1円も損したくないドケチサラリーマンの投資ブログ

初めての投資では銀行で投資信託を購入し、びっくりするほど大損。FIREなんて大きな目標はない。もう1円も損したくないのだ。

急落したアステラス製薬を100株購入した話

 

 

アステラス製薬の株価急落要因

アステラス製薬株式会社」の株価が急落した。

同社は2024年4月12日の取引終了後、2024年3月期の連結純利益が前期比97%減の30億円(従来予想は580億円)になったと発表した。

これを受けて株価は急落。2020年12月以来の安値水準まで下落した。

www.nikkei.com

 

 

 

「マイナス材料出尽くし」と判断し、100株投資

私はかねてより、国内の大手製薬会社として同社に注目しており、チャンスがあれば投資したいと考えていた。

 

今回の発表内容はマイナス材料ではあるが、連結業績予想と配当予想に変更なしとしているところから、マイナス材料は出尽くしたのではと判断。週明けの2024年4月15日に100株購入した。

 

権利落ちは3月末なので、配当金がもらえるまでは時間があるが、株価が急落したことで利回りは上昇している。

最近の国内銘柄としては珍しく、利回り4%を超えてJT並みだ。

同社は上場以来減配なしで来ているが、配当性向が100%を超えているのは若干気になるところ。それでも個人的には”売られ過ぎ”と感じ、思い切って買ってみた。

 

 

 

アステラス製薬について

アステラス製薬株式会社は2005年に山之内製薬藤沢薬品工業が合併して誕生した。

www.astellas.com

 

国内製薬企業の売上高ランキング3位の大手企業である。医療用医薬品へ経営資源を集中する戦略をとり、直近の代表薬は前立腺がん治療剤の「イクスタンジ」だ。グローバルでビジネス展開しており、売り上げの8割以上は海外となっている。

 

莫大な資金を継続的に研究開発に投じ、将来の新薬候補となるパイプラインを生み出し続けることができる企業は限られる。紅麹サプリで話題になっている小林製薬は社名に"製薬"とついているけれど、実は医療用医薬品を手掛けてはいない。投資にあたっては単に社名や優待内容だけでなく、事業内容を見極めたいものだ。

 

なお、業界1位の武田薬品工業や業界2位の大塚HDを選ばなかった理由は、株価が高すぎて単位株を買えないから。医療用医薬品を手掛ける企業の中でさらに深く研究をしたわけではない。

 

 

 

少子高齢化社会においても成長が期待できる製薬業界

製薬会社はディフェンシブ銘柄と言われる。景気の動向に左右されにくいからだ。

 

少子高齢化は日本のみならず、世界的な流れになりつつある。

人は老いると病気になりやすい。病気になったら医師に相談し、外科的治療を受けたり、処方された薬を服用したりする。モノやサービスを購入するのと違って、病気の治療をケチって我慢することはあまりないだろう。

 

今後、高齢者の人口が増加するということは、患者の数も増えるということ。製薬業界全体で成長が期待できると考えている。米国株でファイザーに投資しているのも、この業界に大きな期待を寄せているからだ。

 

製薬会社の売り上げは、グローバルで通用する治療薬を継続的に開発することができるかどうかによって左右される。

薬はいずれ特許切れを迎え、独占的な利益を得ることが難しくなる。そのため、継続的にパイプラインを生み出すことが重要。

 

アステラス製薬も主要パイプライン情報を公開している。この中から、将来グローバルで大ヒットする新薬が生まれるだろうか。それが分かったときには現時点の割安な株価ではないだろう。

www.astellas.com

 

 

 

 

2024年3月の配当金は19,795円だった

2024年3月の配当金収入を公開。その他、投資トピックスを振り返ります。

 

 

 

配当金収入

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2024年3月の配当金収入は合計約19,795円(前年比107%)であった。

※米国株は現地課税後、為替レートは本日のレートで換算

 

内訳は以下の通り。

2024年3月の配当金内訳

毎月配当金が入ってくる生活にはすっかり慣れてきた。

サラリーマンとしての給与以外に月間配当金が2万円弱も入ってくるのは改めてすごいことだと思う。

 

