1円も損したくないドケチサラリーマンの投資ブログ

初めての投資では銀行で投資信託を購入し、びっくりするほど大損。FIREなんて大きな目標はない。もう1円も損したくないのだ。

株取引ゲームはなぜつまらなかったのか

 

はじめに

今から20年前。私が大学生の頃の話だ。

大学の掲示板に、ある証券会社主催の株取引ゲーム企画が貼りだされていた。証券会社のサイトでゲーム参加用の専用アカウントを登録すると、ゲーム上でのみ有効な仮想上の100万円が付与される。

そして、この100万円をもとに一定期間の間、様々な銘柄に投資して運用成果を競う。ゲーム期間終了時に100万円をどれだけ増やすことができたかをランキング発表し、上位入賞者に賞品が付与されるという内容であった。


当時、20歳くらいだった私も参加してみることにした。

先に結論から書いておくと、全く面白くなかったし、実は最終成果すら確認していない。ゲーム上では日本航空の株を買った記憶はあるのだが、参加しただけで興味を失ってしまった。

金融教育という観点で見ても、有用な知識は全く得られなかったと言って良い。それどころかこの若者(馬鹿者)はこの7年後、銀行でよく分からない仕組債を買って大損することになるのだ。今回はこの「株取引ゲーム」がなぜつまらなかったのかを考えてみたい。

 


基本的な金融教育が無い

あなたがまだ学生で、ある日ポンと100万円渡されて「株取引をやってみろ」と言われて何ができるだろうか。

FPのような専門家の助言や、事前に読むべき書籍の案内も全くない状態だ。証券会社の営業の言いなりか、ネット証券であればCMで知っている企業の株を購入するくらいしかできないだろう。

そんなことをするくらいなら、まずはしっかり勉強すべきだし、勉強したくないなら何もしないほうが数倍マシだ。

個別株だけが投資ではない。それすらもわからない状態。基本的な金融知識無しでこのようなゲームに参加するのはいささかハードルが高すぎた。

 


身銭を切っていないから投げやりな気持ちで参加してしまう

仮想上の資金であることの良さは、ゲーム上で損失を被っても実生活に影響しないこと。しかし、身銭を切らないことで、当時の私は本気度が下がってしまった。

「どうせ損しても良いなら適当で良い」という気持ちがどこかで出てしまったし、自ら関連書籍を読むといった努力もしなかった。賭けない麻雀がつまらないのと感覚は近いのかもしれない。

 


短期間での成果を追い求めるというゲームの性格そのものに疑問

投資の本来の目的は中長期の資産形成を目指すものであり、1か月とか半年程度で元手の100万円を200万円や1,000万円にすることではない。(普通出来ない)

しかし、単なるゲームとして参加するのであれば、値動きの激しい新興銘柄に100万円を全部賭けるようなやり方で、たまたま当たれば成果が出るかもしれない。

・・・ゲーム上でそれに成功したところで何の意味があるだろうか。

 


投資行動に対する専門家のフィードバックがない

これは1番目の金融教育が無かったことの続きでもある。仮想上とは言え、実際に100万円を一定期間動かして結果が出る。利益が出る場合もあれば損失が出る場合もあるだろう。

金融教育として実施するのであれば、結果に対する専門家のフィードバックが必要だ。ランキング上位者を表彰するのは良いが、果たして投資行動としてリスクテイクは適切だったのか。損失を出してしまった参加者はなぜ、損失を出してしまったのか。これをフィードバックする仕組みが何もなかった。

私の場合、仮想上の日本航空の株を買ったままゲームからはフェードアウト。これならやらないほうがマシだった。

日本航空JAL)は8年後の2010年に上場廃止されて、株式が紙くずになってしまったね。ゲームで良かったね。

本当にゲームで良かった。株式投資にはリスクはつきもの。恐ろしい・・・

 


おわりに

このゲームの目的は何だったのだろう。

大学の掲示板に貼りだされていた企画の割に、金融教育として実施されたことではないことは明らかだ。ゲームによって(たまたま)好成績をマークした学生は、気をよくして証券会社の口座を作るのかもしれない。おそらくそれが目的だったのかと思う。

