- 2021年12月の配当は前年比で大幅減
- 結論から先に
- 個別銘柄ではなくETFを購入している理由
- 人間の安定志向
- 配当パフォーマンスが一定であることの重要性
- SPYDの配当金は振れ幅が大きい
- 今のところは現状維持
2021年12月の配当は前年比で大幅減
SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)2021年12月の配当は前年比で▲79%の大幅減となった。
それでも、2021年の年間通じたパフォーマンスであれば約3.8%程度にはなっており、株式投資としては実はそれほど悪くないわけだが、なぜ、今回の減配にモヤモヤしてしまうのかを考えてみた。高配当ETFのデメリットと言えるかもしれない。
結論から先に
色々考えてみたのだが、先に結論から書いてみる。
- 3か月毎の配当パフォーマンスの差が激しく、年間予想がしにくい
- 配当の根拠を理解しきれない(なぜ減ったか、なぜ増えたか)
- 配当金に一喜一憂するのが疲れた
個別銘柄ではなくETFを購入している理由
米国株投資において個別銘柄ではなく、あえてETFを購入してみた理由はリスクヘッジだ。
個別銘柄だと企業業績次第で株価が大きく下落したり、無配転落するリスクがある。その点、ETFであれば理論上、複数銘柄に分散投資しているわけだから、個別銘柄に比べて株価の振れ幅は小さいし、無配転落の可能性もほぼない。
つまり、個別銘柄よりも安定したパフォーマンスを期待して、ETFを購入しているのである。
人間の安定志向
人間は無意識に安定を求める。安定というのは「変化が少ない」ということだ。
例えば、サラリーマンでも、ベテランになればなるほど現状維持思考が強くなってくる。勤務場所、職務内容、働く時間など職務内容を大きく変えたくなくなる。
私のように「ドケチで1円も損したくない」というのも一種の安定志向と言える。そのような人にとっての安定とは、第一に損しないことであるが、次いで重要なのが、配当パフォーマンスが一定であることのように思える。
配当パフォーマンスが一定であることの重要性
例えば、アップル (AAPL)の株式であればこの1年くらいは、3か月ごとに1株当たり約0.2ドルの配当となっている。株価の上昇に伴って少しずつ増配されていくが、大きく上下することはない。
配当パフォーマンスが一定なのは、アップルだけではない。私の保有銘柄で言うと、コカ・コーラ、プロクター・アンド・ギャンブル、インテル等、いずれも銘柄も配当パフォーマンスはほぼ一定で、少しずつ増配している。
配当パフォーマンスが一定ということは、3か月先の配当金収入を予測しやすいということだ。私の場合、配当金収入は年間2万円程度だからFIREなんて夢のまた夢であるが、実際、配当金収入で生活しようと考えた場合、収入が読めないというのは不安だと思う。
SPYDの配当金は振れ幅が大きい
1年以上保有して感じることだが、SPYDの配当金は振れ幅が大きい。
3,6,9,12月のSPYDの配当金発表のタイミングでTwitter界隈が騒がしくなるのも、皆、3か月に一度の配当パフォーマンスを気にしているからだと思う。
当初は私もそのようなパフォーマンスの上下を楽しんでいたものの、段々とそれをチェックするのも面倒になってきた。一応、SPYDは年2回、銘柄の入れ替えを行っているので、パフォーマンスの増減はその影響を受けていると考えているが、今回のタイミングで大幅減配になった理由をどう考えるのか。
直近の米国市場は比較的好調だっただけに、私としては大幅減配の理由を見いだせない。減配の理由を理解しきれないというのは、やはりストレスを感じてしまう。
3か月に一度、SPYDの分配金に一喜一憂するならば、ダウ平均銘柄あたりに分散投資した方が、ストレスが少ないかもしれないと感じている。
今のところは現状維持
とは言っても、今のところはSPYDを売却する予定もなく、現状維持の予定だ。
SPYDはコロナショック直後に株価20ドル台で購入しているから、現状の株価水準でも若干のキャピタルゲインも得られているし、当面はこのまま様子を見ていこうと思う。
但し、SPYDは買い増しする予定は当面なく、新規投資は個別銘柄で考えている。