3月の配当金で多くの割合を占めているのはJT。その他、国内銘柄からはDICとINPEXだ。実はJTとDICは前年比で若干の減配となっているが、その分を新規のINPEXが補ってくれた。

 

米国株は高配当ETFのSPYD、製薬大手のファイザー(PFE)、ITサービスのIBM(IBM)からそれぞれ配当金が入った。

 

記録的な円安水準で、わずかなドル入金でも円換算するとバカにならない。

 

 

 

投資トピックス

新規投資は特になし。

 

旧NISA保有分のうち、2020年購入分の米国株を"行って来い"でNISA成長投資枠に移管中。単なる移管でも、指値でほんのわずかに売買益を得るのがドケチな私の流儀だ。

 

手数料はガッポリとられているね。

それはもう仕方ありません。移管手数料みたいなものです。

 

 

 

 

 

2024年4月に向けて

我が家ではこの4月から、2人の子どものうち下の子が某私立大学付属高校に入学した。

先日、高校の入学式に親として出席してきた。これから始まる高校生生活。キラキラして何とも楽しそうだ。大学付属高校の良いところは大学受験のための勉強を回避できること。3年間はあっという間だ。大いに楽しんでほしい。

 

資金面で考えると、現在高校3年生の上の子ともに、私立大学付属高校~大学までのルートがほぼ確定。ここから少なくとも2028年までは年間200万円以上の教育費が発生し続けることになる。

但し、この学費については全く心配していない。学資保険に加入する等、妻とともに計画的に貯蓄してきたこともあり、2人の子どもたちが大学卒業するまでの学費は既に円資産で準備してある。

したがって、株式投資はこれまで同様に継続する予定だ。

 

年初から続いてきた強気相場はどうも雲行きが怪しい。国際情勢がかなりきな臭くなってきた上、米国の利下げのタイミングも不透明で、為替は歴史的円安水準まで進んできた。高値で推移してきた国内銘柄も一部、買いやすい水準まで下がってきた。チャンスがあれば買ってみようかと思う。

 

 

業績不振のDICの株主総会に出席。モノ言う株主の登場で、総会は荒れたのか?

 

 

業績不振のDIC

DIC株式会社が2023年8月9日に発表した通期の業績予想では、最終利益の見通しが170億円から40億円(前期比77.3%減)に下方修正された。

また、年間配当予想も100円から80円(同20円減配)となった。これを受けて株価は下落。私の保有株もこの時点で残念ながら含み損となっていた。

www.nikkei.com

 

 


モノ言う株主の大量保有で思惑買いが発生

その後、2023年12月28日には香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」がDICの株式の6.9%を保有していることが判明。

物言う株主として知られる投資家の経営関与や、株主価値の向上を見込んだ買いが入り、株価は急上昇。私の保有株はなんとか含み損を脱出した。

www.nikkei.com

 

 

 

2023年12月期連結決算は大赤字

年が変わって2024年2月13日、DIC株式会社が発表した2023年12月期連結決算は、
最終損益が398億円の大赤字となった。昨年発表の業績予想よりも大幅に悪化している。

業績悪化を受け、同社は23年12月期の役員賞与について、社長と副社長は全額不支給、その他の執行役員は減額とする対応をとった。

www.nikkei.com

 

 


怒りに震える株主。モノ言う株主の登場で、総会は荒れたか?

この悪い流れの中、2024年3月28日、DIC株式会社の株主総会に出席した。

業績不振の状況について経営陣の姿勢を確認すると同時に、モノ言う株主の動きを知りたかったのだ。

 

 

 

淡々と進む議事。問題は質疑応答だ!

会社からの業績報告の中、議長を務める猪野会長が減配となったことを詫びるが、形式的なお詫びなどどうでも良い。今後の取り組みが重要だ。

業績報告や対処すべき課題に関する説明の後、いよいよ質疑応答の時間に移る。

 

 


和やかな雰囲気で始まった質疑応答

出席していた株主数は100名ほどだろうか。和やかな雰囲気で質疑応答が始まる。

 

「DICのファンです。事業戦略についてもう少し詳しく教えてください。」

「昨今、世間で話題になっているサプリの安全性は大丈夫ですか?」

 

ああ、こんな感じでシャンシャンと終わってしまうのか・・・

モヤモヤしながら聞いていると、最前列でビシッと挙手するスーツ姿の質問者が。以降、総会の雰囲気は一気に緊張感が増すことになる。

 

 

 

「オアシス・マネジメント」か分からないが、鋭い質問がバンバン飛ぶ!

