料の作り方は、見ているだけで非常に参考になる。動画の作りこみやナレーションの入れ方もさすが。

 

そして、株主総会で最も緊張感が高まるのが質疑応答。どのような質問が出るか分からないからだ。

どんな質問であっても株主の気分を害することなく、うまく”いなして”いく必要がある。これは「一流のいなしテクニック」の学びの場と考えると面白い。

相手の話を聞き、議論と関係のない話はスルーして本質を見極める。最終的には双方納得の上で議論を終わらせる。(納得しなくても終わらせるのだが)

言葉の選び方など、参考になることも多いのだ。

 

お土産はもらえたのか

MUFGの総会で配布されていた立派な広報誌

株主総会におけるお土産廃止はほぼ定着した感がある。

といっても、私はお土産と呼べる品物をいただいたことは一度もないのだが・・・過去、豪華なお土産を貰えた時代があったらしい。うらやましい。

 

ENEOSホールディングスの総会ではペットボトルお茶の配布、MUFGの総会では経営企画部作成のMUFG版Forbesの配布があったが、これらはお土産ではないだろう。

従って、お土産目的での参加はお勧めできない。

 

まとめ

株主総会の所要時間は概ね1時間程度。午前10時に始まると、11時~11時半には大体終わる。

年に1回の非日常経験はいかがでしょう。何かしら得るものがあるのではないかと思います。

はてなブログ開始後9か月。Googleからの流入が150件/月を突破!収益は!?

 

Google Search Console Teamから、クリック数150件/月突破のメールが来た!

2022年6月19日。Google Search Console Teamからメールが来た。

Google検索から当ブログへのクリック数が過去28日間で150件を超えたとのこと。

これは喜ばしい!!!

 

Googleからの流入が始まるには時間がかかる

ブログを開始するまでの私は、Googleからの流入について甘く考えていた。

  • 今や、人々はどこにいてもスマートフォンを操作している
  • 分からないことがあったらすぐにGoogle検索だ
  • きちんとした記事を2~3記事アップすれば、Google検索から流入するのでは?

このような甘すぎる予測に対して実際に取り組んでみた結果、ブログ開始後3か月間、Google検索からの流入はほぼゼロという厳しい現実を知ることになる。

 

その後、Google検索からの流入が始まったのが開始後4か月くらい。その時の様子は以下の記事にまとめている。

stingyinvestor.hatenablog.com

 

単純にインデックスされるまで3か月くらいかかるのと、良くアクセスされるキラーコンテンツが出てきたのがこの頃。それでも1日単位でみると、0~3アクセス程度だった。

 

今回、「過去28日間で150件のクリック」ということは、最低でも1日5クリックが必要だ。ブログ初心者だった私にとって、ここまで来るのは結構大変だった。

 

ここまで続けてこれているのは、読者となってはてなスターをつけたり、コメントを残したりしてくださる方々のおかげである。皆様、本当にありがとうございます。

 

検索結果に表示されるだけでなく、クリックしてもらうには?

CTR平均値

CTR率という数字がある。CTRとは「Click Through Rate」の略だ。

Googleで検索結果としてユーザーに表示された回数(インプレッション数)のうち、ユーザーが実際にクリックした回数の割合を計算したものになる。

 

当ブログの平均CTR率は約10%である。これが良いのかどうかは分からない。

CTR率が10%ということは、10回のインプレッションのうち、1回クリックされるということ。

CTR率10%で1日に5クリックということは、単純計算で1日に50回のインプレッションが必要だ。

 

ブログのCTR率は残酷。

インプレッションされたとしても人々がクリックしてみようと思う内容でなければ、クリックされない。有名人ブログでもなければお情けでクリックしてくれることは無い。

人々の潜在的な検索欲求に合致した場合のみ、クリック数として評価されることになる。

 

ブログ開始後9か月となった現在、記事数は「62」だが、全ての記事に満遍なく流入しているわけではない。むしろ、非常に偏っている。いわゆるストック型のキラーコンテンツだ。

流入を増やすならば、このようなコンテンツをどれだけ増やせるかが重要になってくる。

 

このブログだと、メルセデスベンツと高校受験の記事への流入が圧倒的に多いのだが、最近はワーナーブラザーズや吉野家の記事にも少しずつ流入が見られる。

投資ブログとしてはちょっとうれしいですね!

