1円も損したくないドケチサラリーマンの投資ブログ

初めての投資では銀行で投資信託を購入し、びっくりするほど大損。FIREなんて大きな目標はない。もう1円も損したくないのだ。

2022年1月の配当金は2.14ドルだった

2022年1月の配当金収入を公開。その他、投資トピックスを振り返ります。

 

 

配当金収入

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2022年1月の配当金収入は合計約2.14ドル(現地課税後)であった。

 

内訳は以下の通り。

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2022年1月の配当金

金額としては寂しい感じだが、保有数が少ないので仕方ない。

それでも保有銘柄及び保有数が全く同じだった前年同月(2021年1月)の配当金が2.05ドルだったことを考えると、しっかりと増配していることが分かる。

 

◆1株当たりの配当金

シーゲイト・テクノロジー(STX)
2021年1月:0.5ドル ⇒ 2022年1月:0.7ドル(前年同月比:140%)


アルトリア・グループ(MO)

2021年1月:0.86ドル ⇒ 2022年1月:0.9ドル(前年同月比:104%)

 

保有数が1株とか2株なので、1円単位の本当に微々たる話で恐縮だが、米国株はこのようにしっかりと増配を続ける姿勢が心強い。

 

 

2022年2月に向けて

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最近は値動きの激しい相場を前に「休むも相場」状態で、売買実績は一切無し。投資ブログなのにネタなしである。

www.daiwa.jp

 

3月末の権利確定を前に、1株投資での株主優待に向けたネタは仕込みたいので、どこかのタイミングで買おうと思っている。総額でも1万円程度なのだが、少しでも損したくなくて、なかなか購入のジャッジができずにいる。

stingyinvestor.hatenablog.com

 

物価上昇局面では耐久消費財の購入も投資になりうる

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最近、身近なモノの値上げが目立つようになった。

例を挙げればきりがないが、原油関連(灯油・ガソリン)、エネルギー系(電力料金、ガス料金)、食品系(パン、ケチャップ)、日用品(ティッシュ・トイレットペーパー)、自動車、そしてIT機器(パソコン・サーバ)である。

原油価格の上昇、オミクロン株の感染拡大による物流価格上昇、半導体需要の上昇に伴う影響等、複数の要因が重なり合って、ありとあらゆる商品やサービスの価格が値上がりしている。

つまり、同じ金額を支払ったとしても、購入できる商品の量がだんだんと少なくなっていると考えることもできる。相対的に現金の価値が低下しているということだ。

この値上げ局面は当面続くのではないかと思っている。物価上昇とともに賃金も上昇してくれれば良いのだが、日本の場合、どうも雲行きは怪しい。

さて、一つの考え方として、これから物価が上がっていくことが分かっているならば、数年間利用できるような耐久消費財は、今の価格で買っておいた方がお得と考えられないか。

実は今月、秋葉原でゲーミングPCを購入した。ゲーミングPCに利用されるグラフィックスカードは、NVIDIAAMDの製造委託先であるTSMCの値上げの影響で、2022年も値上がりすることがほぼ確実であり、予算内で買えるうちに買っておいた方がいいと判断したためだ。

www.nichepcgamer.com

 

「値上がりすることがほぼ確実で、買っておいた方がいい」

よく株式投資で目にする言葉のように思うが、物価上昇局面ではこれが株式や債券ではなく、一般消費財に当てはまるのかもしれない。

 

ノックイン投信は販売禁止にせよ

連日、株価が下がっている。

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オミクロン株の世界的な流行、米国の物価高に対応するための利上げ、中国経済の先行き不安、さらにウクライナ情勢の緊迫といった複数の要因が絡んでいる。

もっとも、2021年末時点の株価は上がり過ぎていたこともあると思う。

 

さて、こんな市況の時に投資初心者が損しないようにするポイントは、ズバリ何もしないことだ。

  • 焦って買わない(下落局面では買った直後から株価が下がる)
  • 焦って売らない(特に積み立てNISAやiDeCoは解約しないこと)

どこかのタイミングで底値だと思えば拾っても良いが、大けがをしないように十分注意が必要だ。私としては当分、様子見である。

 

さて、日経平均株価が下がってくると定期的に出てくるニュースがこれだ。

www.asahi.com


一瞬、15年前のニュース記事かと思ってしまった。

そのくらい定期的に問題視される「地銀で販売するノックイン投信で損した」記事。

今後、日経平均が下がれば下がるほど、被害者が拡大するだろう。

 

地銀で販売するノックイン投信は買ってはいけない
理由は概ね以下の通りだ。

  • 素人には理解が非常に難しい商品
  • 株価上昇局面でも一定の利益しか約束されない
  • 株価暴落の可能性は常にあり、ハイリスクである
  • 流動性が極端に低い(解約のハードルが非常に高い)

 

私も実際に大損したことがある。

stingyinvestor.hatenablog.com

 


金融庁も問題視していると言いながら、抜本的な対策は取られていない。それどころか、記事によるとノックイン投信の販売が増えているとある。

本当に嘆かわしい限りだ。

 

客のリスク度外視で、地銀の手数料収入を最大化するための商品でしかないのだから、こんな危険な商品は販売禁止にすべきだと思う。

 

このような商品を販売しなければ地銀が維持できないのならば、そもそも地銀の存在意義を問うべきだ。

一方で、購入側の金融リテラシーもまた、10年以上ほとんど進歩していないのも気になるところだ。

 

手数料収入のために、情弱に対して客のニーズと乖離した対応をする。

携帯キャリアショップでも同じような構図ではなかったか。

物事の本質を見抜く、高い情報リテラシーが必要な時代だ。

stingyinvestor.hatenablog.com

 

 

【高校受験】勉強が苦手な子どもを日東駒専大東亜帝国レベルの大学付属高校に確実に合格させる戦略

この記事はこんな人に向けての内容です
・中学生までのお子さんをお持ちの方
定期テストでは平均程度のスコアで、勉強は苦手
日東駒専大東亜帝国レベルの大学には行かせておきたい
・できれば浪人させたくない
・高校~大学にかかる教育費を最小化させたい

 

はじめに

中学生までのお子さんをお持ちの方にとって、高校受験から大学受験をどのように乗り切るかというのは重要なテーマだと思う。

放っておいてもペーパーテストのスコアが取れるような、比較的勉強が得意な子供なら良いが、普段自発的に勉強に取り組むことがなく、テスト前に少しだけ勉強して、結果として平均程度のスコアしかとれないような、勉強が苦手な子どもだと悩ましいものだ。

まさにそのような感じだった我が子について、この度の2022年度入試で某大学付属高校に単願推薦で合格させることができた。

今回、我が子の入試を終えて、この3年間の苦労を「勉強な苦手な子どもを日東駒専大東亜帝国レベルの大学付属高校に確実に合格させる戦略」として振り返り、一つの記事としてまとめたいと思う。特に、これから中学生になるお子さんをお持ちの方には参考になるのではないかと思う。

なお、この記事はブログ開始後初の10,000字overのコンテンツとなっている。
どうかご了承いただきたい。

 

 

 

