1円も損したくないドケチサラリーマンの投資ブログ

初めての投資では銀行で投資信託を購入し、びっくりするほど大損。FIREなんて大きな目標はない。もう1円も損したくないのだ。

6月権利付最終日。INPEXの指値が華麗に刺さる!

 

 

 

権利付最終日とは?

株式を保有してその期の配当金を得るためには、権利確定日時点で株主名簿に登録されている必要がある。

株式の発行会社が定めている権利確定日の2営業日前が「権利付最終日」であり、この日までに株式を購入すれば、その期の配当金を得る権利が得られる。

「権利付最終日」の翌日は「権利落ち日」と呼ばれ、この日に購入してもその期の配当を受け取ることはできない。

faq.sbisec.co.jp

 

理論上、「権利付最終日」と比較して「権利落ち日」の株価は配当金分下落する。これは皆さん理解しやすいだろう。

但し、これはあくまでも理論上の話だから、実際には相場全体の上げ下げや外的要因によって、その通りに株価が動くわけではない。

実際には「権利落ち日」になってもあまり株価が落ちないケースや、配当金の分以上に大幅に下落することもある。

 

権利確定日直前には「権利付最終日」に株式を購入して確実に配当金をゲットするか、その翌日の「権利落ち日」に下落したところを購入して短期間でのキャピタルゲインを狙うか。実に判断が悩ましいものだ。

 

 

 

2023年6月。権利付最終日の挑戦

6月権利確定銘柄の権利確定日は6月30日だ。したがって、権利付最終日は2営業日前の6月28日。権利落ち日は6月29日だ。

 

私はかねてより、大手石油開発企業である株式会社INPEXの株式購入を検討しており、タイミングを探っていた。

www.inpex.co.jp

 

しかしながら、2023年についてはセルインメイの雰囲気も全くなく、このところ国内銘柄は基本的に右肩上がりのチャートとなっており、いつ購入するかダラダラ悩んでいた。

 

こうやって悩んでいる間、投資用資金を日本円のまま持ち続けること自体も、このインフレ下ではある意味リスクであり、どこかで決断する必要があると考えていた。

 

株式会社INPEXは6月権利確定銘柄である。そこで、思い切って権利付最終日に指値で買いを入れてみることにした。

 

ちなみに指値とは、購入対象銘柄の上限価格を指定することである。

今回、6月28日の朝イチで株式会社INPEX指値買い注文を100株1,600円を出しておいた。前日6月27日の安値は1,597円、高値は1,621円、終値は1,613円。権利付最終日は配当が取れるので、株価は上昇傾向となる。前日安値付近の指値はチャレンジングだったが、果たして約定できるのか?

faq.sbisec.co.jp

 

 

 

指値の1,600円を下回ったのはわずか2分程度。華麗に刺さる!

2023年6月28日のチャート

株式を購入する場合、デイトレードをするような場合を除いて、PCやスマホの画面をずーっと監視しているわけではない。今回のように朝イチで指値を入れた後は、証券会社のコンピュータに任せておけば良い。株価が指値に達するか、下回った時点で自動で約定してくれるのだ。

 

権利付最終日となる6月28日の株式会社INPEXの株価は前日終値付近の1,610円前後での推移となった。「さすがに1,600円の指値は無理筋か・・・」と半ば諦めていたところ、午前10時過ぎにスマホアプリにひっそり約定通知が来ていた。

 

常に株価を監視していたわけではないが、これには少し驚いた。

1,600円まで下落した瞬間などあったようには見えなかった。夜になって歩み値を確認したところ、10時17分~10時19分あたりのわずか2分ほどの間、一瞬1,599円まで下げた瞬間があったのだ。その瞬間、指値注文が刺さった形。その後、後場は上昇し、終値は1,621円となった。

 

株式の売買速度は年々高速化しており、今や東証の売買システムは約0.2ミリ秒まで高速化している。こうなると人間にはとても太刀打ちできない。瞬間的に指値を約定させるコンピュータの性能には驚くばかりだ。

 

 


翌日、権利落ち日の株価はどうだったのか

株式会社INPEXの6月権利で得られる配当金は32円/1株である。つまり理論上、権利落ち日となる翌日の株価は32円は下落するはずだ。

それでは実際、権利落ち日となる6月29日の終値はどうだったかというと、終値は1,604円であった。権利付最終日となる前日の終値1,621円から配当金分の32円も下げていない。理論通りに株価が動かないとはこういうことだ。権利付最終日に1,600円で約定した私としては大勝利した気持ちである。

 

もっとも、私としては長期保有を考えているから、短期的な損得に一喜一憂してもあまり意味はない。それでも、買うからには1円でも安く買いたいし、なるべく含み損を抱えたくないと考えてしまう。

 

株式会社INPEXは日本で唯一、黄金株を発行している上場会社で、少し特殊な企業でもある。この企業についてはまた改めてご紹介させていただきたいと思う。