- はじめに
- 事例①:SBI新生銀行 特別御礼円定期預金
- 事例②:auじぶん銀行 阪神タイガース優勝キャンペーン(受付終了済)
- 事例③:ソニー銀行 キャンペーン(~2023年11月30日まで受付中)
- おわりに
はじめに
私は金融資産の大部分を定期預金で運用している。
子どもの教育資金として円資産を準備しており、リスクが取れない資金だからだ。長らく続く日銀のマイナス金利政策により、定期預金の金利はかなり低く抑えられ続けている。1年ほど前までは、どんなに条件の良いキャンペーンを探しても金利0.2%が上限であった。
定期預金マニアの私はこの状態を勝手に「0.2%の壁」と名付けていた。ところがここ最近、遂にこの「0.2%の壁」が崩れ始めたのである。
今回は、私も利用中の案件を含め、実際の事例を3つご紹介しよう。
事例①:SBI新生銀行 特別御礼円定期預金
条件:500万円以上3,000万円まで
金利:1%
期間:3か月
備考:1%はダイヤモンドステージの場合。
誕生日前月の初日からお誕生日の月の末日までの間、店頭申込必須
1つ目はSBI新生銀行のハッピーバースデー円定期預金だ。
このプログラムは9月末で一度終了したが、リニューアルして再展開されている。特定の条件を満たすと「特別御礼円定期預金」が作成可能になっている。
ダイヤモンドステージは一見ハードルが高そうだが、SBI証券とのコネクト契約を行うだけで達成可能。1,000万円超の円資産を運用するにはかなり魅力的な条件である。
事例②:auじぶん銀行 阪神タイガース優勝キャンペーン(受付終了済)
条件:50万円まで
金利:1.8%
期間:1か月
備考:受付期間2023年9月15日(金)~2023年10月20日(金)
条件を絞っているとは言え、金利1.8%はかなり攻めている。
50万円をたった1か月預入するだけで609円(税引後)もの利息が得られる。株式投資顔負けの商品だ。しかもノーリスクである。
私ももちろん、50万円預入させていただいた。
事例③:ソニー銀行 キャンペーン(~2023年11月30日まで受付中)
条件:300万円以上
金利:0.4%
期間:3か月
備考:受付期間2023年9月4日(月)~2023年11月30日(木)
募集総額に達した場合早期終了あり。
個人的には、ソニー銀行のこの手のキャンペーンが出てきたことが興味深い。このキャンペーンには前述の2つのような「理由」が特に記載されていない。理由はないけれどキャンペーンを展開する。何かを示唆しているように感じる。
ソニー銀行はこのところ、ボーナスシーズンの6月と12月に定期預金0.2%キャンペーンを展開していたが、この時期に0.4%キャンペーンを展開することなど決してなかった。
しかもこのキャンペーンは条件がかなり緩い。今年の12月以降の定期預金キャンペーンはこの水準になるのかもしれない。
おわりに
「0.2%の壁」を超えた定期預金キャンペーンを3つご紹介させていただいた。
2023年10月20日、長期金利は2013年7月以来、10年ぶりに0.845%まで上昇した。
この状況から考えれば、定期預金キャンペーンがこれまでと同様で良いはずがない。2023年12月の定期預金キャンペーンはこれまでなかった金利水準の商品が10年ぶりに出現する可能性が高いと思う。
ところで、金利が上がると株価はどうなるんだっけ。
一般論としては株価は下がることになっているが、セオリー通りにならないのが実際の株価である。引き続き、情勢を注視してゆきたいと思う。