指名されるとマイクスタンドへ。

ルールとしては1人2問までだが、開口一番、こんなやりとりがなされた。

 

質問者:当社から事前にWEB経由で質問状を出しています。ご覧になっていますか?

議長:はい。

 

質問者:質問は5問あります。また、回答者はこちらから指名させていただきます。

議長:他の株主様もいらっしゃいます。2問ずつで区切ってください。

 

質問者:分かりました。

 

まず、当社と名乗っている時点で個人株主ではない。

事前に質問状を出し、会社側に把握されている。そして、質問者側から回答者を指名する。

・・・この人、プロだ。

 

 


業績不振や運営に対する厳しい質問

  • 最終赤字、減配となったことについての経営責任をどのように考えているのか。
  • 各種KPIを見てもこの数年、業績悪化が続いているにもかかわらず、社長は会長に昇進し、1億円を超える多額の報酬を受け取っている。役員報酬は妥当だと考えているのか。
  • 会長の指名プロセスは正常に機能しているのか。指名委員会は単に執行部の要求を追認しているだけではないか。
  • 我々からの要請に対して、きちんとした情報開示がなされていない。
  • PBR1倍割れの対応について、具体的な取り組みの説明を求める。
  • 新任取締役候補者をひな壇に座らせているが、他の企業では候補者は正式に選任されるまで別な位置に座らせているところもある。ひな壇に座るのであれば、一人一人、本人から決意表明を聞きたい。(別の株主からも拍手が上がる。)

 

 

 

私の感想

ひな壇に関する質問一つとっても、経営側は少し緊張感に欠けていると思った。株主が承認してもいないのに役員席に座っているようなものだ。

 

株主総会開始直後、会長が「令和6年能登半島地震によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。」と発言した際にも、全員一礼するところで、頭を下げていない役員がいた。

 

質疑応答では議長が質問の内容に応じて担当役員を指名するが、担当役員が回答に入る前に「議長の指名により回答させていただきます」を省略する役員もいた。株主総会では議長の指名が無ければ発言は許されないのだ。

 

こういう細かな所作は結構重要だと思っている。一事が万事。

質問回答についても、経営側にどこか「面倒くさいな」という雰囲気が感じられてしまったし、内容も逃げ腰と感じた。

 

・・・DIC、大丈夫だろうか。

 

 

 

まとめ

業績好調の株主総会はある意味「シャンシャン総会」で面白くない。

 

むしろ今回のDIC株式会社のように、業績不振の状況になって初めて、「株主が経営をチェックする」という株主総会の本来の姿が現れる。そしてピンチに立ち向かう経営陣の姿勢も浮き彫りになる。

 

その点、今回の株主総会の内容は、今後に不安が残ってしまったと言わざるを得ない。長期経営計画をもとに株主還元の充実をアピールしていたが、本業の改善なくして株主還元はない。同社自慢の美術館だって、本業が儲かっていることが大前提だ。

 

株主総会を終えて、2024年3月28日の同社の株価は2.2%の下落となった。株主の不安を払拭する内容ではなかったと感じたのは私だけではなかったということだろうか。

 

長期経営計画「DIC Vision 2030」の見直しでは、1株当たり年間配当額の下限を 100 円に設定すると宣言した。まずはこの内容がきちんと有言実行となるよう期待したい。

 

 

 

株式会社INPEXの株主総会に出席

2024年3月26日、株式会社INPEX株主総会に出席した。

 

 

 

 

会場はThe Okura Tokyo オークラ プレステージタワー

黒塗りの高級車は経営陣専用車だろうか

会場は東京都港区のThe Okura Tokyo オークラ プレステージタワーである。帝国ホテル、ホテルニューオータニと並ぶ「都内高級ホテル御三家」の一つで、非常に高級感のある会場だ。

