- ネット銀行の定期預金
- 少額とはいえ、確実に利益を得られるのが定期預金の良さ
- もっと増やせた可能性はいくらでもある。しかし、リスクを取れるか!?
- 余裕資金といってもリスク許容度は重要
- 個別株式購入用の資金は、リスク許容度高めのチャレンジ枠
ネット銀行の定期預金
ちょうど1年前に預入した「auじぶん銀行」の定期預金が満期となった。ネット銀行のため比較的金利が高く、「夏の特別金利キャンペーン2021」で1年もの0.2%という条件。
ペイオフ対策のため、この定期預金にちょうど1,000万円預入。1年後にゲットした利息は15,937円である。
この金額は税引き後の金額。税金の内訳は、国税3,063円、地方税1,000円。
こんな金額の利息からもガッポリと税金を取るスキームは何とかならないかと思うのだが仕方ない。定期預金にもNISAのような非課税枠があっても良いのに。
少額とはいえ、確実に利益を得られるのが定期預金の良さ
キャピタルゲインを狙った株式投資では、「含み益」の多寡で一喜一憂することがある。しかし、含み益の状態ではまだ実現利益ではない。利確(有価証券の売却)をすることで初めて利益になる。
私は、株式投資でせっかく含み益が出ていても「もっと儲かるのでは?」という欲望から、なかなか含み益を利確できないことがある。(そうしている間に下落するという・・・笑)
その点、定期預金は満期になると、必ず確定利益として資金を得られる。15,937円の確定利益は無視できない。
もっと増やせた可能性はいくらでもある。しかし、リスクを取れるか!?
「1,000万円を1年運用して、運用成果がたった15,937円!?もっといい商品があっただろうに。例えばね・・・」
こんな話はいっぱいあるだろう。
円安の今だからできるシミュレーションとして、1年前に1,000万円をドル転しておき、本日円転するだけで、約227万円の為替差益が出たことになる。(ここでは為替手数料、税金は考慮していない)
では、今後はFXをやればよいのかというとそんなことはない。
為替相場など、誰も正確に予測することはできないのだ。私は丁半博打に近いと思っている。
ドル転しても何らかの理由で円高が進んでしまうと、損する可能性だってある。大きなレバレッジをかけた時には極端な話、人生詰んでしまうリスクすらある。
人間は投資を考えるとき、自分にとって有利な試算は得意なのだが、損する試算はあまりしないものだ。投資商品を販売する側も、資産が増える方の側面を強調してくる。
過去、私が銀行で投資信託を購入して大損したときもそうだった。投資活動の裏には資産が減るというリスクも抱えていることを忘れてはならない。
だからこそ、「投資は余裕資金で」ということなのだろう。
余裕資金といってもリスク許容度は重要
定期預金に入れているこの1,000万円は私の場合、リスク許容度ゼロだ。つまり、1円も損したくない。そうなると運用方針は一択で、元本保証の定期預金しかない。
デメリットとしては「ちょっとしか増えない」ということになる。昨今の物価上昇率には余裕で負けていると思う。しかし、リスクを取らないのだから仕方ない。
私のポートフォリオでは資産の多くをこの定期預金で運用している。
もうちょっとリスクを取っても良い気もするのだが、資産の減少が怖くて手堅い運用としている。
個別株式購入用の資金は、リスク許容度高めのチャレンジ枠
私が普段行っている個別株式の投資用資金は、全く別枠として管理している。
この枠のリスク許容度は100%。極端な話、消滅しても良いくらいの気持ちだ。だから、最初はこの枠の資金はとても少なかった。100円でポイント投資とか。
それがだんだんと慣れてきて、増減を繰り返しながらも結果的にはこの枠の資産は増えており、気づくと評価額は100万円強となった。年間に生み出される配当金収入は、既に定期預金枠を凌駕している。NISAで非課税となっているのも大きい。
しかし、調子に乗ってはいけない。良い時もあれば悪い時もある。それが株式投資。
現に直近の株価は大きく下落傾向にある。リスク許容度を高めにしておかないと、とても安心して見ていられない。