1円も損したくないドケチサラリーマンの投資ブログ

初めての投資では銀行で投資信託を購入し、びっくりするほど大損。FIREなんて大きな目標はない。もう1円も損したくないのだ。

急落したアステラス製薬を100株購入した話

 

 

アステラス製薬の株価急落要因

アステラス製薬株式会社」の株価が急落した。

同社は2024年4月12日の取引終了後、2024年3月期の連結純利益が前期比97%減の30億円(従来予想は580億円)になったと発表した。

これを受けて株価は急落。2020年12月以来の安値水準まで下落した。

www.nikkei.com

 

 

 

「マイナス材料出尽くし」と判断し、100株投資

私はかねてより、国内の大手製薬会社として同社に注目しており、チャンスがあれば投資したいと考えていた。

 

今回の発表内容はマイナス材料ではあるが、連結業績予想と配当予想に変更なしとしているところから、マイナス材料は出尽くしたのではと判断。週明けの2024年4月15日に100株購入した。

 

権利落ちは3月末なので、配当金がもらえるまでは時間があるが、株価が急落したことで利回りは上昇している。

最近の国内銘柄としては珍しく、利回り4%を超えてJT並みだ。

同社は上場以来減配なしで来ているが、配当性向が100%を超えているのは若干気になるところ。それでも個人的には”売られ過ぎ”と感じ、思い切って買ってみた。

 

 

 

アステラス製薬について

アステラス製薬株式会社は2005年に山之内製薬藤沢薬品工業が合併して誕生した。

www.astellas.com

 

国内製薬企業の売上高ランキング3位の大手企業である。医療用医薬品へ経営資源を集中する戦略をとり、直近の代表薬は前立腺がん治療剤の「イクスタンジ」だ。グローバルでビジネス展開しており、売り上げの8割以上は海外となっている。

 

莫大な資金を継続的に研究開発に投じ、将来の新薬候補となるパイプラインを生み出し続けることができる企業は限られる。紅麹サプリで話題になっている小林製薬は社名に"製薬"とついているけれど、実は医療用医薬品を手掛けてはいない。投資にあたっては単に社名や優待内容だけでなく、事業内容を見極めたいものだ。

 

なお、業界1位の武田薬品工業や業界2位の大塚HDを選ばなかった理由は、株価が高すぎて単位株を買えないから。医療用医薬品を手掛ける企業の中でさらに深く研究をしたわけではない。

 

 

 

少子高齢化社会においても成長が期待できる製薬業界

製薬会社はディフェンシブ銘柄と言われる。景気の動向に左右されにくいからだ。

 

少子高齢化は日本のみならず、世界的な流れになりつつある。

人は老いると病気になりやすい。病気になったら医師に相談し、外科的治療を受けたり、処方された薬を服用したりする。モノやサービスを購入するのと違って、病気の治療をケチって我慢することはあまりないだろう。

 

今後、高齢者の人口が増加するということは、患者の数も増えるということ。製薬業界全体で成長が期待できると考えている。米国株でファイザーに投資しているのも、この業界に大きな期待を寄せているからだ。

 

製薬会社の売り上げは、グローバルで通用する治療薬を継続的に開発することができるかどうかによって左右される。

薬はいずれ特許切れを迎え、独占的な利益を得ることが難しくなる。そのため、継続的にパイプラインを生み出すことが重要。

 

アステラス製薬も主要パイプライン情報を公開している。この中から、将来グローバルで大ヒットする新薬が生まれるだろうか。それが分かったときには現時点の割安な株価ではないだろう。

www.astellas.com