- 家族のネガティブな反応の原因は?
- 多くの人々は投資に対するマインドチェンジができていない
- 少額なら誰にも相談せずに始めてしまおう
- 小さな成功事例を作ってから家族に話してみるとうまくいくことも
- 提言:まともな金融教育を早急に実施すべき
家族のネガティブな反応の原因は?
「株式投資を始めてみようと思う」と言って、家族はどのような反応をするだろうか。
日本では好意的な反応をする人は少ないのではないか。
なぜだろう。
日本人に脈々と受け継がれた3つ目の要素が意外と根強い気もするが、1番目と2番目はこれといった根拠もなく、リスクを過大評価しているのが特徴だ。
これらの反応から株式投資の魅力をうまく伝えきれず、「やっぱりやめよう」という結論になることが多い。
結果として、株式投資が一般化していない。
私も70代の親に「株なんてやめとけ、やめとけ」と散々反対されました。
多くの人々は投資に対するマインドチェンジができていない
日本では1990年代を境に、人口ボーナス期からオーナス期に転換したと言われている。時代に合わせて投資に対する考え方も変化させねばならない。
1990年代、私はまだ小学生だったが、金利が高かったこの時代なら銀行預金でもそれなりに増えたのかもしれない。「自ら働いて貯蓄すべし」でも分からなくはないのだ。
しかし、低金利の現代に生きる我々現役世代に同じ考え方を強いるのは酷だと思う。今の時代、株式投資を始めてみようと思い立つのは、グローバルで考えてもむしろ健全な考え方なのだが、日本では未だに投資に対して古い考え方が蔓延しており、積極的に投資を行っている人はまだマイノリティだ。
だから、他人に相談しても「やめておけよ」といわれるケースがほとんどだ。
実際、私も投資について家族や同僚と話をしても、まったく会話がかみ合わない。
ブログを始めたのは、投資仲間とつながりたいという目的もあります!
少額なら誰にも相談せずに始めてしまおう
さすがに何百万円もの金額を家族に相談もなく投資するのはマズい。
最悪、家族関係が崩壊する可能性もあるから、本当に気を付けた方がいい。また、投資額以上に損失が拡大する可能性のあるレバレッジや信用取引も要注意だ。
しかし、5,000円の現物取引ならどうだろうか。
サラリーマンなら一度飲みに行けばすぐに無くなってしまう金額だ。二次会まで行ってタクシーで帰宅するなんてことを考えれば、10,000円くらい捻出できるかもしれない。
サラリーマン諸氏であれば、最悪無くなってしまってもいいと思えないだろうか。
実際、10,000円もあれば米国株で1株買える銘柄は多い。
許容できる失敗の範囲で、家族に相談せずに始めてしまうのも一つの手だ。
小さな成功事例を作ってから家族に話してみるとうまくいくことも
不思議なことに、ある程度配当金が出るようになると家族も賛成してくれやすくなる。
普通の人は、目の前に5,000円あったとしても、それを使ってインテルの株主になろうとは思わないのだ。想像もつかないことを説明するときには、机上の空論ではなく目の前に成功事例を示した方が手っ取り早い。
細かいプロセスはよく分からなくても、「給与以外に毎月お金が入ってくる」という事実は評価されやすい。
また、株主優待で食品や金券が送られてきたりすると、急にポジティブな評価になることもある。
但し、これは家族やパートナーの性格によって反応が全然違うから、あくまでも私の一意見として参考レベルに留めてほしい。
あれだけ反対していた私の親も、私が毎月配当金を得ているのを知ってから「自分もやってみようかな~」なんて言ってます。
提言:まともな金融教育を早急に実施すべき
常々感じていることだが、日本は早急にまともな金融教育を制度化すべきだ。
生産年齢に達したときに、iDeCoやつみたてNISA、個別株式投資の話題が普通にできる世の中になって欲しい。
現在はまともな金融教育を受ける機会がないことをいいことに、金融機関が情弱をカモにしている。全く情けない限りだ。
親から子どもへ、きちんとしたマネーリテラシー教育もできていない。
日本全体が貧困化していると言われている中、国内で足を引っ張り合っている場合ではないのだ。