連日、株価が下がっている。
オミクロン株の世界的な流行、米国の物価高に対応するための利上げ、中国経済の先行き不安、さらにウクライナ情勢の緊迫といった複数の要因が絡んでいる。
もっとも、2021年末時点の株価は上がり過ぎていたこともあると思う。
さて、こんな市況の時に投資初心者が損しないようにするポイントは、ズバリ何もしないことだ。
- 焦って買わない(下落局面では買った直後から株価が下がる)
- 焦って売らない(特に積み立てNISAやiDeCoは解約しないこと)
どこかのタイミングで底値だと思えば拾っても良いが、大けがをしないように十分注意が必要だ。私としては当分、様子見である。
さて、日経平均株価が下がってくると定期的に出てくるニュースがこれだ。
一瞬、15年前のニュース記事かと思ってしまった。
そのくらい定期的に問題視される「地銀で販売するノックイン投信で損した」記事。
今後、日経平均が下がれば下がるほど、被害者が拡大するだろう。
地銀で販売するノックイン投信は買ってはいけない。
理由は概ね以下の通りだ。
- 素人には理解が非常に難しい商品
- 株価上昇局面でも一定の利益しか約束されない
- 株価暴落の可能性は常にあり、ハイリスクである
- 流動性が極端に低い(解約のハードルが非常に高い)
私も実際に大損したことがある。
金融庁も問題視していると言いながら、抜本的な対策は取られていない。それどころか、記事によるとノックイン投信の販売が増えているとある。
本当に嘆かわしい限りだ。
客のリスク度外視で、地銀の手数料収入を最大化するための商品でしかないのだから、こんな危険な商品は販売禁止にすべきだと思う。
このような商品を販売しなければ地銀が維持できないのならば、そもそも地銀の存在意義を問うべきだ。
一方で、購入側の金融リテラシーもまた、10年以上ほとんど進歩していないのも気になるところだ。
手数料収入のために、情弱に対して客のニーズと乖離した対応をする。
携帯キャリアショップでも同じような構図ではなかったか。
物事の本質を見抜く、高い情報リテラシーが必要な時代だ。