 

stingyinvestor.hatenablog.com

 

stingyinvestor.hatenablog.com

 

stingyinvestor.hatenablog.com

 

stingyinvestor.hatenablog.com

 

また、当初はあまりアクセスのなかった、六本木の駐車場事情や、腕時計の電池交換に関する記事も少しずつ流入が始まった。やはり、インデックスされるまでは少し時間がかかるようだ。

 

stingyinvestor.hatenablog.com

 

stingyinvestor.hatenablog.com

 

検索ワードで読者が何を求めているのかを知る

Google Search Console Insightsでは、人々がどのような検索ワードで当ブログに流入しているかを把握することができる。そこに表示されるキーワードは、ブログ運営者としては予想しなかったようなキーワードもあって面白い。今後の運営に際し、参考にすることができるのだ。

 

ところで、収益化はどうなった?

最近話題の「はてなブログ収益化攻略ガイド」。

blog.hatenablog.com

当サイトもGoogle AdSenseを利用して広告収入を目論んでいるのだが、収益状況はどうか。

はてなブログ開始後9か月、Googleからの流入が150件/月を突破!と勢いよく記事を書いてみたものの、、、

 

これまで得られた収益は600円未満。現実は厳しい。

 

モバイル全面広告とか、もう少し広告を増やせば収益が増えるような気もするのだが、それは読者の誤クリックを誘うだけのような気がして乗り気になれない。そんなことで収益を上げるのは本望ではない。

 

従って、収益化についてはあまり深く考えないようにしている。

Googleからの流入が150件/月もあるだけで立派だ!と心に言い聞かせている(笑)

1年前に預入した1,000万円の定期預金に15,937円の利息がついた

 

ネット銀行の定期預金

ちょうど1年前に預入した「auじぶん銀行」の定期預金が満期となった。ネット銀行のため比較的金利が高く、「夏の特別金利キャンペーン2021」で1年もの0.2%という条件。

www.jibunbank.co.jp

 

ペイオフ対策のため、この定期預金にちょうど1,000万円預入。1年後にゲットした利息は15,937円である。

 

この金額は税引き後の金額。税金の内訳は、国税3,063円、地方税1,000円。

こんな金額の利息からもガッポリと税金を取るスキームは何とかならないかと思うのだが仕方ない。定期預金にもNISAのような非課税枠があっても良いのに。


少額とはいえ、確実に利益を得られるのが定期預金の良さ

キャピタルゲインを狙った株式投資では、「含み益」の多寡で一喜一憂することがある。しかし、含み益の状態ではまだ実現利益ではない。利確(有価証券の売却)をすることで初めて利益になる。

 

私は、株式投資でせっかく含み益が出ていても「もっと儲かるのでは?」という欲望から、なかなか含み益を利確できないことがある。(そうしている間に下落するという・・・笑)

 

その点、定期預金は満期になると、必ず確定利益として資金を得られる。15,937円の確定利益は無視できない。


もっと増やせた可能性はいくらでもある。しかし、リスクを取れるか!?

