- 買って良かった2023は「シマテック PSB 水質浄化栄養細菌」
- 私とアクアリウム
- アクアリウムとお金
- 高価な機器を揃えたのに、肝心の飼育は大失敗
- アクアリウムにおける濾過とは
- 物理ろ過と生物ろ過
- 自然発生するバクテリア
- 私の失敗
- 生物ろ過が失敗している水槽での出来事
- 生物ろ過を軌道に乗せるため、バクテリア材に頼ることに
- PSB投入後の効果
- これまで☆にしてしまった水草や魚たちに謝りたい
買って良かった2023は「シマテック PSB 水質浄化栄養細菌」
今回は趣味のアクアリウムの世界へ脱線。
はてなブログの買って良かった2023企画とAIタイトルアシスト企画に乗ってみた。
「投資ブログなのに、買って良かったのは株じゃないのか」と思われるかもしれない。
どうかご容赦頂きたい。
今回ご紹介するシマテック PSB 水質浄化栄養細菌の特徴は以下の通り。
・水中に溶け込んだ有害有機物質を分解する生きたバクテリアです。
・生物ろ過を促進しますので、水質が安定し水換えや掃除の回数も少なくてすみます。
・必須アミノ酸、核酸、ホルモン、ビタミンを多く含んでいますので、魚のエラや皮ふから摂取され魚の栄養源となります。
・有害有機物を分解しながら窒素固定を行いますので、水草の成長を促進します。
・淡水、海水どちらの水にもお使い頂けます。
私の20年以上に及ぶアクアリストとしての価値観を劇的に変えてくれたのでご紹介させていただく。
私とアクアリウム
私のアクアリウム歴は30年にもなる。淡水魚専門で、金魚や鯉から始まり、中学生のころから熱帯魚飼育を始めた。結婚を機にしばらくは熱帯魚飼育を中断していたが、子どもが小学生になったとき、地元の金魚すくいで金魚を連れ帰ってきてくれたことがきっかけで、再び自宅に水槽セットを設置。最初は30cm水槽だったが、気が付けばどんどん設備を増強し、現在は自宅の廊下に熱帯魚・水草専用の60cm水槽を設置している。
アクアリウムとお金
ショップにあるような綺麗な水草水槽を維持するにはお金がかかる。
自分が中学生の頃はお金がなかったため、設備投資には限りがあった。飼育機器はお年玉やお小遣いなどを時間をかけて貯めてから購入した。当然、珍しい魚種や水草を買うことは難しかった。当時は自転車で安いアクアショップを探し回ったものだ。
その頃と比べて、サラリーマンの現在はある意味で資金は潤沢だ。本気になれば際限なく投資することができる。
私はロレックスやベンツが好きなミーハー人間である。そんな人間が大人になって好きなようにアクアリウム用品を揃えだすとどうなるか。
- 水槽はADA
- LED照明はZENSUI
- 外部式フィルターはEHEIM 2213
こんな感じで当時買えなかった飼育用品を、あっさりと大人買いした。
高価な機器を揃えたのに、肝心の飼育は大失敗
ところが、肝心の水槽の中身が全くうまくいかなかった。
水草は買ってからすぐ枯れて溶ける。熱帯魚はほとんどの魚種で1年持たない。ハッキリ言って、自分が中学生の時の方がよほどうまくいっていた。高価な機器を揃えたのになぜか。その原因はただ1つ。濾過がうまくいっていなかったことだ。
アクアリウムにおける濾過とは
アクアリウムに詳しくない方からすると、濾過について「魚たちのフンや枯れた水草などを物理的にフィルターで吸い取ることでしょう?」ということになる。これは半分正解で、半分不正解。魚のフンや枯れた水草は有機物とも言うが、単に有機物をフィルターで吸い込むだけでは意味がないのだ。
物理ろ過と生物ろ過
有機物をフィルターで吸い込むことを物理ろ過という。
有機物はそのままの状態では有毒であり、魚や水草にとって有害なアンモニアを発生させてしまう。水槽内のアンモニア濃度が高くなると、魚が死滅したり水草が枯れたりする。魚の死骸や枯れた水草は有機物であるから、負の連鎖である。
そこで重要になってくるのが生物ろ過である。生物ろ過はフィルター内のスポンジや、ろ材に住み着いたバクテリアたちによって行われる水質浄化メカニズムだ。
NH3/NH4(アンモニアとアンモニウム)⇒NO2(亜硝酸)⇒NO3(硝酸塩)
有機物は生物ろ過の最終形態である硝酸塩の状態になって初めて有害度が低下し、一部は水草によって吸収される。水草が生育することで水槽内に酸素が供給され、魚と水草の共生が完成するのだ。
自然発生するバクテリア
バクテリアは目には見えないが、水槽内で自然発生する。