基本戦略

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ペーパーテストのスコアが平均程度ということになると、偏差値では40~50程度になってくる。勉強が苦手であることを考えると、この偏差値レベルが今後大きく上昇する可能性も低いだろう。

私の場合、中学校1年生から子どもを進学塾に通わせる等、偏差値を上げるために相応の投資をしてきた。最初の塾では成果が上がらなかったので、途中、塾は1度変更した。しかし残念ながら、偏差値に上昇傾向は見られなかった。

我が子のことになると「手間や資金をかければ偏差値が上がるのではないか」といった根拠のない期待をしてしまいがちだ。特に親自身がある程度勉強ができた人だと、できない子どもの気持ちは理解できないからなおさらだ。

しかし、改めて冷静に振り返ってみると、その子の基礎学力というものがあり、塾に行かせたくらいで偏差値を大きく変化させるのは難しいと思う。したがって、基本的な偏差値は中学1年生の終わりごろには判断してしまってよいと思う。

親としては「もっといい大学に行ってほしい」と思ったとしても、割り切りも必要だ。

 

高校の先の大学入学を考えた時、偏差値40~50程度だと、首都圏では日東駒専大東亜帝国レベルとなる。2024年現在、文部科学省の大学定員厳格化によって、このレベルの大学でも決して入るのが易しい時代ではなくなっている。

よって、判断のタイミングとしては少し早いが、中学校2年生くらいの段階で、このレベルの大学で良いと思うならば、浪人せずに内部推薦で確実に進学できる大学付属高校が重要な選択肢になる。

大学付属高校は私立高校だから、学費は安くない。ざっくり年間100万円は見ておいた方がいだろう。それでも、県立高校&進学塾への投資、さらに浪人するリスクをヘッジできると考えれば、投資としては悪くない判断だ。

大学のレベルを日東駒専大東亜帝国レベルの大学で良いと割り切ってしまい、大学付属高校にさえ入れてしまえば、今後7年間で発生するおおよその教育予算を確定させることができる。これは、今後様々なライフイベントに予算を付けていく中で、かなり重要なことだと思う。

 

大学付属高校に進学させる方針を決めたとして、次に考えるのは入試の形式だ。

ペーパーテストのスコアが平均程度で勉強が苦手な子どもを、一般入試に臨ませるのは非常にハイリスクと言わざるを得ない。当然、「滑り止め」と言われるような確実に合格するレベルの学校も含め、複数の学校を組み合わせて受験することになるが、それでも一般入試というのは「全落ちする」というリスクを完全に排除できるものではない。

よって、入試の形式として一般入試ルートは回避し、推薦入試を検討することになる。
調査を進めれば自ずと、確実に合格できる可能性が非常に高い「単願推薦」に行きつくはずだ。

ちなみに我が子の場合、中学3年時に模試を受験させたが、いわゆる合否判定率に愕然とした。日東駒専大東亜帝国レベルの大学付属高校でさえ、合格可能性が50%以下だったからだ。

この時、推薦入試で行くしかないと決意した。

 

 

 

日東駒専大東亜帝国の大学付属高校一覧

以下のサイトに詳しくまとまっているので、皆様がお住いの場所から通学可能な学校があるか、ぜひ確認してみていただきたい。

最初はホームページを見るだけでも良い。情報収集はなるべく早期に始めるようにしよう。

fuzoku-school.jimdofree.com

 

fuzoku-school.jimdofree.com

 

 

 

大学への内部進学率は調査しておく

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日東駒専大東亜帝国レベルの大学付属高校は複数あり、それぞれ内部制度も異なっている。親として重要なのが、「普通に行けば大学に進学できるか」ということだ。その「普通」の基準を調査しておいた方がいい。

 

例えば、専修大学東海大学の付属高校は希望すれば内部で進学できる可能性はかなり高い。

一方で東洋大学の付属高校は内部進学率を絞っており、希望者の60%程度という数値もある。特に英語教育に力を入れており、英検準二級の合格は必須。年々、内部推薦基準を上げている。こうなると、せっかく学費の高い大学付属高校に入学させたとしても、内部での限られた枠を勝ち取るために、さらに進学塾に投資する必要が出てくる。

そもそも、勉強が苦手な子どもなのだから、普通に過ごしても大学に進学できない可能性があるというのはかなりのリスクだ。志望校選定において内部進学率は詳細に確認しておいた方が良い。学校説明会で質問しても良いし、直接電話して入試担当に聞いてみても良いだろう。

 

 


単願推薦の仕組み

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単願推薦入試とは、合格したら必ずその高校に入学するという約束のもとに実施される入試だ。それぞれの高校の入試倍率はWEBで確認してもらいたいが「1.0倍」という学校が多い。

つまり、出願=合格だ。

もちろん、作文、面接、3科目等の形式的な試験は実施するが、不合格になることがない。

 

「なんだ、単願推薦に出願すれば楽勝じゃないか。」と思ったかもしれない。
いや、違う。
出願するまでが大変なのだ。

 

 


単願推薦でも不合格になる高校もある

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日東駒専大東亜帝国レベルの大学付属高校だとほとんどの高校が単願推薦試験の倍率は1.0倍。
つまり確実に合格できることになっている。
しかしながら、例えば「日大習志野高校」といった偏差値の高めの高校では、単願推薦形式であっても不合格になっている実績がある。

志望校選定のタイミングで単願推薦入試の倍率を調査し、不合格者が出ているかどうか必ず確認しておこう。

 

 


出願条件

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出願条件はWEBの募集要項に記載されている高校もある。
例えばこんな感じだ。

 

【5教科20以上 かつ 9科34以上】
ただし、成績一覧表に記載されている内容が、次の要件を全て満たしている生徒
①9教科中、2以下の評定がないこと
②3年次の欠席日数が、10日未満であること

 

欠席日数は読んで字の通りだが、数字のところは読み慣れた人でないと少しわかりにくいだろう。
つまり、これは中学校の通知表の数字だ。
5教科というのは「国語、社会、数学、理科、英語」
9教科はそれに次の科目を加えたものだ。「音楽、美術、保健体育、技術・家庭」

 

 

 

出願条件に使う通知表はいつの成績か

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「5教科20以上」ということは、通知表でオール4以上ということだ。

これを満たしていれば大学付属高校の単願推薦に出願でき、出願=合格ということだ。

では、この成績はいつの成績なのか。一番良い時のものを採用してくれるのだろうか。そんなことは無い。多くの高校では3年生の2学期の通知表を採用する。

つまり、3年生2学期の通知表が推薦入試においては重要で、別な表現として内申点」と呼ばれることもある。

 

 

 

日東駒専大東亜帝国レベルの大学付属高校の単願推薦に必要な内申点の目安

実際には各学校のホームページを確認して出願条件を確認していただきたいが、日東駒専大東亜帝国レベルの大学付属高校の単願推薦に必要な内申点の目安を記載しておこう。

  • 日東駒専レベル:5教科20以上(5教科オール4)
  • 大東亜帝国レベル:5教科17以上(5教科で4が2つ以上)

いかがだろうか。お子さんの通知表を確認してみてほしい。

日東駒専レベルは「オール4以上」とさらっと書いているが、現在、通知表の評価で「4」をとるのは結構難しいのだ。勉強の苦手な子どもが普通に中学校を過ごしていると、かなり厳しい基準ということを理解していただきたい。

ただし、この基準に満たないからと言って諦めないでほしい。後述する加点項目で何とかなる場合もあるのだ。ここに書いたのはあくまで目安である。

 

 


ペーパーテスト95点なのに通知表「3」!?

