ビックカメラの株主総会は11月開催
2023年11月22日、株式会社ビックカメラの定時株主総会に出席した。
ビックカメラの株主総会への出席は3回目になる。様々な企業の株主総会に出席してきたため、株主総会参加にはだいぶ慣れてきた。
私が株式投資をしているのは配当金を頂くのが主な目的だが、もう一つの目的として、株主総会への出席も楽しみにしている。ビックカメラの株主総会は11月開催で、他企業と重複することもなく、出席しやすい時期だ。
会場は板橋区立文化会館
不便な場所だと毎年感じるが、まあ仕方ない。1年に一度来るのも良いだろう。
株主総会の開始は10時からだ。9時半頃に到着して早めに会場入りする。
板橋区立文化会館に入るとたくさんのスタッフが待機しており、「おはようございます!」と気合の入った元気な挨拶をしていただいた。ものすごく丁寧な対応だ。
受付に書類を提示し、会場ホールに移動する。キャパはとても広い会場だ。
今回は2023年5月8日から新型コロナウィルスが「5類感染症」になって以来初めての開催である。前回までは新型コロナウィルス対策として座席を広くとっていたが、今回は特にそのような制限もない。会場に自由に着席できるし、マスクも任意である。ようやく普通の日常が戻ってきた感じだ。
参加している株主は200名程度だろうか。だいぶ増えた印象だ。
おみやげはない
「おみやげ(クーポン券、 カレンダー、飲料等を含む)の配布は一切ございません。」
最近の招集通知の決まり文句。こう書いておきながらお茶や粗品を配布する企業もあるが、ビックカメラは本当に一切無し。飲み物の配布もない。
私の場合、これを期待しているわけではないから問題なしだ。
議事進行で感じたこと
議事進行は定款に定めにより社長が行う。
これは完全に私の感想になってしまうのだが、秋保社長について、少しお疲れなのかな?元気がないように感じてしまった。受付スタッフの気合の入った挨拶と比べて拍子抜けしてしまうイメージ。質疑応答に移ってからもその様子は変わらなかった。
社長に受付スタッフと同じような大きな声の挨拶をしてほしいわけではない。社長には社長なりの振る舞いがある。上場企業の社長であればご高齢の社長も多いだろう。それでも、経歴を見る限り秋保社長はまだ40代後半だと思う。大声でなくても良いから、凛とした雰囲気を醸し出してほしいと思った。
「ああ、この人に経営を任せても大丈夫だな。生き生きとしているな。」と株主に感じさせてほしい。その点からすると、心配になってしまった。
こういうことって結構重要だと思って見ている。
質疑応答
社長からの事業報告が終わると株主からの質疑応答となる。
ビックカメラは一般消費者を相手にする小売業ということもあり、消費者目線での質問も見受けられた。以下、印象に残った質疑応答を抜粋する。
・ビックカメラ店頭商品の価格を見ていると高くなったと感じる。価格が高くなったことで、収益性は改善しているのか?販売量はどうか。
⇒価格上昇は為替の影響もある。販売量に大きな変化はない。
・修理サポートの受付はソフマップだけなのか。
・ルームクリーニングサービスのサービス範囲について。
・株価が低迷しているのではないか。
・親子上場についてのように考えているのか。取締役会では議論されているか。
・ビックロは閉業することになったが、経営として総括してほしい。
⇒ビックロ閉業はユニクロ側の賃貸借契約終了によるもの。異業種とのシナジーとして一定の効果あった。
振り返って
後日、定時株主総会決議通知が郵送で届き、100株分の配当金として1,000円が振り込まれた。この封書には株主優待券も同封されている。
私の場合、2年以上保有しているので、
所有株式数分の1,000円券+長期保有株主優待1,000円券を2枚。合計3,000円分の株主優待券を頂くことができた。
配当金が1,000円、株主優待券が3,000円分だから、4,000円相当の配当を頂いた気分だ。
株主総会に出席しなくても、もちろん上記配当と優待券を頂くことはできる。
あえて株主総会に出席する意味は何だろう。
やはり、経営陣からの事業報告や質疑応答など「生の声」を聞けることだろうか。
事業に対する思いやビジョン。質疑応答にどのようなスタンスで回答しているのか。
今回、ビックカメラとして全体の業績は下落基調。特に本業のビックカメラの利益が低迷しており、グループ会社がそれを支えている構図に見えた。
アフターコロナでインバウンドなどの追い風要素もある中、少し心配になってしまうが、引き続き株式は保有し、中長期での成長を期待したい。