株主総会ではこのような超一流の会場に入ることができるのも楽しみの一つであるが、私の株主総会巡りの経験上、今回の会場はこれまでで最も高級感溢れる会場であった。できることなら食事や宿泊でも利用してみたいが・・・値段を調べるのも怖いくらいだ。

theokuratokyo.jp


お土産はない

お土産は一切ない。

唯一の配布物はThe Okura Tokyoのロゴが入ったミネラルウォーターである。高級感あふれるデザインで、なんだか美味しい水のような気がしてきた。

 

 


会場の「平安の間」は豪華絢爛。椅子も座りやすい。

オークラを代表する「平安の間」は豪華絢爛。受付から座席に座るまでのスタッフの案内も非常に丁寧で心地よいものであった。座席は余裕を持った配置になっており、椅子も座りやすい。さすが超一流ホテルである。

 

 


売上高2兆円超、営業利益1兆円超の優良企業

株式会社INPEXは旧社名:国際石油開発帝石株式会社であり、石油・天然ガスの探鉱、開発、生産、販売を行う日本最大のエネルギー開発企業である。

www.inpex.co.jp

 

国としてのエネルギーの安定確保の観点から、日本で唯一「黄金株」(甲種類株式)を発行している株式会社でもある。黄金株とは、買収関連の株主総会決議事項について拒否権を行使できる株式のことである。同社の場合、この黄金株を1株だけ発行して経済産業大臣保有とすることで、敵対的買収が行われないようになっている。

 

株主総会でお馴染みの議案「剰余金の処分の件」についても、同社の場合は普通株式と甲種類株式に分けて表記される。ちなみに今回の議案で決定された内容は以下の通りだ。このような表記は国内では、株式会社INPEXでしか見られない。

 

配当財産の割当に関する事項及びその総額

  • 当社普通株式1株につき 金 37円
  • 当社甲種類株式1株につき 金 14,800円

 

同社の政策は日本のエネルギー政策において非常に重要なものだ。したがって、株主総会の内容もイチ民間企業というより、国家のエネルギー政策を語るような内容も含まれていた。

事業活動は主に海外で行われており、売上高2兆円超、営業利益1兆円超の超優良企業だ。業績好調といこともあり、経営陣にも気持ちの余裕を感じられた。

リスクを取って株式投資をしているけれど、経済産業大臣が大株主ということもあり、なんだか大船に乗ったような安心感がある。不思議な企業だ。

 

 

 

代表的な質疑応答

代表的な質疑応答をメモレベルで記載してみた。特に回答を記載していないものは、経営陣から踏み込んだコメントが無かったものである。

 

・2024年度PBR1倍を目指すならば、どの程度の株価/配当を目指すのか。

 

・取締役会の実効性評価の観点から、多様性という意味で女性の割合を増やすべきでは。

 

・秋のアメリカ大統領選挙で仮に大統領が変わった場合、どのような想定をしているか。

⇒仮に変わった場合、世界的に大きな影響がある。現在米国内で中断しているプロジェクトは共和党に変わることで動き出すかもしれない。ウクライナ情勢・中東情勢・米中対立の動向は間接的に影響してくる。

 

・大学やベンチャー企業といった社会に対しての人材育成に関する取り組みを教えてほしい。

 

・ネットゼロ5分野の取組みを紹介されていたが、実際2030年頃には社会にどのような影響があると考えているか。

www.inpex.co.jp

 

・今後、化石燃料はどうなると考えているか。

⇒引き続きアジアを中心に需要はあり続ける。一方でクリーンエネルギーは実現段階に来た。したがって、経営戦略としては石油・天然ガス事業とネットゼロ事業の二刀流とも言える。

 

・日本の石油備蓄について

⇒一定量の備蓄は必要。備蓄量については国家戦略に関わるため、コメントは控える。

 

・欧州石油メジャーと比較すると企業規模小さいがM&Aによる事業拡大は考えているか。

 

・最近聞かなくなったが、メタンハイドレートについて取り組んでいるか。

⇒採掘試験には参画中。日本のEEZ内での資源開発は安全保障の観点から重要。

 

・日銀のマイナス金利解除で有利子負債の金利が上昇するのでは。株主還元より、有利子負債削減に取り組むべきでは。

⇒事業活動はほぼ海外であり、有利子負債はドル建て。したがって、日本のマイナス金利解除はあまり影響を受けない。むしろ為替は注視する必要あり。

 