 

しかし、実際に証券口座を作ったならばもうゲームではない。そこで、ゲームと同じように適当な投資行動をとったらどうなるだろう。いずれ大きな損失を被る気がしてならない。

 

最近「金融教育」が注目されている。

気になっているのは、高等学校の授業で試験的にこのような投資ゲームが行われていることがあるということ。私が報道で見たのは投資先企業も架空のものであったが。教師とともに「SDGsにしっかり取り組む企業に投資」といった寝ぼけた議論になっているのも違和感。


若者にゲーム感覚で興味を持ってもらうのは良いが、きちんとした教育になっているのだろうか。講師側の知識レベルにも差があるから、優れた書籍を数冊読ませたほうが有用な気もする。いずれにしても本質をしっかり押さえてほしいと思う。

 

JR東海株を利確して165円(税引後)の売買益を得た話

保有期間約10か月でようやくプラ転

2021年11月25日にLINE証券のキャンペーン目的でJR東海株を1株16,760円で購入した。キャンペーンの内容は1万円以上の端株取引を行うと1,000円プレゼントということで、
無事キャンペーン要件を満たして1,000円はゲットできたのだが、問題はその後の株価だった。

 

タイミングの悪いことに、購入直後にオミクロン株の感染拡大が始まってしまい、JR東海株は右肩下がり一直線。一時は14,650円付近まで下落し、含み損は2,000円を超えていた。途中、損切してしまおうか迷ったものの踏ん切りがつかず、そのまま保有を続けていた。

stingyinvestor.hatenablog.com

 

 

2022年3月末の権利確定日を経て、2022年6月22日には1株分の配当金として53円(税引後)をゲット。ちなみにJR東海株の利回りは1%以下だから、配当金目的の保有は極めて非効率だ。

 

1株分65円(税引前)の配当金であっても、きちんと配当金計算書は届く

 

その後2022年9月に入り、新型コロナウィルスの感染状況の落ち着きや外国人観光客の受け入れ拡大に関する報道、そして9月末に向けた上昇もあったのだろうか。はたまたリニアプロジェクト進捗への期待感か。ようやくプラ転の一歩手前まで戻してきた。そして2022年9月13日。ほんの僅かではあるけれどプラ転したため利益確定。165円(税引後)の売却益となった。

 

ここまでの話をまとめると、JR東海1株を約10か月間保有して売却。配当金53円と売却益165円、合計218円(税引後)をゲットできたということになる。徴収された税金は確定申告すれば少し取り戻せるかもしれないが、この金額では誤差の範囲だろう。

 

実はここに至るまで2回ほど瞬間的にプラ転していたことはあったのだが「もっと上昇するかもしれない」と欲が出てしまい売却せず、結果として再びマイナス域に突入といったことを繰り返していた。よって、今回は1円でもプラ転したら即利確しようと心に決めていたのだ。プラス域での利確はどんなに額が少なくても立派だと思うようにしている。


少額の端株投資で得られるキャピタルゲイン(売買益)は限定的

「10か月間も保有して得られた利益はたったの218円?株ってもっと儲かるものではないの?」と思われたかもしれない。個別株で儲けるのは簡単ではないのだ。センスがないと言われればそうかもしれない。


特に私のように投資額が多くない場合、得られる利益は少ない。端株ではなく単位株、つまり100株単位で売買すれば計算にゼロが2つ加わるが、相応のリスクを負うことになる。

 

・今回の取引
端株(1株)
購入16,760円 → 売却16,925円
税引後利益:165円(一番ひどい時の含み損:▲2,000円)

 

・もし単位株だったら・・・利益も増えるがリスクも増大
単位株(100株)
購入1,676,000円 → 売却1,692,500円
税引後利益:16,500円(一番ひどい時の含み損:▲200,000円)

 

単位株の場合、まず初期投資として167万円というのが非常にハードルが高い。購入直後から下落し、保有期間中の10か月間ほぼマイナス域をうろうろされては精神健康上も良くないだろう。含み損20万円を放置できるか。自らがどのくらいのリスクをとれるか適切に判断することが重要だ。私のような慎重派だと、端株での範囲がちょうどいいところだ。