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この戦略を考えるには、中学校の通知表のつけ方を理解しておかなければならない。

2021年の学習指導要領の改訂によって、中学校における通知表のつけ方が大きく変化した。

 

それまでの通知表は
「関心・意欲・態度」
「思考・判断・表現」
「技能」
「知識・理解」の主に4つの観点だった。

 

これらが中学校では2021年から、
「主体的に学習に取り組む態度(主体性)」
「思考・判断・表現」
「知識・技能」の3つの観点に変わった。これを3観点と呼ぶ。

 

各項目の詳細については明らかにされていないが、例えば数学での3観点評価が以下のように設定されていたとする。

「主体的に学習に取り組む態度(主体性)」 = 授業態度
「思考・判断・表現」 = 日々の宿題の提出とその品質の評価
「知識・技能」 = ペーパーテスト

これらの3観点に評価者(担当教師)がそれぞれ、A(良)~C(悪)を振っていくのだ。

 

例えば、
「授業態度は普通、宿題の品質は普通でたまに忘れる。ペーパーテストは95点」という事例。

この場合、3つのアルファベットの組み合わせは「BBA」になる。多くの中学校では「BBA」はほぼ「3」だろう。事例によっては「4」がつくかもしれないが、可能性は非常に低い。「5」を付ける場合、「AAA」か「AAB」等、内規があるはずだ。

 

ここで多くの読者の方は疑問を持たないだろうか?
ペーパーテスト95点なのに通知表「3」とはおかしくないか?
アラフォーの私の経験では中学校でペーパーテストで95点とれば通知表は「5」になった。つまり、昔と今では評価基準が異なるのだ。

良い内申点を取りたければ、ペーパーテストでハイスコアをマークするだけでなく、宿題もきちんと提出し、授業態度も良好でなければならない。それもすべての科目においてだ。

反抗期真っ盛りの中学生。これはなかなか厳しい。とりわけ、男子には厳しいと思う。

 

ちなみに、2020年度から2021年度に評価基準を変更したたため、私の子どもの学校では、従来「5」だった成績が「3」に下がる事例がかなり見られたようだ。逆に、ペーパーテストはあまり良くなくても、「4」となる事例も見られる。

 

推薦入試への出願基準となる3年時に評価基準を変更するというのは、政策としてはかなり問題があると言えると思う。しかし、この制度で既に運用が開始されてしまっているので、今更文科省を批判しても仕方ない。

通知表スコアを最大化する戦略について検討してみよう。

 

 


勝負は中学校入学時から始まっている

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「なるほど。3年生2学期の通知表で良い成績を取れば良いのか」
「分かった分かった。その時だけ頑張るよ。」

このように考えたのならば、それは大きな間違いである。なぜか。

 

前述の3観点評価。
「主体的に学習に取り組む態度(主体性)」
「思考・判断・表現」
「知識・技能」

 

特に気を付けたいのが、ペーパーテストと同じくらい「態度(主体性)」を評価していることだ。

普段、教師に悪態をつくような態度の人間が、3年生の2学期だけ品行方正に過ごしたところで、最高評価「A」を得られるだろうか。難しいということは言うまでもないだろう。

 

ここで企業における人事考査のつけ方を参考に考えてみよう。

人間の能力を正当に評価するのは難しい。したがって、企業の人事査定をする際には、評価基準が設定されている。

 

分かりやすいのは営業の評価だ。予算(販売目標)を未達はC、100%達成はB、120%以上達成はAのように基準を設けておく。評価期間中の売り上げを集計すればオープンな評価につながる。(実際は相対評価だから、全員が120%達成すると、その中で優劣をつけることになるが)

 

さて、企業内でも難しいのが間接部門の評価だ。総務部、営業企画部、品質管理部等、評価に直結する予算を持っていないので、各担当者の優劣をオープンな基準で評価することが難しい。そこではまさに、前述の3観点ではないが、「態度(主体性)」を見ていることも多い。一言でいえば上司の主観だ。

一般論として、間接部門では一度格付けされた評価を変化させるのが難しい。評価者が変わる、評価基準が変わる、所属組織が変わる、これらが発生しない限り、評価は固定と思った方が良い。

 

話を中学校の通知表に戻そう。

私は中学校の通知表は企業内の間接部門の評価に似ていると思う。一度ついたその子のイメージを覆すのは容易ではない。

中学校に入学して最初の通知表が極めて重要な意味を持つのだ。
「ああ、この子はきちんとしているな」こういうイメージを評価者(教師側)に持たせることが、戦略上極めて重要となる。

なんだゴマすりか、媚を売るのか、と思われるかもしれないが、そういう側面もあるだろう。しかし中学生にこんな処世術のような話をしなければならないなんて、心苦しいものだ。

 

 


通知表についてクレームを出せるのか

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中学校3年生2学期の通知表で単願推薦に出願できるかどうかが決定してしまう。

単願推薦に出願=合格だから、大げさに言ってしまえば人生における重要な決定だ。この通知表の内容について、我々(保護者と生徒)は受け入れるしかないのだろうか。

 

我が子の場合、中学校3年生1学期の通知表を受け取ったとき、事件が起きた。それまでの2年間、だいだい5教科で17だった。つまり、2科目が4で他3科目は3くらいの成績だった。中学3年生でもペーパーテストの成績はあまり変わらなかったので、5科目17で受験できる大学付属高校を調査していた。

 

それが、中学校3年生1学期の通知表では5教科で15。つまりオール3だ。
調査してみるとわかるが、オール3では、日東駒専大東亜帝国レベルの大学付属高校レベルでも単願推薦での出願はほぼ不可能である。

一体何がまずかったのか。我が子はパニックになり、泣き叫んだ。

 

さて、親としてここから何ができるのか。学校にクレームを入れることで通知表を変えられるのか。結論から言うとクレームを入れたところで通知表の数字が変わることは限りなくゼロである。そんなことを認めたら、終業式の日はクレームだらけになるだろう。評価側としても担当教師だけでなく、管理職の承認も得た書類であるから一応の正当性が保証された正式書類なのである。

 

しかし、評価における提出物の評価においては、単純に評価側の確認ミスがあるかもしれない。(提出していたのにしていないことになっている等)

また、評価基準が「態度(主体性)」のようなものは非常にあいまいだから、納得できないものもあるだろう。

 

よってクレームではなく、その成績となっている根拠の説明を求めることはできる。端的に言えば、なぜ「3」なのか。何が足りていないのか。そして、今後の3年時2学期の通知表で「4」にするにはどうすれば良いのか。これを教師との個別面談で確認することはできる。

 

中学校3年生1学期の通知表に納得できなかった場合、夏休みに入る前に早めに個別面談を設定しておいた方がいい。その場では、具体的な志望校と単願推薦の出願基準なども提示し、入試戦略も具体的に伝える。多少前のめりになって、「これは面倒な親だ」と思われるくらいでちょうどいい。放っておいてもいい方向には解決しないので、このフェーズでは親が介入した方が良いと感じる。