「1,000万円を1年運用して、運用成果がたった15,937円!?もっといい商品があっただろうに。例えばね・・・」

こんな話はいっぱいあるだろう。

 

円安の今だからできるシミュレーションとして、1年前に1,000万円をドル転しておき、本日円転するだけで、約227万円の為替差益が出たことになる。(ここでは為替手数料、税金は考慮していない)

  • 2021年6月20日:110円/1ドル
  • 2022年6月20日:135円/1ドル

では、今後はFXをやればよいのかというとそんなことはない。
為替相場など、誰も正確に予測することはできないのだ。私は丁半博打に近いと思っている。
ドル転しても何らかの理由で円高が進んでしまうと、損する可能性だってある。大きなレバレッジをかけた時には極端な話、人生詰んでしまうリスクすらある。

 

人間は投資を考えるとき、自分にとって有利な試算は得意なのだが、損する試算はあまりしないものだ。投資商品を販売する側も、資産が増える方の側面を強調してくる。

過去、私が銀行で投資信託を購入して大損したときもそうだった。投資活動の裏には資産が減るというリスクも抱えていることを忘れてはならない。

だからこそ、「投資は余裕資金で」ということなのだろう。

 

余裕資金といってもリスク許容度は重要

定期預金に入れているこの1,000万円は私の場合、リスク許容度ゼロだ。つまり、1円も損したくない。そうなると運用方針は一択で、元本保証の定期預金しかない。

デメリットとしては「ちょっとしか増えない」ということになる。昨今の物価上昇率には余裕で負けていると思う。しかし、リスクを取らないのだから仕方ない。

私のポートフォリオでは資産の多くをこの定期預金で運用している。

もうちょっとリスクを取っても良い気もするのだが、資産の減少が怖くて手堅い運用としている。

 

個別株式購入用の資金は、リスク許容度高めのチャレンジ枠

私が普段行っている個別株式の投資用資金は、全く別枠として管理している。

この枠のリスク許容度は100%。極端な話、消滅しても良いくらいの気持ちだ。だから、最初はこの枠の資金はとても少なかった。100円でポイント投資とか。

 

それがだんだんと慣れてきて、増減を繰り返しながらも結果的にはこの枠の資産は増えており、気づくと評価額は100万円強となった。年間に生み出される配当金収入は、既に定期預金枠を凌駕している。NISAで非課税となっているのも大きい。

 

しかし、調子に乗ってはいけない。良い時もあれば悪い時もある。それが株式投資

現に直近の株価は大きく下落傾向にある。リスク許容度を高めにしておかないと、とても安心して見ていられない。

オンキヨー破産に見る個別銘柄選びの難しさ

 

オンキヨー破産

オンキヨーホームエンターテイメント(大阪府東大阪市)は13日、大阪地裁に自己破産を申請し、破産手続きの開始決定を受けたと発表した。
負債総額は約31億円。主力だったミニコンポやステレオセットなどのオーディオ機器ではなく、スマートフォンなどで音楽を視聴するスタイルの変化に対応しきれなかった。

www.nikkei.com

 

2022年5月13日の日経報道。

オーディオ機器老舗のオンキヨーが破産手続きを開始した。私は若いころ、同社のオーディオ機器を愛用していただけに、非常に残念なニュースである。


オンキヨー製ハイコンポの思い出

父がオーディオ好きだったこともあり、私が生まれた1970年代には自宅にかなり大きなオーディオセットがあった。

イオニアのアンプ。ビクターのスピーカー。そして大量のレコード。父はアルバイトして買ったそうだ。

当時は現在のように、スマートフォンで簡単に音楽を聴くことはできなかったから、自宅にお気に入りのメーカーのオーディオセットを揃えることがステータスだったといえる。同じような光景が見られた家庭も多かったのではないだろうか。

 

時は流れて1980年代。

オーディオ好きの父の影響を受けて、小学生となった私も「自分専用のオーディオ機器が欲しい」と言うようになった。そして、最初の自分専用のオーディオ機器として、ソニーのソナホークというCDラジカセを購入。当時はCDレンタルショップに通って、お気に入りのアーティストのCDをレンタルし、カセットテープに録音したものだ。

 

その後1990年代になってMDが誕生。

CDラジカセから発展し、さらに"いい音"で聴きたいということで、私は当時流行っていた「ハイコンポが欲しい」と言い出した。ハイコンポとはCDラジカセよりも高音質な上、コンパクトで高級感のあるオーディオ機器である。

