- LINE証券の証券サービス終了
- LINE証券口座保有の理由
- 放っておくと手数料が割高の野村証券に強制移管!
- なぜ、paypay証券への移管ではなかったのだろうか・・・?
- 野村証券に移管されたくなければ、手数料無料のうちに自ら移管すべし
- 移管できるデータと移管できないデータ
- SBI証券はS株(単位未満株)の手数料完全無料
LINE証券の証券サービス終了
2023年6月12日、LINE証券は証券サービスについて順次買付等を停止し、2024年8月頃に顧客資産を野村證券へ移管予定と発表した。ネット証券会社間の競争が激化する中、採算をとることが困難だったようだ。
LINE証券口座保有の理由
私がLINE証券に口座開設を行ったのは、単位未満株の取引を行うためだ。
メイン証券会社である楽天証券は、今でこそ「かぶミニ」として単位未満株の取引ができるようになったが、このサービスが始まったのは2023年4月17日で、最近のことである。
LINE証券に口座開設したのは2021年。
LINE証券は若年層の取り込みに力を入れており、当時は新規口座開設者向けのキャンペーンとして、クイズに3問正解するだけで株の購入資金をプレゼントしてくれた。
また、独自企画として定期的に「タイムセール」を開催しており、タイミングによっては市場価格よりもお得に株を購入できたのである。
スマホ取引を念頭にUIが工夫されており、初心者でも操作しやすい内容となっていた。メインの証券会社としては物足りなかったけれど、サブで保有する口座としては大いに楽しめた印象だ。
放っておくと手数料が割高の野村証券に強制移管!
LINE証券の発表では、LINE証券に保有資産がある場合、2024年8月頃を目途に野村証券に自動的に引き継ぐことになっている。
ところがこれは大問題だ。老舗の野村証券は取引手数料がかなり高いからである。
今どきのネット証券では、国内株式の売買手数料無料は当たり前である。そんな中、野村証券の売買手数料はビックリする水準だ。
通常の単位株取引では、一番安いオンラインサービスでも、約定代金10万円までの取引で152円(税込)の手数料がかかる。
「まめ株(単元未満株)」の手数料はさらに割高だ。
オンラインサービスで、1注文の約定代金×1.10%(最低手数料550円(税込))となっている。単位未満株の取引で毎回550円も手数料を取られてしまってはかなり厳しい。
なぜ、paypay証券への移管ではなかったのだろうか・・・?
LINE証券はもともと、若年層をターゲットの顧客を集めていた。
せめてその移管先はソフトバンクグループ内のpaypay証券にすれば良かったのに。
LINE証券がLINE Financialと野村ホールディングスの共同出資により設立された経緯から、野村証券への移管はやむを得ないのかもしれないが。
自動的に移管されてから慌てて売却しようとしたら、かなりの手数料になってしまうだろう。
野村証券に移管されたくなければ、手数料無料のうちに自ら移管すべし
LINE証券は証券サービス終了にあたり、一定期間を設けて他の証券会社への移管手数料を無料化している。これは非常に良い取り組みだ。
私はさっそくSBI証券に新規口座開設し、LINE証券のサイト上で所定の移管手続きを行った。申込多数により約1か月ほど時間がかかったが、2024年1月26日に無事SBI証券に移管することができた。
移管できるデータと移管できないデータ
移管後のポートフォリオ画面を見て感じたのは、取得単価は移管されるが、買付日のデータは移管されず、移管日=買付日となること。
最近の国内株は割高なので、取得単価まで最近の価格になってしまうのは嫌だなと思っていたのだが、過去の取得単価を引き継いでくれたのは良かった。
買付日が移管日になってしまうのは、まあ仕方がないと思っている。特定口座だから、旧NISAのように非課税期間を管理する必要もないし、無事、移管できただけでOKだ。
SBI証券はS株(単位未満株)の手数料完全無料
今回残念ながらサービス終了してしまったLINE証券だが、数々のキャンペーン企画により株購入資金をプレゼントしてくたり、タイムセールなどの楽しい企画で端株取引のきっかけを与えてくれたことには感謝している。
移管先のSBI証券は取引コストが安いことで有名だ。
S株(単位未満株)の手数料は売買手数料・スプレッドともに完全無料である。また、株式の購入にTポイント、Vポイント、Pontaが使えるところも楽しい。
楽天証券と規模を争う2強であるから、今回のLINE証券のように突然サービスを打ち切るリスクはとても低いだろう。安心して取引できる。
今後、単位未満株の取引はSBI証券メインで行っていこうと思う。
既に銘柄選定も終えており、あとはタイミング待ちだ。今月末から来月にかけての決算を見て判断しようと思う。