 

私の場合、中学3年生の夏休み明けに担当教師との個別面談を設定してもらった。往々にして個別面談では親の知らなかった学校での子どもの姿が見えてくる。実は課題を提出していなかった、等々。

個別面談で指摘された内容は真摯に受け止め、改善していくべきなのは言うまでもない。

 

 


通知表「2」は一発アウト

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多くの高校では「2以下の評定がないこと」を基準としている。

よって、3年生2学期の通知表で一つでも「2」がついたら、この戦略はすべて破綻する。ある科目の教師と馬が合わないなど、個別の事情はあるかもしれない。しかし、そういう言い訳は高校側には一切通用しない。くれぐれも注意が必要だ。

 

 


中学3年生2学期の通知表確定前の事前通知

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一度確定した内申点は変更できない。

中学3年生2学期の通知表は内申点と呼ばれ、高校の推薦入試に出額できるかどうかの判断基準となる。この内容が極めて重要な意味を持つことはこれまで述べてきたとおりだ。中学3年生2学期の通知表はどのようにして決まるのだろうか。

 

中学3年生2学期の通知表が事実上確定するのは2学期の期末テストの点数が確定した後だ。時期としては11月下旬~12月上旬となる。この時期になると、正式な書類として確定させる前に事前通知がある。事前通知と言っても、詳細な数字は伏せたままだ。

 

例えば、希望している高校の単願推薦の出願基準が5教科で20だったとすると、「その出願基準は満たしています」といった事前の通知だ。

これによって、伸るか反るかギリギリの志望校への出願可否において、学校と保護者間のトラブルを回避していると思われる。但し、この通知に対して異議申し立てをしたところで、評価側の単純なミス以外は大幅に内申点が変更されることは無いだろう。

 

 


単願推薦への出願が内定したタイミングで塾は即解約して良い

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この戦略では、単願推薦への出願=事実上の高校合格だ。

もし、進学塾に通わせているならば、それは高校入試に合格させるのが目的だろう。そうすると、単願推薦への出願が内定したタイミングで、塾へ行く意義はなくなる。

 

我が子の場合、中学3年生の塾は本当に高額だった。夏休み以降はなんだかんだで毎月6万円ほどかかっていたと思う。これは明らかに異常だ。当ブログは投資ブログだが、私が投資で稼ぎ出す金額など、一瞬で吹っ飛ばす勢いだった。

 

単願推薦への出願が内定したタイミングで塾は即解約して良い。冬期講習&1月だけでも10万円以上の金額がかかるし、どうせ1月の入試で100%合格するならば、これ以上塾に投資する意味などないのだ。そのお金で、頑張って内申点を取ってきた子どもを称え、美味しいものでも食べた方がよほど有意義なお金の使い方だと思う。

 

 

 

中学3年生夏休み前後までに英検3級、漢検3級は必ず取っておきたい

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推薦入試の出願条件は前述の内申点が足りているかどうかでほぼ確定する。

しかし、内申点を増やすことができる要素が存在する。加点項目だ。例えば、内申点とは別に以下のような加点項目が設定されている場合がある。これは募集要項に記載されている。

 

次に該当する者は、成績基準に加点いたします。
1.英語検定漢字検定・数学検定それぞれについて、3級取得者は「1」、準2級取得者は「2」を5科内申点に加点する
2.欠席・遅刻・早退の合計が3年間で10回以下の者には「1」を5科内申点に加点する
3.部活動部長・生徒会役員・委員長を務めた者には「1」を5科内申点に加点する

 

例えば、ある高校の推薦入試の出願基準は5科20だったとする。つまり、オール4だ。しかし、3年生2学期の通知表は5科で19だったケース。この場合、出願基準には満たないので、通常であれば出願不可だ。

 

しかし、この子どもが英検3級を取得している場合、加点項目で内申点を+1加えることができる。結果として出願が可能となり、出願すれば事実上合格だから、これで高校受験はほぼ終了ということになる。内申点を+1できることがいかに重要か、お分かりいただけるだろうか。

 

高校受験の推薦基準では特に、英検3級、漢検3級が大きな影響を及ぼす。したがって、これら2つの資格は早期に取得しておきたい。

 

但し、いずれの中学卒業レベルの内容を問うものだから、早期といっても中学1年生では取得は難しいだろう。理想は、中学3年生の夏休み前後までに取得しておきたい。これ以降になると、受験の話題が生活の多くを占めるようになり、子ども自身もデリケートになってきて落ち着いて勉強させるのが難しいからだ。

 

 


英検3級、漢検3級は簡単ではない

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英検3級、漢検3級は中学校卒業レベルの内容を問うものだ。

中学3年生の段階で取得するためには、先取り学習させることが必要だ。進学塾に通わせていて、塾の学習の中で先取り学習できていればよいが、それが難しい場合、自己学習させるしかない。

といっても、勉強嫌いの子どもに学習させるのは容易ではないのだ。取得が容易ではないから、このレベルの学校の推薦入試で多大なる評価を受けるともいえる。

 

私が実際に使った参考書でおすすめのものを一冊記載しておく。正直、このシリーズは簡単過ぎて実戦で戦うには若干パンチが足りないのだが、勉強嫌いの子どもに着手させるには、まずこの程度のレベルから入るのが良いと判断した。私の場合、この参考書を利用して、子どもを英検3級に合格させた。

 

二次試験の対策に利用したのはこちらの参考書。親が面接官役になって、実際の試験の流れ通りに、黙読⇒音読⇒質疑応答という流れで何度も練習しよう。

 

 

 

学校説明会、個別面談には必ず出席

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中学校3年生の夏ごろには各学校にて施設見学会、秋以降には学校説明会が開催される。最近では新型コロナウィルス対策でオンラインで開催されるケースも増えているが、このようなイベントは参加しておくべきである。理由としては大きく3点である。

 

 

子ども自身に受験が近いことを意識させる

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勉強が苦手な子どもは受験が1年後に迫っていても、なかなかマインドチェンジができない。前述のように、この戦略で単願推薦を目指すならば、今すぐにでも目の前の行動を変革し、少しでも通知表のスコアが上がるように行動していかなければならない。

今回取り上げているような大学付属高校は私立高校だから、実際に高校に出向くことにより、子ども自身も現在通っている公立中学校と設備面の差に驚くことだろう。それによって「この高校に合格したい」と思ってくれれば一つ収穫だ。合格したいと思うなら、目の前の生活を意識して変革させるようアドバイスしていくのである。

このような目的から、オンライン開催と現地開催であれば、できれば現地開催に出向きたい。現地開催の枠はミライコンンパスというシステムで先着順であることがほとんど。申し込み開始日時をチェックしておいて、満席になる前に確実に申し込もう。

なお、仮に満席となってしまっても諦めてはいけない。説明会自体の内容はオンラインで聞くとして、現地の様子は現地に行かなければ分からないものだ。高校の入試担当者宛に電話して「別な日でもいいのでどうしても雰囲気だけ確認したい」と個別に相談すれば、応じてくれる場合もある。私も実際、ある大学付属高校に問い合わせて、夏休み中に雰囲気だけ見学させてほしいと直接相談した。新型コロナウィルス対応のため、学校見学会の開催目途が立っていなかったからだ。すると、快諾してくださっただけでなく、なんと当日は教頭先生自ら我々親子のためだけに個別説明&校内見学ツアーを設定してくださったのだ。