但し、ハイコンポはCDラジカセより高額だ。
プリメインアンプ、CDプレーヤー、MDレコーダー、ラジオチューナー、スピーカーを一式揃えると平気で10万円を超えてしまう。

当然、親にお願いして買ってもらえるような金額ではなかったから、高校生の時に年賀状配達の郵便配達のアルバイトをして自ら資金調達を行った。自ら働いてお金を稼いだのはこれが初めての経験だったから、感慨深いものがあった。

そのアルバイトで稼いだ資金を全部使って購入したのがオンキヨー製ハイコンポだった。当時INTECというブランド名で販売されており、銀色の本体。木目調のスピーカーは高級感があった。そして自宅に設置後、その音質の良さに感動したものである。

ちなみに、一番最初に録音した曲は、globeの「DEPARTURES」である。

 

小室サウンド全盛期。この頃のオーディオ業界は輝いていた。

当時、秋葉原のオーディオショップ(表現が古いw)で購入した際も、多くの国内メーカーから選ぶことができた。
オンキョー、DENON、ビクター、パイオニア、ケンウッド、SANSUI、マランツラックスマン・・・
スマートフォンなどなく、今よりもずっと不便だったはずなのに、そこには夢があった。

 

この時に購入したハイコンポはその後、私の結婚、子育てというライフステージの変化によって、徐々に使わなくなっていき、いつの間にかMD再生機能は故障。

時代の流れでスマートフォンで音楽を聴けることが当たり前になり、結局、以降にハイコンポを新調することはなかったのである。

 

それでも、懐かしき良き思い出として、私の中ではオンキヨー製品に対しては格別の思い入れが残っている。

 

好きな企業・応援したい企業に投資すべきか

株式投資を始めようとする初心者に対して、よくこのようなアドバイスがある。
「好きな企業・応援したい企業に投資してみましょう」
これは本当に的を得たアドバイスなのだろうか。

 

私は2019年から個別銘柄への投資を開始している。

前述の特別な思い入れもあったから、当然、「オンキヨーホームエンターテイメント」への投資を検討したこともある。

2019年当時の株価は200円~300円程度。単位株を買えない金額ではなかったが、投資するとなると違和感があった。

オンキヨーホームエンターテイメントのチャート

 

まずは無配だったこと。
そして、私も含めて「オンキヨー製品を購入している人がどの程度いるのか」という漠然とした違和感。

オーディオ機器としての性能が良いのは分かる。

しかし、1990年代のようなオーディオ機器に対する社会的高揚感はもう無いし、今後も盛り上がりそうにない。

 

では、「コンシューマビジネスで儲けるのが難しいのならば法人向けではどうか」とも考えた。

若干話が飛躍するが、東京ディズニーランドに訪れたことがある方は多いと思う。パレートやダンスショー開催時の大音量、高音質を実現するスピーカー。あれは、アメリカのMeyer Sound社製の超高級スピーカーによって実現されている。1ユニット数千万円とも言われるこの世界。残念ながら国内メーカーで戦えるメーカーはなさそう。

 

個別銘柄選定において、私はチャート分析など細かいことは全く分からずに行っているが、直観として儲かっているのか。今後儲かる見込みがあるのか。この辺の自分なりの感覚は大切にしているつもりだ。

 

オンキョーは確かに思い入れのある企業だったのだが、2019年の段階で既に将来性があるとは思えなかった。

何が言いたいのかというと、私がオンキヨーの破産を予期していたとかではない。
「好きな企業・応援したい企業に投資してみましょう」というのは若干、無責任なアドバイスではないかということ。

 

一般に知名度が高く人気の企業となると、例えば航空各社(JALANA)があるのだが、投資先としては意外とハイリスクな業界だ。

JALは一度経営破綻しているし、ANAについてもここ最近は新型コロナの影響で無配が続いている。こんなハイリスクな業界より、総合商社あたりに投資しておいた方が無難なのだ。

