2022年10月29日、三菱商事の株主優待券を利用して東洋文庫ミュージアムを見学してきた。
学生にとっても何らかの学びがあるだろうと思い、今回は中学生の子どもを誘って一緒に行ってきた。
東洋文庫ミュージアムについて
所在地は東京都文京区。詳細な施設の場所や開館時間等は、公式WEBを参照頂きたい。
私はJR駒込駅から徒歩で向かったが、文京区は東京の中でも雰囲気が良い。
すぐ近くには東洋文庫と同じく三菱財閥によって整備された六義園があり、上品な雰囲気だ。東洋文庫ミュージアムと合わせて散策するのも良いだろう。
三菱グループと東洋文庫の関係
なぜ、三菱商事の株主優待として東洋文庫ミュージアムの入場券を頂くことができるのか。それを理解するには東洋文庫の成り立ちを理解する必要がある。
三菱第三代社長の岩崎久彌は、岩崎宗家に伝わる「岩崎文庫」と購入した洋書のコレクション「モリソン文庫」を併せて1924年に東洋文庫を設立しました。これが、日本で最初の本格的な東洋学研究図書館の始まりです。
その後、約90年の歩みのなかで、東洋文庫は多岐に渡る貴重な史料を拡充してまいりました。これらには、歴史を記録するときに欠かせない、基礎となる史料が多数含まれています。
それでは、東洋文庫に集められた史料から、どのような歴史が見えてくるのでしょうか。こちらの展示室では、時空をこえた壮大な歴史の流れを数々の名品によってたどってまいります。
※展示室パネルより抜粋
モリソン文庫は圧巻の美しさ
東洋文庫ミュージアムの一番の見どころは入場券にも使われているモリソン文庫。実際に目の前に立つとその規模の大きさに圧倒される。
あまりの美しさに飾り物では?と錯覚してしまうが、近くに寄ってみれば一冊一冊の本がきちんとした学術書であることがお分かりいただけるだろう。
歴史的価値の高い書物を多数展示
同行した子どももモリソン文庫に感動していた。
展示の中では「御成敗式目(15-16世紀書写)」を気に入っていたようだ。教科書で習った歴史上の書物を目にしたことで、何か感じるものがあったようだ。
楽しい!「知恵の小径」
ミュージアムからオリエント・カフェに続く「知恵の小径」。
石版には、アジア各地の有名無名、様々な人達が残した名言が刻まれている。子どもと一緒に読み解きながら、楽しく歩くことができた。
なお、オリエント・カフェはこれまた三菱グループと深い関係のある小岩井農場が運営しており、予定ではスウィーツを味わうつもりだったのだが、残念ながらこの日は予約分で満席ということで諦めることにした。
確実に食事をしたい方は予約してから出向いた方が良いだろう。私も次回は予約しよう。
まとめ
今回は企画展で「祝・鉄道開業150周年 本から飛び出せ!のりものたち」ということで、世界各国の乗り物にまつわる書物の展示が行われていた。
定期的に企画展が実施されているので毎年訪れても飽きることはないだろう。同行した子どもも楽しめたようである。
正直、株主優待券がなければ訪れることはなかったであろう東洋文庫ミュージアム。
たった一株しか保有していないにも関わらず、訪れるきっかけを作っていただいた三菱商事には感謝したい。また、今後もこの優待を継続してほしいと思う。
あらためて、三菱グループの歴史と偉大さを感じることができるミュージアム。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
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