きっかけ
無料保険相談窓口を訪れた。
なぜかと言うと、15年ほど前に加入した生命保険がそのままになっており、加入している生命保険会社から、切り替え提案があったからだ。
その内容が妥当とは思えなかったため、第三者の意見を聞くため、無料保険相談窓口を訪れたわけだ。
ある程度の情報提供はやむを得ない
対象者の属性を分析し、必要な保険商品の算定を行うには、ある程度の個人情報が必要だ。
- 年齢、年収
- 家族状況、子どもの進学予定。公立なのか私立なのか。
- 持ち家なのか賃貸なのか。住宅ローンの残債。団信加入有無。
- 現在の資産状況
こういった情報を他人にオープンにするのは本望ではないが、相談を進めるためには必要だから仕方ない。
まとまった預金があると知った担当者が豹変
雑談を交えながらある程度の情報を伝えていく。
ところが、現在の金融資産について預金が1,000万円以上あると知ったところで担当者の態度が豹変。
担当者「そんなに預金があるのですか!?それは増やさないともったいない!」
私「この預金は安全資産としたいです。掛け捨ての保険を紹介してください。」
担当者「話だけでも聞いてください。現在の確定利率がこうなっていて・・・(勝手にシミュレーションを始める)」
私「待ってください。今、為替レート入れましたよね。外貨建てですよね。為替リスクあるじゃないですか。この資産についてはリスクは取れません。」
担当者「いえいえ、必ず資産が増えるお話です。保険部分もカバーできます。」
はぁ、ついに言ってはいけない言葉が出てきてしまった。
定期預金でもないのに「必ず資産が増える」だと?私の心が完全に折れてしまった。
プッチーン。
私「何度も断っているだろうが!外貨建て保険には入らない!その提案しかできないのならもう帰る!」
担当者「ご気分を害されたようで、申し訳ございませんでした。お得な話なんですけどね・・・」
ダメだ。客が怒っているのに全然反省していない。
そもそも、月数千円の掛け捨て保険の話をしたいだけなのに、なぜ、我が家の金融資産の運用について、こんな簡易ブースで話をしなければならないのか。
冷静に考えればキレる必要もなかったのだが、この日は仕事帰りに立ち寄ったこともあり、既にストレスがたまっていた上、仕事モード全開の戦闘態勢で行ったのも良くなかった。
早々に席を立って、30分ほどの面談は終了した。
私の理解度が低いのだろうか?
私の保険商品に対する認識は、病気になったり、けがをしたり、あるいは万が一のことがあった場合に保険金が支払われるという認識だ。いわゆる「掛け捨て」の考え方。これは理解できる。
ところが、保険商品に貯蓄性を持たせた話になると、途端に理解できなくなる。
「万が一のことがあれば保証されるし、払った保険金も貯蓄され、さらには増えて返ってくるのです。」ってどういうことなのか?
何から質問してよいのかもわからない。
一般の人たちはさらっと理解できているのだろうか。私がバカなんだろうか。
私としては、保険は保険(掛け捨て)、貯蓄は貯蓄(定期預金)、投資は投資(iDeCo/個別株)で分けて考えたい。それをごちゃまぜにされると思考停止してしまうのだ。
理解できない商品には手を出さない
銀行にまとまった金額の現金を入れておくだけでも、外貨建て保険のセールスを頻繁に受けることになる。
実は外貨建て保険の仕組みは未だに理解できない。最近だと他にも「仮想通貨」や「NFT」も同じく理解できない。
投資の鉄則として「理解できない商品には手を出さない」ことが重要だ。
過去、仕組債で大損を被った際に学んだこと。
知らないことは恥ずかしいことではない。手を出さなければいいだけ。
無料保険相談窓口にご注意
「タダほど怖いものはない」とよく言われる。
まさに無料保険相談窓口のリスクをよく表していると思う。
そもそも、FP資格者が無料で面談してくれるわけがないのだ。無料相談窓口の収益源を考えれば、担当者が親身になって相談に乗ってくれることはないことは容易に推察できる。
今後の予定など
今回はキレて帰ってきてしまったが、保険の見直し自体は必要だ。
何社か無料相談窓口を当たってみても良いが、先が思いやられる。
正直、保険商品について考えるのは苦手だ。
自分で勉強し、物事を理解しようとすることを諦めてはいけないが、限界はある。
関連書籍を読んで勉強してみようか。思えば、現在の投資スタイル(高配当米国株の長期投資)を始めるきっかけもすべて書籍だった。本当に優れた情報はやはり書籍なのかもしれない。
皆さんはご自身及びご家族の保険商品をどのように選択し、どこで契約されていますか?そして、見直しはどこでどのように行われているのでしょう?
また、この分野でおすすめの書籍など・・・
教えていただけると嬉しいです!
※2022/12/21追記
この話の後日談は「【完結編】無料保険相談窓口でキレてしまった話」でまとめています。よろしければご覧ください。