何が言いたいのかというと、とにかく自ら情報を取りに行く姿勢が重要ということ。WEBだけの情報で満足せず、何か疑問点があれば積極的に問い合わせをした方がいいということだ。親としてできることはどんどん動いていこう。

 


個別面談でのアピール

単願推薦で出願できるかどうかは、正式には中学校側と高校側の事前相談によって判断されることになっており、この相談会は3年生の12月に実施される。

当然、この相談会に出向く以前に出願条件を満たしていることが大前提ではあるが、出願条件をギリギリで満たしていないような場合でも、高校側が相談に乗ってくれることがある。その場合、「出願条件には内申点が1足りていないのだけれども、秋の個別相談会にはしっかりと出席して第一志望としてアピールしていた」といった事実が評価される可能性もゼロではない。アピールできる材料は何でも良いから作っておいた方がいいのだ。

 


募集要項に記載のないデリケートな分野の確認ができる

例えば、以下のような内容はWEBで大々的に公開しずらい。

このような内容は直接高校に出向き、入試担当者に質問することで回答してくれる。

「出願条件には少し足りなくても出願できるのか」
「単願推薦で出願した場合、形式的な試験で不合格になる可能性はあるのか」
「付属大学への合格率は実際どの程度なのか」

 

 

 

まとめ

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戦略をスケジュールにまとめたのが以下の内容だ。

 

【中学1年生~2年生】
(子ども)
・少しでも良い内申点となるように中1スタートから全力で学校生活に取り組む。
・すべての科目において通知表「2」がつかないようにする
・英検4級、漢検4級の取得を目指す

(親)
・余裕があれば学習塾に通わせる
・我が子の偏差値レベルと内申点を冷静に分析する
・中学2年生の段階で偏差値レベルはある程度見極める。過度な期待をしない。
・志望校の選定は中学2年生の後半から開始する。

 

【中学3年生】
(子ども)
・3年生2学期の通知表がすべて。細心の注意を払って学校生活を送る
・夏休み前後までに英検3級、漢検3級の取得を目指す

(親)
・余裕があれば学習塾に通わせる
・3年生1学期の通知表に疑義がある場合、
 早めに個別面談を設定し、3年生2学期の通知表に悪影響を与えないようにする
・高校の学校説明会や個別面談に確実に申し込み、参加。アピール材料を作っておく。

 

うまくいけば、中学3年生の12月には3年生2学期の内申点が確定し、志望校への出願可否が確定する。

あとは翌年1月に実施される形式的な入試を受ければ、晴れて合格だ。

付属大学への進学率がほぼ100%ならば、今後7年間、受験の世界とは距離を置いて、少しだけ心に余裕をもって人生を過ごせるのではないだろうか。

「大学卒業後はどうなるのだろう」とか子育てには心配や悩みが尽きないものだが、まずは人生における大きな通過点、高校~大学受験を無事に乗り切る意義は大きいと思う。

長いコンテンツをお読みいただき、ありがとうございました。この内容が少しでも誰かに役に立てば幸いです。

2021年12月の配当金は約4,169円だった

2021年12月の配当金収入を公開。その他、投資トピックスを振り返ります。

 

 

配当金収入

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2021年12月の配当金収入は合計約4,169円(現地課税後)であった。

12月は1年間の中で配当金が最も多くなる月である。
なお、米国株は本日現在のレートで円換算して合算している。

 

内訳は以下の通り。

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2021年12月の配当金

SPYDが予想以上に減配となったのは残念だったが、10/29に新規購入したロッキード・マーチン(LMT)からしっかりと配当金がもらえたのがうれしい。ちなみに、購入当時は暴落していた株価は着実に戻してきており、若干の含み益も得られている。

 

ロッキード・マーチン(LMT)

約定単価:330.6300 ⇒ 2022/1/13現在:365.18(+34.55ドル)

 

新型コロナショックで大打撃を受けていた石油関連銘柄も復調傾向。クラフト・ハインツ(KHC)、コカ・コーラ(KO)、ファイザー(PFE)等の大型銘柄の動きも安定している。

 

国内銘柄ではみずほFG、三菱UFJフィナンシャルGは若干の増配傾向。MUFGは1月に入って株価も好調なため、今後の更なる増配に期待したいところだ。

 

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2021年配当金の合計

2021年12月の配当金が確定したことで、2021年全体の配当金も確定。

21,516円となった。

投資デビューした2019年の配当金が408円だったことを考えれば大きな進歩と考えている。とはいえ、他の投資ブログでは年間の配当金が100万円を超えている方もたくさんいらっしゃって、尊敬しかない。(あと、うらやましい。。。)

このあたり、上には上がいるもので、自分のペースで着実に増やしていきたいと考えている。「1円も損しない」という点からすると、十分な金額と評価している。

 

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2022年1月に向けて

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実は11/25にJR東海株を1株購入して以降、新規投資を一旦停止している。

投資用の資金は確保しているが、すべて現金で確保し、ドルベースの配当金もそのまま積み上げている。つまり、金保有率を高めているということだ。

というのも、現在の社会情勢を考えたとき、国内株式、米国株ともにこれ以上株価が上昇するとは考えにくく、むしろ現在の株価水準から下落する(下手すると暴落)すると考えているからだ。

オミクロン株の世界的な流行、米国の物価高に対応するための利上げ、中国経済の先行き不透明等、今年はどこかのタイミングで大きく調整が入る可能性が高いと考えている。

万が一暴落することがあれば、ある意味絶好の買い場なのだから、ケガをしない程度に新規投資できればと思っている。

 

stingyinvestor.hatenablog.com

 

携帯キャリアショップで不快な思いをする人が多い理由を考えてみる

 

さいしょに

この記事は携帯キャリアショップの対応を非難したり、その存在を否定するものではない。むしろ、現場の従業員の方は、組織の方針に従いつつ必死にお客様対応を行っており、本当に頭の下がる思いだ。

なぜ、現場が頑張っているのにも関わらず、お客様に評価されにくいのだろうか。「お客様の期待」と「携帯キャリアショップの位置づけ」にズレが発生しているのではないか。現状分析と私なりの提言を行ってみたい。


きっかけ ~70代の父親からの連絡~

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70代になる父親から「スマホを購入するためにキャリアショップに行ったのだが、困っている」との連絡を受けた。要約すると以下のような話であった。

要望

ショップに行った結果

  • とにかく待たされる
  • データ移行について、Galaxyなら教えるけどiPhoneは教えられないと言われる(インセンティブ絡みか?)
  • 個別アプリの設定方法は教えてくれない(そりゃそうだろう)
  • 契約時、割高なオプションに加入しないと売ってくれない(あるあるですね)
  • 頭金が必要と言われたが計算が合わず、よく分からない。(一般社会とは意味が違うの)
  • 勝手にマイショップ登録された(これもよくある)

父親の意見

  • 昔はもっと丁寧に教えてくれた(20年前くらいのことを言っている)
  • 自動車電話の頃から使っているお得意様に対してこの対応はおかしい!

