メルセデスベンツの本革ハンドル
最近のメルセデスベンツは、AクラスやBクラスのようなエントリーモデルであっても
本革ハンドルが標準装備となっている。
本革ハンドルは手触りが良く高級感もあり、メルセデスベンツの高級感あるインテリアに良く馴染むものだ。
本革ハンドルの経年劣化
リペア前の私のベンツの本革ハンドルをご覧いただきたい。
購入直後は素晴らしい質感だった本革ハンドルであっても、長く乗っているうちに少しずつ劣化してくる。これはモノとしては避けられないことだ。
私の場合、2018年に当時3年落ち(2015年製)の中古のベンツを購入したのだが、購入した時点ですでに一部が劣化し始めていた。
購入した2018年段階ですでに劣化が始まっていたものを、さらにそのまま乗ってきた結果、テカリや色落ちがかなり目立つ状態になってしまった。
せっかくの高級感あるコックピットがみすぼらしい感じになってしまっている。普段、ベンツを運転している妻にも「ちょっと目立つね」と言われてしまった。
これは何とかしないといけない。
ハンドル交換について
この問題に対する正しい対処法としてはハンドル交換なのだろうが、新品の本革ハンドルを手配した上で、工場に入庫させて交換をするとしたら、万単位の出費は確実である。
クルマのメンテナンスとして、「走る」・「曲がる」・「止まる」ことに関連する内容はケチってはならないが、今回は車の本質とは全く関係のない見た目に関すること。
なんとか節約したいところだ。
補修クリームによるセルフリペア
安価にこの問題を解決する方策として、補修クリームによるセルフリペアを行うことにした。様々なメーカーからレザー製品のリペアクリームが提供されているが、今回、私がネット情報も参考にして選定したのは「SAPHIR (サフィール) レノベイティング カラー補修クリーム」である。
SAPHIR(サフィール)について
1920年に誕生したサフィール(SAPHIR)は、今ではフランス製の一流シューケア・レザーケアブランドとして認知されています。
皮革のケアと補修用品の品質についての世界的なリーダーとして、伝統的な製造工程とプレミアム品質の原料を適切に調合することにより、サフィール製品はあらゆる種類の革の保護と美しさを保つためのクオリティーブランドとして世界5大陸の80カ国以上で広く愛用されておます。 そのサフィールブランドの掲げる目標とポリシーは「常にその商品が最高の効果を発揮するために、厳選した天然原料から製品を製造し提供すること」で、テレビン油、ビーズワックス、カルナバワックス、オゾケライトワックス、ラノリン、ホホバオイル、ミンクオイル、ニートフットオイル、スウィートアーモンドオイルなどの天然原料にこだわり、革に悪影響を及ぼす合成樹脂やシリコンなどを配合することのない世界で唯一のブランドです。
サフィールブランドの製品はあなたがたの大切な持ち物の価値をより高めながら、気まぐれな天候からも守ってくれます。
うんちくを書いているけど、単にヨーロッパ製品が好きなだけでしょう?
バレたか。ついつい、舶来品を選んでしまいますな(笑)
セルフリペアのやり方
セルフリペアの方法は簡単である。
本革ハンドルの痛んでいる部分に対して、補修クリームを指で塗り込むだけだ。一定時間乾燥させればリペア完了。運転時に色移りすることもない。
仕上がりにはまあ満足だが気になる点も
ビフォーアフターをご覧いただきたい。
新品とまでは言えないが、だいぶ質感を回復させることができた。
しかし、安価なセルフリペアは良いことばかりではない。少し気になった点も記載しておく。
クリームを塗っているので、「塗った感」が出てしまうのは否めない。また、このクリーム自体、とても甘い匂いがするので、車内が甘ったるい匂いになってしまった。時間が経てば緩和されるかもしれないが、細かいことが気になる方は注意が必要だ。
まとめ
今回は私のベンツでご紹介したが、他メーカーの本革ハンドルでも似たような問題を抱えているのではないだろうか。
仕上がりは予想できないので、完全自己責任にはなるが、本革ハンドルが劣化してきたとき、ステアリング交換を決断する前に一度試してみてはいかがでしょうか。