大失敗後の10年間
2008年にノックイン投信で大失敗をしてから約10年間は定期預金のみで運用を行った。私は昔から定期預金が大好きで、古くは郵便局のニュー定期の裏ワザなども実践していた。定期預金については低金利が続いていることから、預けても意味がないと思っている方も多いと思うが、リスク管理の観点から、私のように1円も損したくない者にとっては、定期預金は唯一無二の商品だ。
- 仕組みが非常に簡単で、ネット銀行利用で手間がかからない
- ペイオフの範囲内であれば元本とその利息が100%保証される
- 質の悪い投資商品を購入して損するより数倍マシ!
低すぎる金利
問題は金利が低すぎることで、例えばメガバンクであるみずほ銀行の定期預金金利は0.002%だ。これは100万円を1年間運用した場合の利息が20円、税引後は16円という低さである。
さすがにこれでは投資とか運用というレベルではない。
16円という金額は、最近流行りのポイ活に取り組めば、1日で容易にゲットできる。メガバンクの一例を出したが、いわゆる対面型の窓口を持つ金融機関であれば、地方銀行でも信用金庫でもさほど変わらないだろう。
ネット銀行を活用しよう!
定期預金でまともに運用するならば、ネット銀行に口座を持つことは必須だ。ネット銀行に口座を持ったことがない方からすると、窓口・専用ATM・通帳が一切ないことに不安を感じるかもしれない。しかし、一度使ってみればその便利さにすぐ慣れることだろう。同時に振込手数料の無料化等、メリット多数だ。
対面式の銀行に通って並んでいたことが懐かしく感じるようになる。
ネット銀行は概ねどの銀行も似たような仕組みになっている。つまり、一定の金額を入金しておくと、コンビニATMや振込手数料の優遇があるが、少額の運用になると使い勝手は悪く、最悪無駄な手数料をとられかねない。その点は注意が必要だ。
私の保有口座と各銀行の特徴
私は下記4行の口座を保有している。口座を増やすことは本意ではないが、それぞれに特徴があり現在に至っている。
- 新生銀行
バースデー定期0.3%/3か月がお得(但し500万円以上)
- 楽天銀行
楽天証券とのセット開設。現金プレゼントキャンペーンで月に10円はもらえる。マネーブリッジ設定で普通預金金利が0.1%に。(※2022年4月1日~ 金利0.1%の適用は普通預金残高300万円以下の部分までに改悪)
私の運用状況
私は定期預金で約2,000万円運用している。0.2%/1年の運用を目標とし、4行の中で最もお得な定期預金商品に定期的に預け替えている。
期待しているリターンは以下の通りだ。
・税引き前利息 40,000円/1年
・税引き後利息 31,874円/1年
メガバンクの金額よりはだいぶ投資らしさを感じるのではないか。
投資初心者の方で1円も損したくないという方は、ネット銀行の定期預金がオススメだ。ノーリスクで資金が増やせるので、ぜひチャレンジしてもらいたい。
・auじぶん銀行の定期預金で1,000万円を0.2%で運用し、1万円以上の利息が付いたときの記録です。テンションが上がりますね!!!
定期預金の限界
現在の金利情勢においてはネット銀行でも0.2%/1年程度の運用が限界と感じており、それ以上のパフォーマンスを出そうとすると、他の商品の検討が必要になる。1円も損したくない気持ちはあったが、このままで良いのか悩んでいた。
定期預金以外で資金を増やす仕組みが他に何があるのか。そのあたりに興味を持ち始めたのが2018年ごろの話だ。次回、iDdecoを始めた話としてまとめさせていただく。