株式投資はあまり儲からない

昨今、投資詐欺のニュースがよく話題となっている。被害者の方は本当にお気の毒である。

情報弱者と言ってしまえばそれまでだが、Twitter上で流れてくる怪しい情報の数々。ノーリスクで簡単に数十万円、数百万円稼げる案件などあり得ない。怪しい情報が垂れ流しになっている状況には憤りすら感じる。安易にそのような詐欺に加担する者もまた然りだ。ひょっとしたら詐欺に加担している自覚すらないのかもしれないが。

 

私のブログでは毎月の株式投資の配当金収入をご紹介させていただいているが、円換算で数百円だったりする。
今回のエントリーも端株の売買益で165円(税引後)の利益だ。しかも10か月もかかっている。素人のサラリーマン投資家が余剰資金で慎重にリスクをとっていくと、株式投資でもこのくらいしか儲からないという現実を知ってほしい。

 

株式投資で利益数百円?働いたほうが早いのでは?」と思う方がいるかもしれない。それは本当にその通り。

株式投資に夢を見すぎない。しっかりと現実を見よう。」自らへの戒めの言葉でもある。

 

2022年8月の配当金は2.07ドルだった

2022年8月の配当金収入を公開。その他、投資トピックスを振り返ります。

 

 

配当金収入

2022年8月の配当金収入は合計2.07ドル(現地課税後)であった。

昨年8月は3.52ドルだったから前年比59%となり、大幅ダウン。

内訳は以下の通り。

2022年8月の配当金

バイ&ホールド戦略で投資先企業の業績が順調であれば、基本的に配当金は前年以上となるはずだ。それなのに、今回、大幅に前年割れとなった理由は以下の2点。

  1. Apple株の売却
  2. AT&Tの減配

 

Apple株は配当利回り0.6%程度で、3か月に一度の配当金も0.2ドルとかなり少なかったため、7月にプラス域である間に売却した。

売却後に株価が上昇傾向にあったため、タイミングを誤ったかと思いきや、最近再び下落傾向にある。結果として、7月下旬のタイミングで一度利確したのは悪くなかったかと思っている。

 

AT&Tは2022年4月にWarner Bros. Discovery(WBD)をスピンオフして以降、減配。

AT&Tもスピンオフで手に入れたWarner Bros. Discovery(WBD)もダラダラと下げ続けているのが本当に憂鬱。逆に配当金狙いの方は、AT&T配当利回りは6%を超えているのでチャンスなのかもしれない。

 

月間の配当金が2.07ドルという実績は2022年の中では最も少なかった。それだけ投資額が少ないのだから仕方がないのだが、2/5/8/11月の配当金を強化できるような銘柄を探してみようかと考えている。

 

投資トピックス

インテルの年初来チャート

米国株は厳しい状況。右肩下がりの銘柄が多く、保有株式の評価額を見るのも嫌になる方も多いだろう。しかし、見方を変えてみれば非常にお得な株価になっているとも言える。

例えば半導体銘柄のインテル。2021年4月には68ドル付近まで上昇していたが、今や半額以下の31ドル付近。ちょうど余剰のドル資産が65ドルほどあったので、8月30日に2株買ってみた。


株価が下がっているので、配当利回りは4%を超えている。当然、減配になるリスクはあるが、長い目で見ればお買い得かもしれない。

 

 

2022年9月に向けて

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9月はまとまった配当金収入が期待できる月で楽しみ。既にJTから配当金入金通知が来て喜んでいるところだ。

 

米国株が割安な水準となっているため、余剰資金で買い付けしようかと考えていたが、歴史的円安が悩み。140円越のレートでドル転するのはなんだか損な気分だ。

 

ドル転しないなら国内銘柄だが、これといって狙っている銘柄もない。

よって最近は、国内銘柄の高配当ETFを勉強中だ。手数料無料かつ運用管理手数料も非常に安価な良い商品が複数あって、各運用商品を比較してみるのも楽しいものだ。

 

www.blackrock.com

 

globalxetfs.co.jp

 