石油資源開発株式会社(1662)と何が違うのか。なぜ株価が大きく離れているのか。

 

 

質疑応答の内容は石油備蓄といった国家戦略に踏み込もうとする内容もあり、興味深いものであった。総会全体で荒れることもなく、上品なイメージ。

経営陣の回答テンポが良く、できる限り多くの質問に応えようという意気込みが感じられた。午前10時開始から約2時間経過した12時ごろに決議をとって散会となった。

 

 

 

まとめ

株式会社INPEXは、昨年6月に株主となってから今回初めて株主総会に出席した。

 

日本で唯一、黄金株を発行する会社で、国策企業の側面も併せ持つ会社であることは分かっていたが、改めて株主総会に出席してみることで、日本のエネルギー政策を語る上で無くてはならない会社であることが良く理解できた。

また、財務状況も優良で手堅く、安心して株式を長期保有できる企業だと感じた。

有名な株の格言に「国策に売りなし」という言葉がある。これをまさに体感できたと思う。

 

 

 

保有株数が自動で増える!うれしい株式分割に遭遇!

 

 

株式分割とは

株式分割とは1株を複数に分割し、発行済みの株式数を増やすことである。

例えば以下のような形だ。


例1:1株9,000円の株を3分割する場合

  保有株数 株価 評価額
分割前 1 9,000 9,000
分割後 3 3,000 9,000

株数は3倍になり、株価は3分の1になる。

 

例2:1株10,000円の株を10分割する場合

  保有株数 株価 評価額
分割前 1 10,000 10,000
分割後 10 1,000 10,000

株数は10倍になり、株価は10分の1になる。

 

株式分割が行われると、既存株主の保有株数は自動的に増えることになるが、評価額は同じであることがお分かりいただけると思う。

 

 


株式分割の目的

株式分割の目的は、1株あたりの株価を下げることで投資家が買いやすい状態を作ることだ。

新規投資家が増加することで投資家層の裾野が広がり、流動性を高めることができる。

 

また、東証からの要請もある。

東証では、個人投資家が投資しやすい環境を整備するために、望ましい投資単位として50万円未満という水準を明示している。

www.jpx.co.jp

 

単位株で50万円だから、株価としては5,000円程度ということだ。株価が継続して5,000円を上回る状態が続くと、株式分割が視野に入ってくる。

 

 

 

既存株主が受ける恩恵

既存株主にとっては自動で保有株数が増えるのでメリットの方が大きい。場合によっては、端株から単位株へ昇格できる可能性もある。

 

株式分割によって、より多くの投資家から注目されやすくなることから、株価の上昇要因と考えるのが一般的だ。発表後は株価が一気に上昇する可能性が高い。

 

 

 

株式分割に遭遇した実例①

それでは、実際の私の保有株での実例をご紹介しよう。

 

三菱商事は2023年11月2日、同年12月29日時点の株主を対象に2024年1月1日付で1株を3株に分ける「株式分割」を実施すると発表した。

www.mitsubishicorp.com

 

私は三菱商事株を1株保有していたので、この株式分割により3株保有となった。

分割日以降にSBI証券のアプリで確認すると、保有株数は3倍になったが、同時に株価は3分の1となった。ちなみに、取得単価も自動で3分の1に修正されている。

分割割合に応じて、全て整合性が合うように自動で調整されるのだ。既存株主は何もしなくてよい。

 

後日、分割処理が完了した旨のハガキが自宅に届いて一連の処理が完了となる。



 

 

株式分割に遭遇した実例②

そしてそして!

三菱重工は2024年2月6日、同年3月29日時点の株主を対象に4月1日付で1株を10株に分ける「株式分割」を実施すると発表した。

www.mhi.com

 

私は三菱重工株を1株保有しているので、この株式分割により10株保有となる予定。

一気に10分割は熱いね!!!

ああ、もっと買っておけば・・・
10株持っていれば単位株昇格できたなー

それにしてもスゴイ上昇率だね!