現場が悪いのではない。これは構造的な問題だ。

程度の差はあれ、日本中でこんなことをやっている。

不幸だし、非効率極まりない。従業員だって、やりたくてやっているわけではないだろう。

NTTドコモ執行役員夏野剛さんのような人でも、母親がひどい押し売りを受けたとツイートして話題になった。

www.itmedia.co.jp


これは一部の従業員が悪いとかではなく、構造的な問題と言えるだろう。

 

幸いなことに父親は契約しないで帰ってきてくれたので、私がAppleストアでSIMフリーiPhoneを購入。MNP楽天モバイルに移行し、各種設定を行った。もちろん、WEB上ですべて完結させた。

 

父は楽天モバイルが1年間無料(契約当時のキャンペーン施策)であることをえらく気に入ってくれた。

情弱と言えばそれまでだが、格安SIMMNPSIMフリーといったキーワードを全く知らず、「携帯と言ったらショップに行くもの」という認識だとこうなってしまうのも仕方ないだろう。

「今後、携帯のことは任せる」と言われてしまったが、それはそれで面倒だ。

 

そもそも携帯キャリアショップって何者なのか。

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ドコモショップとかauショップという名前だから、キャリア(ドコモ、auソフトバンク)が直接運営していると勘違いしてしまいがちだが、それは違う。

キャリアショップ=携帯キャリアではない。


携帯電話販売代理店が携帯キャリアに代わって運営している。2021年度の業界上位3社は、ティーガイア、コネクシオ、ベルパークと続く。この時点で、一般の人はまず知らない企業名だろう。

 

携帯キャリアショップの実態は携帯電話販売代理店だ。
これは基本中の基本。

 

携帯キャリアショップの収入源は?

携帯キャリアショップで実際に現金を支払った経験のある人は少ないと思う。

それもそのはず、携帯キャリアショップの収入源はキャリアからの手数料収入が多くを占める。キャリアからの手数料収入は窓口での手続き内容によって細かく定義されており、基本戦略として、手数料収入を増やさなければ店舗は維持できない。

わずかではあるが、ショップで販売するオプション品の収入もある。SDカードがバカ高いという人もいるが、キャリアからの手数料の他、そういうところで利益をとらざるを得ないのだ。

 

携帯キャリアショップの営業方針

ここまでくると、なんとなく問題の本質が見えてくる。

キャリアショップの営業方針は、目の前お客様の要望に丁寧に応えることではない。

携帯キャリアから多くの手数料を得られる仕事に目の前のお客様を誘導すること。そして、割高なオプション品をあの手この手のセールストークで販売することである。

 

ここで、この業界特有の「頭金」という言葉の意味は押さえておく必要がある。

詳しくは下記URLを参照いただきたいが、キャリアショップにおける「頭金」とは単なる手数料だ。残債の一部とかそういう意味は全くない。

www.itmedia.co.jp


これもキャリアショップが少しでも手数料収入を確保するための苦肉の策なのだ。

 

携帯キャリアから多くの手数料を得られる仕事って?

例えばこのような用件だ。

  • 新規契約
  • 機種変更
  • 料金プラン変更
  • 修理の取次
  • オプションの追加

MNP転入を含む、新規契約の手数料は高い。

さらに、販売する機種によって機種別インセンティブも設定されている。

 

冒頭の「Galaxyなら教えるけどiPhoneは教えられない」というくだり。おそらく、データ移行作業自体はショップとしてのサービスだ。キャリアからの手数料が得られないのでハッキリ言ってやりたくない。

しかし、「Galaxy」を販売することで多額のインセンティブが入るのならば、サービスとしてデータ移行を実施したとしてもペイできる。そういった内部事情を垣間見ることができる。(あくまでも推測だが)

 

キャリアショップ店員がお客様を「クソ野郎」呼ばわりして大炎上したニュース。

www.itmedia.co.jp

 

手数料収入確保が第一優先となり、本来大切にしなければならない価値観を見失った結果だと思う。もちろん、この従業員の行動は社会的に許されることではないが、ここまで精神的に追い込まれた末端の従業員には同情せざるを得ない。

 

手数料収入にならない用件で訪問すると露骨に嫌がられる

携帯キャリアショップはボランティア団体ではない。キャリアから手数料の得られない用件に付き合っている暇はないのだ。

例えばこのような用件で訪問しても、最近では断られることが多いのではないか。

  • スマホの使い方の説明
  • 特定のアプリの操作方法
  • 写真の印刷の仕方
  • マイナンバーカードを使ってスマホで確定申告をしたい
  • Suicaのチャージ方法
  • ネット銀行に口座を開設したい
  • ポイ活ってどうやるの?
  • 雑談

なぜ、人々は歓迎されない理由でキャリアショップに行くのか?

これも冒頭の父親の話にヒントがある。

自動車電話のころから使っているお得意様に対してこの対応はおかしい!」

 

そのキャリアを使っているから、キャリアの客だという思いがある。だから、キャリアショップで無料で至れり尽くせりのサービスを受けられるはずだという誤解。スマホの設定をしてもらっても、自分は客だから無料が当たり前だと思っている。キャリアとキャリアショップを同一視している。

 

一方、キャリアショップ側ではお客様のスマホの設定業務をしても、キャリアから手数料が入らない。ここに完全なる認識のズレが発生している。厄介だ。

 

本来、我々はキャリアショップで(サービスとして)スマホの設定をしてもらったなら、その分の正当な対価を支払う必要があるのだ。そこで初めて、社会の仕組みとして正常機能すると思う。

 

そもそもキャリアショップではお客様のスマホを操作できない

今やスマホは個人情報の塊である。

携帯キャリアショップでもお客に代わって操作などできない。何かあったときに責任問題になるからだ。

 

社会のデジタル化が進むにつれて大きな課題に

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既にスマホは一部のマニアが所有するガジェットではない。所有していることが前提の社会が出来上がりつつある。ITリテラシー保有していようといまいと、現代社会ではスマホを所有せざるを得ないのだ。

 

例えば新型コロナウィルスのワクチン接種を終えた証明となるワクチンパスポート。
こういったものもスマホアプリとして実装する方向で検討が進んでいる。

 

では、スマホの使い方が分からないとき、誰に相談すればよいのだろうか。親族に詳しい人間がいたり、親切な友人がいればよいが、そんな偶然に頼る時代は終わったと思う。国民のITリテラシーを底上げする社会インフラが必要だ。そんな重要な役割を携帯キャリアショップに押し付けるのはあまりにも酷ではないか。

 

今のままではキャリアショップの未来は暗い

現在のキャリアショップは運営の実態と訪れるお客様のニーズが一致しておらず、お客様、運営側、双方が不幸な状態になっている。

残念ながら現在のキャリアショップは情弱相手にあの手この手で手数料収入を稼ぐだけの組織と言わざるを得ない。

では、今後どのような方向性が考えられるだろうか。

 


個人向けデジタルアドバイザーを職業化できないか

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有料でスマホの使い方相談に乗るということを考えた時、もう既にITという枠組みを超えているようにも思える。