2022年7月の配当金は4.12ドルだった

2022年7月の配当金収入を公開。その他、投資トピックスを振り返ります。

 

 

配当金収入

2022年7月の配当金収入は合計約4.12ドル(現地課税後)であった。

 

内訳は以下の通り。

2022年7月の配当金内訳

昨年7月は3.56ドルだったから、前年比だと116%ということになる。

 

7月の配当金入金銘柄としては前年と変更なく、シーゲイト・テクノロジー(STX)、アルトリア(MO)、コカ・コーラ(KO)だ。

コカ・コーラ(KO)を1株買い増したのと、全体的な増配のおかげで前年比プラスとなった。

 

投資トピックス

米ドルの配当金がたまってきていたため、配当金再投資として2022年7月14日に原油関連銘柄のBPを25.48ドルで1株買い増し。ちょうど年初来最安値付近まで下げていたため、割安と判断した。

 

9月の配当金の権利落日が2022年8月11日に設定されているから、良いタイミングで仕込むことができた。今回の約定価格ベースでの利回りは約5.7%となり、かなりの高配当銘柄である。約定後に反発してくれたのもうれしい。

BPの年初来チャート

 

原油関連銘柄については、先進国の脱炭素化やEV化の影響で先行きを心配する声もあるが、私としてはそんなに簡単に原油需要は無くならないと思っている。脱炭素というのは所詮キレイごとであり、途上国はこれからも経済発展のため、バンバン原油を消費するだろう。

最近はヨーロッパだけでなく、アジアでも軍事的緊張が高まっている。国を守ろうというときに脱炭素なんて言っていられるだろうか。

私としては原油関連銘柄はポジティブに捉えている。

 

その他には、アップルを売却してIBMを購入。結果としてアップル株は私が売却した後にさらに上昇したわけだが、プラス域で利益確定できたのは良かったと思っている。IBMからの配当金が楽しみだ。

stingyinvestor.hatenablog.com

 

 

2022年8月に向けて

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2019年に個別銘柄への投資を開始してから約3年。

余剰資金を確保しては興味のある銘柄へ投資することを繰り返してきた。基本的には高配当銘柄のバイ&ホールドスタイルのため、買ったままそのまま保有している銘柄が多い。

 

最近感じているのは銘柄数が増えてきて管理しづらくなっていること。気が付けば、国内株式の単位未満株が9銘柄、単位株が6銘柄。そして、米国株が15銘柄、合計30銘柄となっている。(米国株は1株から取引可能なため、単位株という概念は無い)

 

余剰資金が出ると、ついつい新たな銘柄にチャレンジしたくなるのだが、今後は既存銘柄で割安となった銘柄の買い増しを中心に投資を考えることとし、PFを整理しようと考えている。

他の方の投資ブログを読んでいても、皆さま定期的にPFの最適化を考えていらっしゃるようだ。尊敬するし、読んでいて非常に参考になる。

 

タイミングを見て、1株優待目的で実験的に買った銘柄のうち、成果のなかった銘柄を売却したり、米国株で同一業界の銘柄を1株ずつ保有しているような状況は整理してゆこうと思う。例えば、シェル(SHEL)とBP(BP)をどちらかに整理するとか。

 

 

 

そうえいば、6月に大量にゲットした博物館・美術館の優待チケットはまだ1枚も使っていない。もらって満足してしまった感がある(笑)

stingyinvestor.hatenablog.com

 

 

猛暑で出かける気になれないのだが、少し涼しくなってきたら出かけてみたい。

 

 

7日間金利1%の定期預金に預入した話

 

楽天銀行の対象者限定キャンペーン

2022年7月26日に楽天銀行からメールが届いた。

ネット銀行からの宣伝メールは、一見高金利を謳う預金商品であっても、たいてい複雑な仕組み預金や、投資信託との複合セールス系が多いため、ほとんどスルーしている。

しかし今回、内容をよくよく読んでみると、対象者限定で円定期預金の金利をなんと1%にしてくれるという内容。ただし、7日間もの。

 