 

また、「好きな企業・応援したい企業」となるとどうしてもコンシューマビジネスを手掛ける企業しか見えてこないが、実際にはコンシューマビジネスを展開している有名な企業はごくわずか。

一般には知られていないけれども超優良企業というのはたくさんあるのだ。「個人的に好き」の1点だけで投資先を決めるのは、ハイリスクとなる可能性があるので要注意である。

 

企業研究を進めると総合商社に行きつく場合は多い

では個別銘柄の選定はどのように考えるか。
無難なところでは時価総額ランキング上位50社くらいは見ても良いのではないかと思う。投資先としてまず間違いなさそうな顔ぶれだ。

www.nikkei.com

 

stingyinvestor.hatenablog.com

 

 

また、ある特定企業について投資してみようと思ったらその企業の株主構成を見てみると面白い。

 

例えば携帯電話の販売及び代理店業務で業界第一位の株式会社ティーガイア
この企業自体上場しているが、主要株主は住友商事である。

www.t-gaia.co.jp

 

コンビニ業界売上ランキング二位のローソン。主要株主は三菱商事だ。

www.lawson.co.jp

 

様々な国内銘柄があるが、その主要株主には総合商社が名を連ねていることは多い。だとしたら、総合商社自体に投資してしまった方がリスク分散にもなるのではないかという判断だ。

 

ウォーレン・バフェット氏が日本の総合商社にまとまった投資をして多額の含み益を得ているという報道がある。日本全体の優良事業に投資するならば非常に効率の良い手法で、「流石だな~」と感じている。

www.nikkei.com

2022年5月の配当金は3,824円だった

2022年5月の配当金収入を公開。その他、投資トピックスを振り返ります。

 

 

配当金収入

2022年5月の配当金収入は合計約3,824円(米国株は現地課税後、為替レートは本日のレートで換算)であった。

 

内訳は以下の通り。

2022年5月の配当金内訳

昨年5月は1,000円ほどだったから、前年比だと約4倍。

3月に購入したトヨタ自動車。まだ2か月ほどしか保有していないが、3月末の権利確定日をまたいで保有できたため、2,800円もの配当金を頂くことができた。

 

さて、国内株式の多くの銘柄では株主総会で「剰余金の処分」議案が可決された後、配当金が入金されるイメージだが、トヨタ自動車の場合はこれから実施される6/15の株主総会ではなく、5/11の取締役会で「剰余金の配当」が決議されている。そして、効力発生日の5/27に振り込まれた形だ。私の保有株式では初めてのケースだが、取締役会による配当決議が可能な条件を満たした企業ではこのような手続きが可能となっているようだ。

stingyinvestor.hatenablog.com

 

 

ビックカメラからは配当金500円。これだけだと少ないように感じるが、株主優待制度により、配当金とは別に2,000円のお買物優待券が送付された。これはほぼ現金のようなものだから、合わせれば2,500円と考えることもできそうだ。昨今、株主優待制度の廃止が続いているが、この制度は無くさないでほしいと感じている。

ビックカメラ株主優待券の良いところは、ビックカメラだけでなくグループ企業のコジマやソフマップでも使えること。また、近くにビックカメラがない方でも、インターネットの「ビックカメラ.com」でも利用可能だ。使い方としては、一度通常通り買い物した後、オーダー番号を記載した用紙と株主優待券を封筒に入れてビックカメラ本部に送付するだけ。数週間後、指定された銀行口座にポイント分等を調整して入金される。非常に使い勝手が良いので気に入っている。これまで、子供用のスマホケースやLEDシーリングライトなど、実用品の購入に使わせていただいている。

www.biccamera.co.jp

 

米国株からは、タバコ銘柄として有名なアルトリア(MO)、生活用品のP&G(PG)、アップル(AAPL)、AT&T(T)から細々と入金。税引後の合計で4.1ドルだ。