 

ライフスタイルアドバイザー、ライフスタイルコンサルみたいな仕事だろうか。コンサルティングに対して対価を支払う。仕事の種類で言うと弁護士に相談するイメージに近いのだろうか。

 

2021年1月、総務省が「スマホ乗り換え相談所」(仮称)を試験的に設置する方針を明らかにした。

www.itmedia.co.jp

この動きは歓迎したいが、同時にもっと踏み込んでほしい。この相談所ではあくまでMNPの手続きレベルのサポートを想定している。スマホを活用して国民の生活を豊かにするためのサポートは含まれていないように見える。

 

日本は「サービスに対して対価を支払う」という文化が薄い。残念だ。

 

スマホ相談員を資格化し、そのサービスに対して適切な対価を支払うようなスキームがあれば、ぜひ私もその職にチャレンジしたいと思っている。

特定企業が運営するとどうしても民間のサービスに誘導しがちだから、やはり国が税金で運営するしかないだろうか。

 

キャリアショップはディズニーランド化すべし

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東京ディズニーランドを訪れたことはあるだろうか。

 

舞浜駅を降りてすぐの「ボンボヤージュ」というお土産ショップは無料で入場できる。そして、もう少し歩くとディズニーランドの入り口だ。ワンデーパスポートを購入すれば、内部のアトラクションは乗り放題である。(そのワンデーパスポートがなかなか高いのだが・・・)

 

これと携帯キャリアショップがどう関係あるのか。

  • 紛失、修理受付といった窓口でしか受けられない業務
    ⇒ボンボヤージュ(無料)

  • WEBでできる用件や、ライフスタイルコンサルに該当するような用件はすべて入場チケット購入後に受ける。
    スマホ設定相談
    ⇒アプリ利用方法相談
    ⇒写真印刷
    ⇒Andoroid⇔iPhoneデータ移行

入場チケットなのか相談単位なのかは制度設計を考える必要はあるが、ポイントはキャリアからの手数料収入以外に、利用者から費用を徴収する仕組みを作ることだ。

この仕組みを入れれば店員はキャリア手数料の呪縛から解放されるので真にお客様のためなるアドバイスができるのではないか。

 

お客様は費用を支払うことになるので、一見幸せになる要素はなさそうだが、私のようなドケチ野郎は費用を払いたくないから自分で勉強するだろう。

これは安易に人に頼らず、自分で自分自身のスキルを向上させることにつながる。結果として、その人のためになると思う。

 

例としてディズニーランドを挙げてしまったが、私が言いたかったのはキャリアからの手数料が入らないようなサービスは有料化すべきということだ。

 

さいごに

色々と分析を行ってきたが、現状のまとめとしては、スマホの使い方やMNPについては自ら勉強し、キャリアショップに行かずに済ませるということが、キャリアショップで不快な思いをしないために必要と考える。そもそも、キャリアショップに行ってはいけないということが結論だ。

 

なお、携帯キャリアショップについて、よくまとまっている動画がある。内容は結構過激ではあるが、私は好きだ。動画で学習したい人は参考にしてほしい。

www.youtube.com

 

東京で腕時計の電池交換が最も安い店

 

※2023/11/8:420円⇒500円の値上げ反映更新

腕時計の電池交換

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私のように腕時計のコレクションが趣味でない方でも、腕時計の電池交換はたまに行うことがあるだろう。私は趣味で腕時計を複数所有しているから、割と頻繁に電池交換のタイミングが発生する。

 

皆さんはどこで腕時計の電池交換を行っていらっしゃるだろうか。

普通、腕時計の電池交換は街の時計屋さんに依頼することになるだろう。スキルのある方は自分で実施できるのかもしれないが、Swatchのように電池交換がよほど簡単な腕時計を除き、自分で実施することはおすすめできない。時計は精密機器であることから、私のような素人が作業すると誤って故障させるリスクを伴うからだ。

 

 


東京での電池交換の相場

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さて、街の時計屋さんでの電池交換費用はバラツキがある。

東京だと安くても1,000円くらいからが相場だろうか。

同じクオーツ時計でも安価な国産機と海外ブランド機で交換費用を分けているお店もある。そのような場合、海外ブランドの方が高く設定されている場合がほとんどだ。

 

 


電池交換でよくある困りごと

私はこれまで様々なお店に電池交換を依頼してきた。その中で、経験してきた困りごとをまとめておこうと思う。皆さんも同じような経験はないだろうか。

 

店頭またはWEBに電池交換費用の記載がない

このような場合、作業前に必ずその場で聞く、もしくは問い合わせをした方が良い。作業後に「そんなに高かったなんて・・・」と驚いても、あとの祭りである。腕時計の電池交換とはいえ、お店によっては5,000円近いところもある。要注意だ。

 

時計の蓋を開けたところ特殊電池だったため、料金上乗せされる

古いクオーツ時計でありがちなのだが、在庫している普通の電池では対応できず、特殊電池のため、例えば通常は1,000円なのだが、1,500円かかるということがある。値段を聞いて作業を断ることもできなくはないのだが、蓋を開けて作業に着手されてしまっているので断るのも申し訳なく、また、差額も500円程度と微妙なため、この場合、私は作業続行してもらう。しかし、予定していた金額では収まらないので少し残念ではある。

 

強引にパッキン交換を勧められて、パッキン交換費用も請求される

電池交換1,000円以下の安価な設定をしている店に見られる。電池交換作業に入った直後、「パッキンも劣化しているから交換が必要です」と強引に言われ、パッキン交換費用が請求される。実はこの費用が電池交換と同じくらいの費用になって、結局1,000円程度の請求になってしまう。

ちなみに、私はこの店に何度か通ったが、交換したばかりのパッキンでも「パッキンが劣化している」と言われた。その際「パッキンの交換は不要」と一度断ったが、店主はムッとしていた。結局はそういう商売の仕方ということだろう。この店にはその後二度と行っていない。

 

 


東京で一番安い店は「れんず屋 曙橋店」さん

www.lensya.com


私の中で東京で電池交換が一番安い店は「れんず屋 曙橋店」さんだ。

税込みで500円とは全国レベルでも激安のレベルではないだろうか。

しかも、安い上にサービス内容は完璧である。ほとんど待ち時間もなく、手際よく作業していただくことができる。もちろん、前述のような困りごとに遭遇したことは一切ない。

 

昨今、様々なモノやサービスが値上げ傾向だが、この電池交換サービスはぜひ継続してほしいと切に祈っている。

 

唯一の課題は、現地まで行かなければならないことくらいだ。

 

 


都営地下鉄ワンデーパスでお得に行ってみよう

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「そもそも曙橋ってどこ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれないが、都営新宿線新宿三丁目の隣駅であり、ざっくり言ってしまえばほとんど新宿である。

したがって、曙橋だけに行こうとすると実はこの駅にはあまり買い物スポットもないのだが、何らかの用事で新宿に出る際についでに行けばよいという考え方もできる。

 