2022年6月のボーナスシーズンにおいてネット銀行の定期預金キャンペーンは一通りリサーチしたが、「新規口座開設者向け」といった特殊案件を除くと、0.1%~0.2%くらいが限界である。そんな中、7日間とは言え1%とはなかなか思い切ったキャンペーンではないか。

 

運営側の狙いはこの高金利をフックにまとまった資金を預入してもらうことで、顧客の資産を把握すること。そして、そのデータをもとに投資商品の勧誘ができるということだろう。投資商品の販促キャンペーンとしては悪くない発想だ。

 

7日間とは言え、金利1%は無視できない。

仮にキャンペーン限度の500万円を預入した場合、税引後で765円の利息を得られることになる。これはチャンスだ。

 

しかし、預入可能期間が異様に短い。具体的には2022年7月26日~2022年8月2日の8日間しかない。さすがにこの条件のキャンペーンを長く引っ張ることはできないのだろう。

 

私の場合、金融資産のほとんどを複数のネット銀行の定期預金で運用しているため、90%以上の金融資産は常にどこかにネット銀行で運用中となっている。途中解約してしまうとキャンペーン金利が解除されてしまうから、既存の定期預金を解約してまでこのキャンペーンに乗るつもりはない。

 

そこで、今回は普通預金口座で少し動かせる範囲で預入することにした。具体的には約120万円。7日間で得られる利息の額は税引後で184円だ。この超低金利の時代。わずか7日間で利息184円はなかなか得られない。しかも、株式投資と違ってノーリスクである。

絶対に損しない安心感がついて金利1%。これは貴重だ。

 


ネット銀行のキャンペーン金利は少しだけ上昇傾向

私の給与は住宅ローン契約の関係上、某地方銀行に振り込まれる。

地方銀行だから仕方が無いのだが、魅力的な投資商品が全くない。よく分からない愛称のついた投資信託はやたら手数料が高く、どう見ても情弱向けの商品としか思えない。

私も過去、そのような商品を購入して大損した情弱の一員でしたが・・・(笑)

 

iDeCoですら必要以上に高い手数料を取るし、たまに自宅に届くハガキはカードローンの案内だ。定期預金は最近キャンペーンもなく、預入期間・金額を問わず0.002%という超強気(笑)の預金金利。ネット銀行に負けっぱなしだ。

 

地方銀行のリテール向けビジネスってこのままでいいと思っているのだろうか。それとも法律でがんじがらめに規制されて、これ以上の施策が打てないのだろうか。中長期で見たときの存在意義を疑わざるを得ない。

 

一方、前述の楽天銀行含め、最近のネット銀行の定期預金キャンペーンは少しだけ金利上昇傾向だ。auじぶん銀行ソニー銀行新生銀行など、複数の口座を管理しているが、年間を通じて0.1%~0.2%の間で運用することは難しくない。

自らの大切な資産。せっかくならば、しっかりと預金金利を上げる努力をしている銀行に預けたい。たかが0.1%、0.2%と思われるかもしれないが、1,000万円を金利0.2%で1年間運用するとそれなりの利息が付くものだ。

stingyinvestor.hatenablog.com

 

 

ネット銀行からは時々、クローズドの案件が来る

ネット銀行から対象者限定の案件が来たのは今回が初めてではない。過去には新生銀行から500万円以上で3か月0.5%の案件が来たことがある。


但しこれには条件があり、店舗に出向く必要があった。当然、店舗に出向くとゴリゴリのセールスを受けることになる。
どんなに勧誘を受けても、強い意志を持って定期預金キャンペーンに申し込める人にはおすすめだ。

 

ネット銀行では不定期でクローズドのキャンペーンを実施している。様々な投資商品の勧誘メールの中から、お宝メールを見つけ出すのもまた楽しいものだ。

 

 

アップル株を売却し、IBM株を買った話

 

アップル株を買った理由

2021年5月6日にアップル株を2株買った。約定単価は133.15ドル。

当時は円貨をドル転して購入したのだが、レートは1ドル109.58円だった。わずか1年で為替相場は大きく変化したものだ。

 

アップルと言えば、iPhoneに代表されるコンシューマ向けビジネスが有名。しかし、株式投資の観点から見ると、アップルの配当金は多くない。

2022年7月現在の配当利回りわずか0.6%となっており、ハッキリ言って定期預金と変わらない。

 

