前回訪れたのは2020年3月のコロナショック真っ只中
先日、2年4か月ぶりに大阪に出張した。
前回訪れたのは2020年3月。当時はコロナショックで株価が大暴落していた頃。東海道新幹線はガラガラ。少し前までアジア系外国人でごった返していた心斎橋筋から道頓堀エリアは信じられないくらい閑散としており、街は暗い雰囲気に包まれていた。
宿泊したビジネスホテルの朝のニュースでは、当時の米トランプ大統領が「東京オリンピックは1年延期した方がいいのでは?」とコメントしたことが大きく報道され、日本中が暗くどんよりした雰囲気に包まれていた。
現地メンバーと懇親会をすることも憚られる。そんな感じだった。
早いものであれから2年4か月。
様々な制限が緩和され、ようやく現地に行くことができるようになった!
2年ぶりの東海道新幹線
現地メンバーとは定期的にオンライン会議でコミュニケーションをとっているため、会話することが久しぶりということは無い。
しかし、リアルで会うのは2年ぶりだ。東京駅でお土産をセレクトし、新幹線に乗り込む。そういえば、こうやってお土産を買うのも2年ぶりだ。
東海道新幹線の利用状況はどうか。午前9時頃発の新大阪行きだが、見た感じ座席はかなり埋まっている。新幹線の座席はABCDEの5列だが、B以外には概ね予約が入っているようだ。修学旅行で貸し切りとなっている車両もあり、賑わっている。
良かった。経済はだいぶ回り始めている。
リアルで会うことの重要性を再認識
この2年の間の新規採用メンバーもいるのだが、歓迎会すらきちんとできていなかった。それをようやく実施できたのが、とてもうれしい。
大阪の夜の繁華街はそれなりに賑わっていた。
ネットワーク遅延を気にせずテンポよく話し、相手の顔色や笑顔が分かる。テレワーク勤務の悩みを皆で語り合う。リアルで会わなければ分からないことは多いものだ。
こんなことを書いている私だが、実は会社の飲み会は好きではない。会社の愚痴ばかりの飲み会は全く生産性が無く、時間と資金の無駄と考えている。だから、周りの人から見れば「付き合いの悪い人間」と評価されているだろう。
こんな私でも、2年ぶりの新規メンバー歓迎会は有意義だと感じた。
今、社会全体でリモート対応に偏り過ぎたデメリットが顕在化していると思う。コロナ対策の手前、リモートのデメリットを声高に主張しずらい雰囲気はあるのだが、内心、「リモートだとやりにくいな」とか「こんな働き方おかしい」と思っている方もいると思う。
同僚と2年も会うことができないなんて、さすがに接点が無さ過ぎだ。全てを2020年以前の世界に戻すことは無いとしても、だんだんとリアルでの接点を取り戻す動きが模索されてくるのではないか。
ただし、その時にはリモートに慣れきってしまったメンバーはもう出社しようとはしない。彼らをどのように巻き込んでいくか。在宅勤務のまま病んでいく者もいる。今後の課題と感じている。
アメリカではテスラが実質リモートワークを禁止。逆に、日本ではNTTが約3万人を原則テレワークの働き方へ。企業文化は全く異なるとはいえ、日米の大企業の方向性は一見真逆のようにも見える。
リモートワークのメリットデメリット。強制出社させるか否か。新型コロナウィルス対策が落ち着てくると、いよいよこのような議論に真剣に立ち向かわなければならない。
確実に、経済は回り始めている
新大阪駅で帰路につく前、家族からオーダーされたお土産を買い込む。
「あるとき~」でおなじみの551 HORAIは基本だ(笑)
今回は久々に大阪に来たので他にも大量に買ってしまった。お土産だけで1万円超。
前回、2020年3月に来たときは、お土産ショップに客はほとんどいなかった。それが今回、551を買うにも八つ橋を買うにも行列ができている。
これでいい。いよいよ経済が回り始めている。
株価にも頑張ってほしい
さて、久々の出張を終えて感じたところをまとめてみたが、今後の株式投資の展望という観点で考えてみる。
今回の記事は、イチ個人の出張雑記だが、典型的な日本企業のサラリーマンが同じような行動を開始し始めたと考えると興味深い。陸運各社の収益基盤はこのような出張族の旅費が大きいからだ。
飲食店、お土産品も前向きな雰囲気が出てきたのではないか。これらの業界を支える数多くの企業群もまた然り。
経済が回り始めるということは日本全体が徐々に動き出すということ。
直近では新型コロナウィルス第7波というネガティブなニュースもあるのだが、これまでのような強烈な行動制限は実施されないだろう。
今回の出張を通じて感じたのは、2年前に比べると街の雰囲気は断然明るいということ。これから年末に向けて株価にも頑張ってもらい、回復基調であってほしい。
まずは、年初の日経平均3万円を目指してもらいたいものだ。