コロナショック直後の2020年5月に米国高配当ETF「SPYD」を5万円分購入。
その後、どのくらい配当金がもらえたのか説明します!
- ETF投資のきっかけ
- あらためてETFとは?
- 私のニーズにバッチリ合っていた米国高配当ETF
- ETFについて動画で勉強したい方にはこちらがオススメ!
- どんな商品があるの? ~おすすめの米国高配当ETF~
- 実際にSPYDを5万円分購入してみた
- SPYDの構成銘柄は?
- どのくらい配当金がもらえたのか?
- バイ&ホールド戦略で配当金を再投資
- なぜ、金融機関で米国高配当株式ETFを紹介してくれないのか?
ETF投資のきっかけ
投資信託と国内株式の違いを考える
これまで投資信託、国内株式、米国株と3種類の商品を購入してきた。
私なりに投資信託と個別株式のメリット/デメリットをまとめると以下の通りだ。
投資信託 | 個別株式 | |
メリット | ・長期の資産形成に最適(iDeCo、つみたてNISAなど) ・配当分を自動で再投資してくれるため、税制面でお得。 (配当が出るたびに税金を払わなくてよい) |
・リアルタイムで売買可能 ・キャピタルゲイン(売買差益)、インカムゲイン(配当金)両方を狙える。 ・銘柄によっては株主優待制度がある。 ・運用管理費用(信託報酬)はかからない。 |
デメリット | ・リアルタイムで売買できない。 ・運用管理費用(信託報酬)がかかる。 |
・企業業績悪化による配当減少の可能性 ・最悪のケースでは、100%減資=無価値化 |
投資信託と個別株式の良いとこ取り=ETF
これまでの投資経験を通じて私はこのように考えた。
国内株式としてみずほフィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、ENEOSホールディングス、米国株式としてインテルを購入してきたが、数ある高配当銘柄を全部購入することはできない。
また、個別株式はその企業をとりまく環境の変化により無配転落、さらに最悪の場合は無価値化するリスクがある。
実際、日本航空は2010年2月20日付で上場廃止となり、100%減資に伴い無価値となった。現在の株価は再上場したものだ。
東京電力は2011年3月11日の東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故がきっかけとなり、未だ無配である。ちなみに、東京電力株も東日本大震災以前は超優良高配当銘柄の一つであった。それが一瞬にして状況が変わったのだ。
個別株には常にこういったリスクが付きまとう。
このリスクをヘッジ。つまり投資信託のように複数企業に分散投資した上で、リアルタイムで売買ができ、なおかつ配当金がもらえる商品はないだろうか。
つまり、投資信託と個別株式のいいとこ取りだ。
そんな都合の良い商品あるわけないよなー!
いや、あった。それがETFだ。
あらためてETFとは?
ETFとは“Exchange Traded Funds”の略で「上場投資信託」と呼ばれている。
国内/海外の他、株式/債券/リート等、様々なテーマ毎に商品化されている。
ETF | |
メリット | ・個別株式のようにリアルタイムで売買可能 ・キャピタルゲイン(売買差益)、インカムゲイン(配当金)両方を狙える。 ・分散投資できるから、無価値化する可能性が低い。 |
デメリット | ・投資信託同様、運用管理費用(信託報酬)がかかる。 ・個別銘柄ではないから株主優待制度はない。 ・個別株式同様、配当には課税される。 |
私のニーズにバッチリ合っていた米国高配当ETF
そんなETFの中でも「米国高配当ETF」という商品カテゴリがある。
米国株は国内株式と比較して高配当銘柄が多い。しかし、数が多いだけにすべての銘柄を購入することは不可能だろう。
また、個別銘柄の配当状況は常に変化するため、今現在高配当の銘柄が来年も高配当である保証はない。
そのため、個別銘柄で高配当を得ようと考えた場合、銘柄の入れ替えを意識しなければならない。だが、サラリーマンとしての本業がある中で、そんなことをやっている暇はないだろう。
「米国高配当ETF」は米国株の中から高配当銘柄に分散投資し、定期的に保有銘柄の入れ替えも勝手にやってくれる。その上、年4回の配当金も出してくれる。分散投資できるから無価値化する可能性も低い。
そんな都合の良い商品。それが米国高配当ETFだ!!!