それではなぜ、アップル株を買ったのかというと、2020年から2021年にかけてはきれいな右肩上がりのチャートとなっており、キャピタルゲインが狙えると思ったからだ。


不安定な相場。プラス圏のうちに売却することに

私の読みは半分的中し、2022年1月の段階では180ドルまで上昇した。

 

しかし、その後の米国市場は右肩上がりの流れから一転。2022年6月には1年前の約定価格を下回る場面もあった。

これはマズい。キャピタルゲインを狙っているからには、どこかで売却して利益確定しなくてはならない。利益確定せずに、ニヤニヤと含み益だけ眺めていても何の意味もないのだ。

 

また、私の場合はiDeCo楽天・全世界株式インデックス・ファンド(VT)と楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTI)を6,000円ずつ、計12,000円分を毎月買い付けているのだが、これら投資信託の構成銘柄にはアップルが含まれている。

従って、あえて個別株式としてアップル株を保有する意味がないということに今更ながら気づいてしまい、利益が出ているうちに売却することにした。

 

2022年7月に入りアップルの株価は少し復活。150ドル付近まで戻したため、2022年7月25日に154.7ドルで売却。2株分で43.1ドルのキャピタルゲイン獲得となった。

 

結果論としてはもっと高く売れた時期もあったのだが、それを言っても仕方がない。プラス域で売り抜けられたことを評価しよう。それにしても、売買のタイミングは難しいものだ。

 

アップル株売却によって得られた資金でIBMに投資

さて、売却によって得られた307.87ドルをどうするか。現在の相場ではキャピタルゲイン狙いはかなり難しそうだし、アップルのようなキャピタルゲイン狙いの銘柄は、売買のタイミングを常にウォッチするのが正直面倒だ。

 

ある程度株価が安定していて、放っておくだけでコンスタントに配当金が入ってくる銘柄の方が、私には合っている。

 

そこで今回は、IBM株を2株購入した。約定単価は128.6ドル。

IT系の銘柄だが、こちらは企業向けビジネスに強い世界的企業だ。ダウ平均銘柄にも採用されており何かと安心。同社は高配当銘柄として有名で、直近の利回りは5.15%となっている。過去5年のチャートを見ても株価は安定しており、私はこちらの方が安心だ。

2021年のIBM配当実績

直近の権利確定日が8月上旬に設定されているため、約定した分で9月に1株当たり1.65ドルほど(税引前)の配当金がゲットできる予定。この不安定な相場では、確実にドルをゲットできる安心感がうれしい。


売買手数料はバカにならないが、これでも安くなった

アップルの売却手数料が1.53ドル。IBMの買付手数料が1.26ドル。合計で2.79ドルの手数料がかかっている。手数料もバカにならないなと改めて思う。

 

とはいえ、2019年7月まで最低手数料が5ドルもかかっていたことを考えれば、これでもかなり安くなったと言える。このような形で、世界的な超有名企業の株式を1株から簡単に売買できる米国株。興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか。

2年4か月ぶりの大阪出張。さあ、経済を回そう!

 

前回訪れたのは2020年3月のコロナショック真っ只中

人通りが極端に減った心斎橋筋(2020年3月筆者撮影)

先日、2年4か月ぶりに大阪に出張した。

前回訪れたのは2020年3月。当時はコロナショックで株価が大暴落していた頃。東海道新幹線はガラガラ。少し前までアジア系外国人でごった返していた心斎橋筋から道頓堀エリアは信じられないくらい閑散としており、街は暗い雰囲気に包まれていた。

宿泊したビジネスホテルの朝のニュースでは、当時の米トランプ大統領が「東京オリンピックは1年延期した方がいいのでは?」とコメントしたことが大きく報道され、日本中が暗くどんよりした雰囲気に包まれていた。

現地メンバーと懇親会をすることも憚られる。そんな感じだった。

 

早いものであれから2年4か月。
様々な制限が緩和され、ようやく現地に行くことができるようになった!