そして、その際におすすめなのが「都営地下鉄ワンデーパス」だ。

www.kotsu.metro.tokyo.jp

これは主に土日に発行されるお得な切符であり、500円で都営地下鉄が乗り放題となる。この券を利用して、曙橋+新宿を組み合わせても往復500円だ。
また、新宿からさらに足を伸ばして、六本木、浅草などに行ってみるのも良いだろう。

500円(電池交換)+500円(都営地下鉄ワンデーパス)でもまだ1,000円。都心の相場よりも安く電池交換ができる。是非、検討してみてもらいたい。

※ちなみに、れんず屋さんは日曜月曜は定休なので、ご注意ください。

 

 

 

初めて電気自動車(メルセデス・ベンツ EQC)に乗った話

2021年も今日で最後。いつもブログをお読みいただいている読者の皆様には感謝申し上げます。

さて、大晦日ぐらいはお金のことから離れて、趣味の話題で今年を締めたいと思います。

 

12月28日。この日は少し早く仕事を終えることができ、都内を散策する時間ができた。

さて、どこに行こうか。
そうだ、ベンツ乗りに行こう!(笑)
ということで、六本木のMercedes meへ。

 

お目当ての車種はメルセデス・ベンツ EQC

最近は予約なしだと試乗枠が一杯のことが多いため、実は前日に予約しておいた。

私はこれまで一度も電気自動車を運転したことがなかったので、今回は初めての電気自動車ということで、メルセデス・ベンツ EQCを選択した。

最近は予約システムもしっかりしており、予約直後にリマインドメールが来るし、前日にも再びメールが来る。これなら、少し先の日程で予約しても安心だろう。


Mercedes meに到着

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さっそく六本木のMercedes meに到着。

Mercedes meの正面では「Mercedes-AMG CLA 45」がお出迎えだ。カッコイイ!

ここに来る途中いつも感じるのだが、六本木交差点から246青山通りに至る道。
走っている車の車種が異常である。フェラーリランボルギーニマイバッハがバンバン走っている。ポルシェやベンツSクラスは全く普通の感覚だ。

 

私の乗っているベンツBクラスなどここではもう・・・(笑)

 

この通りを少し眺めているだけでも、「富裕層って本当にいるんだな」と感じる。タイミングによってはモーターショーを見るよりよっぽど面白かったりするから、クルマ好きの人にはお勧めしたいスポットである。

 

 

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さらに奥のスペースでは「Mercedes-Maybach S-Class」が展示中だ。
プライスは3,000万円弱で、完全に富裕層向け。

このクラスの車になると、憧れというレベルは通り越してしまいます。


TRIAL CRUISEカウンターで受付

今回は予約済みなので、その旨TRIAL CRUISEカウンターに伝える。運転免許証を提示し、iPadで受付処理を行う。この辺りは受付の方の対応はいつも丁寧で気持ちが良い。この日は10分ほどでクルマ(メルセデス・ベンツ EQC)を準備してくれた。


メルセデス・ベンツ EQCのエクステリア

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今回試乗したメルセデス・ベンツ EQCのエクステリアである。

通常のメルセデスベンツと比較し、「EQ」で始まる電気自動車のシリーズは、一目でそれとわかるデザインとなっていることが特徴だ。具体的にはちょっと近未来っぽい丸みを帯びたデザインだろうか。

私個人としては、通常のガソリンモデルのデザインに慣れているので、こちらのデザインは少し違和感があるが、今後モデルチェンジを経てだんだんと洗練されていくのだろう。

 

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リアのデザインは最近流行の横長テールランプが採用されており、綺麗にまとまっている感じだ。全体的な雰囲気はメルセデスベンツの世界観そのものである。

 

メルセデス・ベンツ EQCのインテリア

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インテリアもガソリンモデルとそれほど変わりなく、メルセデスベンツならではの高級感を持ったインテリアとなっている。

所々に、青く光る部分があるところなどは、EQシリーズの特徴かもしれない。

中央のインフォメーションパネルには様々な情報を表示することができるが、電気自動車の特徴としては、燃費ではなく電費。近くの充電スタンドを探す機能が搭載されている。

 

エンジン始動でなく、モーター起動

乗り込んでからシートポジションを合わせて、シートベルトを締める。ここまでは通常の車と一緒だ。

その後、ブレーキペダルを踏んでモーターを起動。エンジン始動でないから一切音が出ない。ハイブリッドカーでもそうかもしれないが、私は普段、ガソリン車に乗っているので、音が出ないこと自体なかなか新鮮である。

 

とにかく静かだ!

シフトレバーをDポジションにして、ゆっくりアクセルペダルを踏みこむと、スーッと静かに動き出す。

全く無音のまま、ウィンカーやエアコン、ロードノイズの音だけが入ってくる。エンジン音は全くない。

ちなみに、ベンツのガソリン車だと7速ATまたは9速ATだから、シフトチェンジ音が分かりやすいが、電気自動車にシフトという概念はない。例えるならCVTのような感じで、リニアに加速していくイメージだ。


クルマとしての頑丈なつくりはメルセデスメンツそのもの!

今回試乗したEQCはガソリンモデルのGLCベースで開発されているということで、走る、曲がる、止まるの基本性能はメルセデスベンツそのものの味付けだ。運転していても全く違和感なかった。また、実は車両重量2t超とのことだったが、それを感じさせない必要十分な加速性能であった。


電気自動車について

いくつか気になっていたことを、試乗に同席してくれたプロダクトエキスパートの方に教えていただいた。私の感想とともに記載しておく。


航続距離について

カタログ値で400kmだが、現状それほど走れない。

満充電でもおおよそ300kmくらいだろうか。これについてはまだまだ発展途上と考えてよいだろう。また、日本では充電ステーションが少ないから、現時点で自家用車とするならば、自宅充電&近所の走行がメインとなるのではないかと感じた。

 

オイル交換という概念は?

オイルは入っていないのでオイル交換という概念はない。

 

バッテリーについて

バッテリー交換は必要ない。仮にバッテリーを交換するとなると、数百万円の出費となる。万が一、性能劣化が発生した時のために8年間の保証がついており、保証期間内に一定以下の性能となった場合、保証内での対応となる。メルセデスケアみたいなものだ。

バッテリー交換に数百万円かかるとなると、バッテリーの寿命=クルマの寿命となりそうだ。8年間で乗りつぶすというのは少々早すぎないだろうか。

普及が進んでくればサードパーティから互換バッテリーの対応も出てくるだろうか。中古車の価値にも影響してきそうである。


電気自動車の未来

2021年の日本ではまだまだ電気自動車は普及していない。見かけるとしても、テスラがちょっとだけ走っていたり、郵便配達のバイクが電動化されているくらいの印象だ。

しかし、中国やヨーロッパ諸国では電気自動車が普及し始めている。日本でも海外勢だけでなく、国内メーカーのトヨタ、日産、ホンダあたりが本格的に電気自動車をリリースし始めると、一気に景色が変わってくるかもしれない。その頃には充電スタンドや航続距離の問題もだんだんと解決されていくことだろう。

私が今乗っているベンツは当分、買い替える予定はないが、次の車はガソリンか電気自動車か。場合によっては今の車が最後のガソリン車になるかもしれない。

 

ちなみに、今回試乗したEQCは895万円から。EQAだともうちょっと安いのかな(笑)

 

 

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