1株保有を検討している場合、現在は株価12,000円を超えていますが、4月1日以降は10分の1になるので買いやすくなりますよ。

三菱重工のチャート。特に2024年に入ってからの上昇率がスゴイ

 

 

 

まとめ

好調な相場の中、2024年に入って株式分割の実施を表明した銘柄は46社にも上る。

皆さんも株式分割に遭遇した方はいらっしゃるだろうか。

株式分割は頻繁に遭遇できることではないので、非常にテンションが高まるものだ。

 

 

 

2024年2月の配当金は2.35ドルだった

2024年2月の配当金収入を公開。その他、投資トピックスを振り返ります。

 

 

配当金収入

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2024年2月の配当金収入は合計約2.35ドル(前年比114%)であった。

※現地課税後

 

内訳は以下の通り。

2024年2月の配当金

昨年と比べてわずかに増加したのは各社の増配分だ。

また、AT&Tは2024年2月29日に損切で売却したため、2/5/8/11月の配当金はしばらくP&Gのみになってしまいそうだ。

 

 

 

投資トピックス

祝!日経平均過去最高値更新!我がポートフォリオは絶好調

過去最高値更新中の日経平均株価

私の保有銘柄は相場上昇の恩恵を大きく受けており、連日連騰でお金がどんどん増えてゆく。特に上記画像の旧NISAで保有している国内株式の上昇率が凄まじいことになっている。

米国株を含めた含み益は、なんと100万円を突破した。

 

 

 

旧NISAで購入した米国株売却

損益計算が複雑な米国株

そのような好調な相場の中、2月は一部PFの調整を行った。

旧NISA保有の米国株のうち、2020年購入分のAT&Tとシーゲイト・テクノロジーを売却した。

 

AT&Tは途中、ワーナー・ブラザースディスカバリーがスピンアウトとなった分、株価は買値より大幅に下がってしまった。しかし、旧NISA保有のため、ここからナンピンして平均取得価格を下げることもできない。そこで、思い切って全保有数売却した。

シーゲイト・テクノロジー半導体業界が好調の中で、大幅なプラスで利益確定した。

 

これら一連の売却で得られたドルを、現在の円安水準で円転。トータルで見れば+4,045円で切り抜けることができた。

ドルベースで損失を出しているのに円ベースで益転しているのは、為替差益ということだ。米国株の売買は難しい。

 

 

 

新規投資

そして、米国株売却で得られた円資産と手元資金を活用して新規投資したのは、「グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株ETF」と「NTT」である。

 

「NTT」は3月末権利確定に向けた早めの仕込み。

「2564」は高配当ETFにしては珍しくリートが組み込まれていて面白いので、お試しで投資してみることにした。

 

きんぎょさん(id:kinngyo92)のブログで詳細解説されているので、ご紹介させていただきます。

www.kinngyo92.com

 

 

 

iDeCoスイッチング

楽天証券から提供されている人気の手数料最安ファンド「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」「楽天・S&P500インデックス・ファンド」がiDeCoで投資可能となったため、保有銘柄の楽天VT、楽天VTIからそれぞれスイッチングを行った。

 

申込のタイミングによって多少の損益が発生する可能性があるが、そこまで細かく見ていない。このスイッチングの目的は長期的な管理費用の削減である。

 

私の場合、受け取り可能となる60歳まで15年以上の期間があり、わずかな管理費用の差も無視できない。

2024年12月には法改正によって多くの加入者においてiDeCoの拠出金を増やすことができるようになるだろう。私も条件を確認した上で拠出金は増やす予定。

拠出額が増えるならば、管理費用が少ない方が良いのは言うまでもない。

 

 

 

確定申告&居住者証明書取得

ふるさと納税の寄付金控除を申請するため、確定申告を行った。

また、同日に管轄の税務署で居住者証明書を請求し、Google AdSenseに「シンガポールの税務情報」として登録完了した。

情報提供いただいたノギンさん (id:benzoin)ありがとうございました。

benzoin.hatenablog.com

 

Google AdSenseについては当初、毎日0~1円続きの実績で放置していたのだが、最近は日経平均の盛り上がりもあって、当ブログのアクセス数は順調に増加している。

それに伴い、日々の収益も改善しており、いよいよ初の振り込みが見えてきた。

せっかく収益が発生するならば、無駄に税金を支払うのはなんとしても避けなければならない。

 

 

 

 

2024年3月に向けて

日経平均は4万円を超えるかもしれない。この絶好調の相場はいつまで続くだろうか。

 