まさに究極のマネーマシンだ。
ETFについて動画で勉強したい方にはこちらがオススメ!
ETFについて詳しく学びたい方は動画でも学べる。
毎度のことながら、中田敦彦さんのYouTube大学は理解しやすいと思う。
どんな商品があるの? ~おすすめの米国高配当ETF~
名称 | 運用会社 | ベンチマーク | 構成銘柄数 |
---|---|---|---|
SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF) | State Street社 | S&P500高配当指数 | 約80銘柄 |
HDV(iシェアーズ コア 米国高配当株ETF) | Black Rock社 | モーニングスター配当フォーカス指数 | 約75銘柄 |
VYM(バンガード 米国高配当株式ETF) | Vanguard社 | FTSEハイディビデンド・イールド指数 | 約400銘柄 |
運用管理費用(信託報酬)が非常に低く、おすすめの高配当株式ETFを3種類挙げさせていただいた。
商品によって構成銘柄の特徴や、最低購入金額が異なるので、自分の考えに合ったものを選ぶと良い。
実際にSPYDを5万円分購入してみた
私がSPYDを選択したのは、単に基準価格が最も安く購入しやすかったのと、その時点での利回りが一番高かったからだ。
コロナショック直後である2020年5月12日と13日にSPYDを約50,000円分購入。
12日は単価26.72ドルで17株分約定、13日は単価26.98ドルで1株分約定となった。
SPYDの構成銘柄は?
現在の構成銘柄は以下の通り。正直、あまり聞いたことがない銘柄が多い。
SPYDは年2回、数ある米国株の中から高配当銘柄を選定し、リバランスを行ってくれる。
こんな大変な作業を安価な運用管理費用でやってくれるなんて素晴らしい。
どのくらい配当金がもらえたのか?
これまでに配当金として合計43.39 USドル(現地税引後)を得ている。
約50,000円投資して約1年5か月で、4,956円(2021/10/19本日のレート114.24円換算)の配当。なかなかのパフォーマンスではないだろうか。
コロナショック直後こそ配当金が少なかったが、最近は増配傾向にあり、3か月に1回の配当金が非常に楽しみである。
バイ&ホールド戦略で配当金を再投資
SPYDから得られた配当金でSPYDを追加購入、つまり再投資をすることにより、複利効果で資産は増えていく。もちろん、SPYD以外の個別銘柄を買ってもいい。
実際、私はSPYDから得られた配当金で、AT&Tやクラフト・ハインツといった好きな個別銘柄に再投資している。
なぜ、金融機関で米国高配当株式ETFを紹介してくれないのか?
運用管理費用(信託報酬)が非常に低く、年4回の配当金を得られる米国高配当株式ETF。インカムゲイン(配当金)だけでなく、長い目で見ればキャピタルゲインも狙える。
本当の意味で生活者のためになる投資商品だと私は思う。なぜこのような商品を金融機関で紹介してくれないのだろうか?
それは、この商品を販売したとしても金融機関が得られる手数料が少ないからに尽きる。それよりも、あの手この手のセールストークで、金融機関の販売手数料が高い商品を紹介されるだろう。概してそのような商品は運用管理費用(信託報酬)が高く、ハイリスクであることが多い。残念だ。
現在の金融機関は皆さんの人生を豊かにするための投資商品選定を行うのではない。自社の手数料収入を最大化するためだけに動くのだ。だから、金融機関の窓口に行っても最初から米国高配当株式ETFを紹介されることは無いだろう。現在の金融機関が手数料収入を最大化する戦略をとっている限りどうしようもない。
したがって、賢い投資家は金融機関に頼らず、自ら勉強してこのような商品を選定すべきなのだ。
米国高配当ETF。興味を持った方はぜひチャレンジしてみてください!