2022年6月は2社の株主総会に出席
2019年に株式投資を開始した際の一つの目的が、株主総会に出席することだった。
しかし、2020年はちょうど新型コロナウィルス対策が始まった時期でもあって出席できず、2021年になって、ようやくビックカメラの株主総会に出席できたのが最初の機会。
今年は新型コロナウィルスの感染状況も落ち着いてきたことから、総会シーズンである6月に、ENEOSホールディングス、MUFGの2社について出席した。
なぜ、株主総会に出席するのか
100株保有の私。1個の議決権を持って出席したところで、株主総会の結果に全く影響を及ぼさないことは重々承知している。では、なぜ株主総会に出席するのか。
今回私が株主総会に出席する理由は主に以下の3点だ。
経営側や他の株主が高い関心を持っている事柄を知る
2年前だったら新型コロナウィルス対策の話が中心だったかもしれない。
では、2022年現在、何が世の中の重要なテーマになっているのか。今回、業種の異なる2社の株主総会に出席してみて、共通性のある項目は主に以下3点だった。
円安や地政学リスクは昨今の状況を反映した内容だったと思う。3つ目の話は、株主としてはこのために投資をしているのだから重要。
また、私は個人的にあまり好きではないのだが、SDGsについても当たり前のキーワードとして語られるようになったと感じる。
異業種の議論に触れることで、頭をリフレッシュ
私はIT業界で20年以上勤めており、日々交わされる議論というのは大体決まった事柄だ。同じ会社に20年も勤務していれば目新しいトピックスはほぼなくなる。
さて、今回出席した株主総会において、例えばENEOSホールディングスの業績報告の最初のスライドは「ドバイ原油価格の推移」だった。このような指標は、IT業界ではまず見られない。株主総会に出席してみなければ、自分から見ることが無いような指標である。
普段関わることのない事柄について、上場企業の社長の説明を聞くことは貴重な機会と考えている。違った業界の議論に触れることで、凝り固まった頭のリフレッシュにもつながると思う。
資料の作りこみや議事進行テクニックは参考になる
業績報告で利用されるパワポの資料の作りこみ。
各企業のコーポレートカラーを取り入れた上で、キーワードを簡潔に並べ、効果的に写真を取り入れる。どのオートシェイプを選ぶのか、どのアニメーションを使うのか、フォントは?
株主総会というオフィシャルな場にふさわしい資料の作り方は、見ているだけで非常に参考になる。動画の作りこみやナレーションの入れ方もさすが。
そして、株主総会で最も緊張感が高まるのが質疑応答。どのような質問が出るか分からないからだ。
どんな質問であっても株主の気分を害することなく、うまく”いなして”いく必要がある。これは「一流のいなしテクニック」の学びの場と考えると面白い。
相手の話を聞き、議論と関係のない話はスルーして本質を見極める。最終的には双方納得の上で議論を終わらせる。(納得しなくても終わらせるのだが)
言葉の選び方など、参考になることも多いのだ。
お土産はもらえたのか
といっても、私はお土産と呼べる品物をいただいたことは一度もないのだが・・・過去、豪華なお土産を貰えた時代があったらしい。うらやましい。
ENEOSホールディングスの総会ではペットボトルお茶の配布、MUFGの総会では経営企画部作成のMUFG版Forbesの配布があったが、これらはお土産ではないだろう。
従って、お土産目的での参加はお勧めできない。
まとめ
株主総会の所要時間は概ね1時間程度。午前10時に始まると、11時~11時半には大体終わる。
年に1回の非日常経験はいかがでしょう。何かしら得るものがあるのではないかと思います。