報道によると、証券会社のコールセンターは連日、買い注文が増加。そして、親子金融セミナーは満席が続いているらしい。人々の投資に対する興味が高まってきている。

 

春闘で大企業の満額回答が続くならば、いよいよ日銀も金利を上げるだろう。その時、株価はどうなるだろうか。半年先、1年先を見据えて判断したい。

 

3月は保有株「INPEX」の株主総会が開催される。エネルギー関連銘柄だが、今後の市場を判断する上でのヒントもあるのではないか。できれば出席したい。

 

 

 

一株投資、新規投資銘柄のご紹介

 

 

 

はじめに

6月と12月に成果報告を行っている「隠れ優待」狙いの一株投資は、当ブログの人気コンテンツとなっている。

 

先日、隠れ優待が無かったKDDI日本郵船を売却して利確したので、この資金を利用して新規3銘柄に投資した。

 

今回はそれら新銘柄についてご紹介させていただく。

 

 

 

新規投資企業

三菱マテリアル株式会社(5711)

【取得株価】
¥2,723/1株(2024/2/2)

【配当】
¥94/1株(2024年3月期予想)※税引前

【利回り】
約3.4%

【狙っている隠れ優待】
・観光坑道の無料利用
・自社ジュエリーの割引や金・プラチナ購入時の優待など


1株投資の隠れ優待では、内容が充実している三菱グループ。以前から注目していた三菱マテリアル株式会社に投資した。

私が活用したいのは観光坑道の無料利用だ。桃鉄でも有名な佐渡金山に一度行ってみたいのだが、東京からは遠い。うまく活用できるだろうか。

 

 


出光興産株式会社(5019)

業界随一の空港給油ネットワークを有している

【取得株価】
¥822/1株(2024/2/2)

【配当】
¥24/1株(2024年3月期予想)※税引前

【利回り】
約2.9%

株主優待
・毎年12月開催の美術展覧会「Idemitsu Art Award展」の招待券(9月末権利)

 

出光興産株式会社の1株優待は隠れ優待ではなく、公式IRに記載があるから安心だ。毎年12月開催の美術展覧会「Idemitsu Art Award展」の招待券を頂くことができる。

www.idemitsu.com

 

この展示会は例年、東京・六本木にある国立新美術館で開催されている。一般入場料は400円だから、この美術展覧会に行くだけで投資額の約半分は回収できてしまう。

 

年1回、若手作家のエネルギー溢れる作品を鑑賞し、彼らの活躍を支援しよう!

 

 

 

メタウォーター株式会社(9551)

【取得株価】
¥2,222/1株(2024/2/2)

【配当】
¥44/1株(2024年3月期予想)※税引前

【利回り】
約1.9%

【狙っている隠れ優待】
・卓上カレンダー
(9月末権利 ⇒ 12月到着と思われる)

 

メタウォーター株式会社は2008年4月に日本ガイシ株式会社と富士電機株式会社の水環境部門の合併により誕生した。主な事業内容は浄水場下水処理場・ごみ処理施設などの設計・建設・管理・および関連サービスの提供である。

 

水処理専業では国内最大手。主要顧客は官公庁や自治体となっているため、売上は4Q偏重だが、その内容は手堅い。事業内容は一見地味だが、人々の生活インフラを支える重要な企業だと思う。

 

狙っている隠れ優待は卓上カレンダー。

ネット上の情報では、版画家「はりたつお」さんのデザインでセンスがよさそうだ。

 

 

 

おわりに

 

一株投資は投資額が少なくて済むから気軽に楽しめるね!

そうだね。
でも、投資先の選定は単位株同様に厳しく行っているよ。

 


私は一株投資であっても、投資先の選定は単位株同様に厳しく行っている。

 

単に優待がもらえれば良いわけではない。

決算内容含め、投資先の企業が中長期で成長してゆく姿を想像できるか。安定的に収益を確保できなければ、優待はいずれ廃止される運命なのだ。

 

SNSでは多くの情報が氾濫しているが、それらを鵜吞みにするのは危険だ。最終的には自らの判断で投資先を選定することが重要である。

 

今回ご紹介させていただいた銘柄についても、実際に優待がもらえるかどうかは不確定である。参考程度にとどめていただき、投資は自己責任でお願いします。