 

2年ぶりの東海道新幹線

現地メンバーとは定期的にオンライン会議でコミュニケーションをとっているため、会話することが久しぶりということは無い。

しかし、リアルで会うのは2年ぶりだ。東京駅でお土産をセレクトし、新幹線に乗り込む。そういえば、こうやってお土産を買うのも2年ぶりだ。

 

東海道新幹線の利用状況はどうか。午前9時頃発の新大阪行きだが、見た感じ座席はかなり埋まっている。新幹線の座席はABCDEの5列だが、B以外には概ね予約が入っているようだ。修学旅行で貸し切りとなっている車両もあり、賑わっている。

良かった。経済はだいぶ回り始めている。

 

リアルで会うことの重要性を再認識

この2年の間の新規採用メンバーもいるのだが、歓迎会すらきちんとできていなかった。それをようやく実施できたのが、とてもうれしい。

 

大阪の夜の繁華街はそれなりに賑わっていた。

ネットワーク遅延を気にせずテンポよく話し、相手の顔色や笑顔が分かる。テレワーク勤務の悩みを皆で語り合う。リアルで会わなければ分からないことは多いものだ。

 

こんなことを書いている私だが、実は会社の飲み会は好きではない。会社の愚痴ばかりの飲み会は全く生産性が無く、時間と資金の無駄と考えている。だから、周りの人から見れば「付き合いの悪い人間」と評価されているだろう。

こんな私でも、2年ぶりの新規メンバー歓迎会は有意義だと感じた。

 

今、社会全体でリモート対応に偏り過ぎたデメリットが顕在化していると思う。コロナ対策の手前、リモートのデメリットを声高に主張しずらい雰囲気はあるのだが、内心、「リモートだとやりにくいな」とか「こんな働き方おかしい」と思っている方もいると思う。

同僚と2年も会うことができないなんて、さすがに接点が無さ過ぎだ。全てを2020年以前の世界に戻すことは無いとしても、だんだんとリアルでの接点を取り戻す動きが模索されてくるのではないか。

ただし、その時にはリモートに慣れきってしまったメンバーはもう出社しようとはしない。彼らをどのように巻き込んでいくか。在宅勤務のまま病んでいく者もいる。今後の課題と感じている。

 

アメリカではテスラが実質リモートワークを禁止。逆に、日本ではNTTが約3万人を原則テレワークの働き方へ。企業文化は全く異なるとはいえ、日米の大企業の方向性は一見真逆のようにも見える。

 

www.bbc.com

 

group.ntt

 

リモートワークのメリットデメリット。強制出社させるか否か。新型コロナウィルス対策が落ち着てくると、いよいよこのような議論に真剣に立ち向かわなければならない。


確実に、経済は回り始めている

お土産の量www

新大阪駅で帰路につく前、家族からオーダーされたお土産を買い込む。

「あるとき~」でおなじみの551 HORAIは基本だ(笑)
今回は久々に大阪に来たので他にも大量に買ってしまった。お土産だけで1万円超。

 

前回、2020年3月に来たときは、お土産ショップに客はほとんどいなかった。それが今回、551を買うにも八つ橋を買うにも行列ができている。

これでいい。いよいよ経済が回り始めている。

 

株価にも頑張ってほしい

さて、久々の出張を終えて感じたところをまとめてみたが、今後の株式投資の展望という観点で考えてみる。

今回の記事は、イチ個人の出張雑記だが、典型的な日本企業のサラリーマンが同じような行動を開始し始めたと考えると興味深い。陸運各社の収益基盤はこのような出張族の旅費が大きいからだ。

 

飲食店、お土産品も前向きな雰囲気が出てきたのではないか。これらの業界を支える数多くの企業群もまた然り。

経済が回り始めるということは日本全体が徐々に動き出すということ。

 

直近では新型コロナウィルス第7波というネガティブなニュースもあるのだが、これまでのような強烈な行動制限は実施されないだろう。

 

今回の出張を通じて感じたのは、2年前に比べると街の雰囲気は断然明るいということ。これから年末に向けて株価にも頑張ってもらい、回復基調であってほしい。

 

まずは、年初の日経平均3万円を目指してもらいたいものだ。