アクアリウム初心者向けのアドバイスとして、「水槽を設置してからいきなり魚を入れるのではなく、1週間~2週間程度水を循環させてから魚を入れましょう」と言われる。
これは前述の生物ろ過を行うバクテリアがフィルター内に発生するのを待ってから魚を入れましょうということなのだ。
私の失敗
私は中学生の頃に書籍を読んでこの仕組みを理解し「自分にはフィルター内のバクテリアをしっかりと維持できるノウハウがある」と思い込んでいた。
当時は時間もたっぷりあったから、色々と手間暇かけて、自然発生したバクテリアをなんとか維持できていたのだろう。
ところが現在はサラリーマン+子育てもあり、アクアリウムにそれほど手間暇かけることはできない。水槽やフィルターを適当な感覚で洗浄し、放置気味になってしまうこともあった。そうこうしているうちに、水槽内からバクテリアがほぼいなくなってしまったと思われる。
アンモニアも亜硝酸も硝酸塩も高価な試薬を使わない限り、目で確認することはできない。一見キレイに見える水槽でも、生物ろ過がうまくいっていないことで、妙な出来事がたくさん起こるようになってしまった。
生物ろ過が失敗している水槽での出来事
生物ろ過を軌道に乗せるため、バクテリア材に頼ることに
今回、バクテリア材を購入しようと決意したきっかけは、購入直後のプラティ6匹とカージナルテトラ10匹が数日で☆になってしまったことだ。水質があまりにも悪すぎる。
生物ろ過を行うためのバクテリアは目には見えない。バクテリアが十分に発生していない状態で生体や水草を投入してしまうと、私のように悲劇的な結果を生むことになってしまう。
そこで頼りになるのが市販のバクテリア材だ。これはボトルの中に生物ろ過を行うバクテリアが入っており、これを規定量投入することで、最初から水槽内の生物ろ過が機能しやすくするためのものである。
バクテリアの自然発生を待つ必要がなく、最初から飼育に適した環境を作り出せることから、アクアリスト達の中には「チート水」と呼ぶ人もいる。
学生の頃の私は、このバクテリア材に対してネガティブな印象を持っていた。単純にそれを買うお金がなかったのが主な理由だが、それ以外にも「自然発生するバクテリアをわざわざ買う必要などなかろう」という考えがあった。
しかし、現在のように多忙な中、自然発生するバクテリアを待っていられない。幸いにして今はお金がある。チートだろうがなんだろうがバクテリア材に頼ってみよう。ということで購入したのがこの商品だ。
昔はもっと高かった記憶があるのだが、1リットルで728円とはずいぶんと安くなった印象だ。
お店は、熱帯魚の通販で有名なチャームさんで購入した。送料がかかるのが嫌なので、ネットで決済して、東京・小石川店で受け取った。こうすることで送料が無料になる。
PSB投入後の効果
PSB購入後、さっそく自宅の60cm水槽に投入する。規定量の記載はあったが、現状の水質が最悪なため、とりあえず1日30ml投入することにした。
投入後数日経つと、目に見えて効果が表れてきた。
まず、バタバタと☆になっていた魚たちが死ななくなったことだ。
そしてしばらくするとヤマトヌマエビが目に見えて元気になり、水槽下部を元気に動き回るようになった。
さらに1週間ほどたつと、黒いコケに覆われてどうしようもなかったアヌビアス・ナナから新芽が出てきたのである。成長がストップしていたラージリーフ・ハイグロも再び成長を始めたようだ。ミクロソリウムにも新芽が出た。魚たちの輝きも全く違うではないか。
これらは目には見えないけれど、水槽内のアンモニアの硝化が進んだ結果と思われる。ふと飼育水の匂いを嗅いでみると、ああなんと。行きつけの熱帯魚屋さんの匂いがするではないか。「良い水になってきたなあ。」としみじみ。
その後、グリーンネオンテトラとゴールデンハニー・ドワーフグラミーを新規で投入したが元気に泳ぎ回っている。
これまで☆にしてしまった水草や魚たちに謝りたい
「バクテリア材に頼らなくても、ろ過バランスは自分のノウハウでできる」という根拠のないプライドや自信によって、これまでどれだけの水草や魚たちを☆にしてしまったのだろうか。本当に申し訳ないことをしてしまった。
もっと早くこの商品を使えばよかった。
今、アクアリウムを行っていて私と同じようなことで困っている人や、過去、飼育がうまくいかなくて諦めてしまった人にはぜひお勧めしたい。
何より生体を長生きさせることができるのが最大のメリットです!