NASDAQ指数は悲惨なことになっているが、ワーナーブラザーズをスピンオフしたAT&Tを除き、配当金は各社増配傾向である。

 

金額を合計すると単月で4千円弱となった。多いか少ないかというと微妙な金額ではあるが、銀行預金で増やすことを考えればこれでもなかなかの金額と評価している。

 

投資トピックス

証券口座にはキャッシュを確保しており、突発的な暴落時には買いを入れようと狙っているものの、5月はそこまで大きな値動きはなく、売買無し。

巷では、レバナスで大損した、仮想通貨で大損した、FXで大損した、といった悲観的なニュースも散見されるようになってきた。昨年とは違って難しい状況なのだろう。

このようなときには無理に大きな勝負に出る必要はない。

 

 

2022年6月に向けて

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6月は企業の株主総会が集中する。既にトヨタ自動車からは株主総会の招集通知が届いており、行ってみたい気持ちはあるのだが、いかんせん東京からは遠い・・・

自家用車で出向くとしても豊田市の会場に9時ごろに着くためにはそれなりに早く出発しないといけないし、平日だから会社を休む必要がある。ということで、都内開催の株主総会に1社くらいは行ってみようかと考えている。

 

6月楽しみにしているのが、いわゆる「端株優待」に期待して仕込んだ銘柄たち。博物館の入場券など、入手できるか否か。

昨今、株主優待はかなり厳しい状態だが、ちょっと期待している。結果はまた、来月末にはまとめて報告させていただこうと思う。

stingyinvestor.hatenablog.com

 

値上げ前にエンペラーサーモンを駆け込み発注

ふるさと納税で絶大な人気を誇る「北海道白糠町のエンペラーサーモン」が、2022年6月1日より値上げするそうだ。私はこれまで様々な自治体に寄付を行ってきたが、この返礼品はとても品質が良く、家族にも好評で非常におすすめである。

 

これまでは10,000円の寄付につき、返礼品として1kgのエンペラーサーモンをいただくことができた。それが原材料高騰の影響で、総務省の指導である「返礼品割合30%以下」を遵守することが難しくなったようで、6/1からは1kgのサーモンをゲットするには12,000円の寄付が必要となる。つまり、表示上の原価は、3,000円から3,600円に値上がりしたということだ。

 

もっとも、首都圏在住の私の感覚では、質の高いサーモンの切り身が1kg3,000円台というのはかなり安い印象である。既に店頭価格では4,000円台。お店によっては5,000円を超える場合もあるのではないか。

 

今回の値上げは予告をしているし、値上げ幅も少なく良心的だと言えると思う。

値上げまでは本日を含めてあと2日間あるので、エンペラーサーモンが好きな方は早めに注文してみてはいかがだろうか。

www.town.shiranuka.lg.jp

 

ちなみに、我が家では食べ盛りの子どもたちを含め、家族皆サーモンが好きなので、元々、5月上旬に1kgは注文していた。

今般の値上げを受けて家族と相談し、今回さらに追加で定期便4kg(3か月毎に1kg)を注文した。(つまり、今回は40,000円の寄付をした)

 

5月上旬に注文した分の納期は8月となることが示されており、今回の値上げによる駆け込み需要で、定期便の納期はさらに先になるかもしれない。
しかし、この先値下げとなる要素はほぼ皆無だから、気長に待つとしよう。

 

通常、我が家のふるさと納税は、私の6月の賞与額が確定し、おおよその年間収入額が見通せるようになる8月くらいから開始するのが通例なのだが、今年はそこまで待っていると値上げラッシュに追いつけなくなりそう。

だからといって、寄付を先行させてしまうと限度額を超えるリスクがある。コントロールが難しいものだ。

値上げラッシュが続く中、上手にふるさと納税を活用し、家計防衛しよう。

 

 

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